リバース第9話

6月9日

リバース9話
 
 
 
 
・小笠原が何者かによって刺されてしまうところで終わった、8話衝撃のラスト。9話は、8話のダイジェストから。刺された小笠原が病室で寝ているシーンからスタート。深瀬は、美穂子に好きでもなんでもなかったと言われて、大ダメージのところ、小笠原まで狙われるという、怒涛の展開に本当にかわいそう。
 
・谷原家。思い詰めたような谷原が、明日香に告発文の犯人が見つかった、俺も知ってる人だったと明日香に知らせる。深瀬がその人から聞いた話をみんなに伝えてと。
 
・告発文の犯人は美穂子だったのに、また深瀬に脅迫メールが届く。「10年前の事件を追いかけるな。警告を無視すれば、次の犠牲者が出る。」
 
・他人行儀で。村井、浅見、谷原夫妻、深瀬みんな勢揃い。この日は、浅見だけでなく、村井や谷原までお酒を飲んでいない様子。さすがに、美穂子が広沢の彼女だったことがわかった、控えているのだろうか。
 
・深瀬は、美穂子と話して告発文を送ったのは美穂子で間違いなかったこと、小笠原が刺されたこと、脅迫メールが届いたことを知らせる。そこに刺されたはずの小笠原が登場。一気に場の空気が変わるさすがの存在感。みんな揃ったの初めてだね。
 
・小笠原は、不正献金でとある議員を追いかけており、その息子が村井だと知って運命でたと思った。小笠原のdestiny…。小笠原は、まだ聞けていなかったことを村井に問いただす。崖下で車が爆発した時、村井はきみはどこにいたのかと。事実をしっている明日香が、哀しそうな目で村井を見る。逃げていく後姿を見た浅見は疑いの眼差し。ここで初めて村井はみんなの正直に話す。浅見から電話をもらった時、川の方に行ったら車が落ちていて、混乱して親父に電話したと。小笠原に「車に火をつけたのは君か」と聞かれ「違います。それだけは絶対にないです。」と真っ直ぐな瞳で答える村井。小笠原をその目を信じた。
 
・脅迫メールを確認した小笠原の想い。「10年前の事件の真相を知られたくない奴が他にいるということだ。広沢くんがお酒を飲んでいたこと。そして、君たちがあの夜見たこと、それを、あの日あの時あの場所で話していたら、こんなことにはならなかったnだぜ。君たちの証言さえあれば、操作が打ち切りになることもなかった。事実から目を反らして何かごまかしたところで、必ずツケは回ってくる。君たちはここからの人生の方が長いんだ。もうごまかすのはやめよう。ここでケリをつけよう。」諭すように話す小笠原はとてもやわらかい口調なんだけど、どこか寂しそう。責めたりせずに、事実と向き合わせようとしているような。そして、未来のためにごまかすことはやめて、胸を張って生きられるように背中を押してくれているようでもある。小笠原の話を聞く深瀬たちは、神妙な面持ち。きっと心に深く響いている。素直で良い子たち。。
 
・谷原のことを心配そう見つめながら、何も言わずに寄り添って帰る明日香。谷原を見つめる目がやわらかく健気。明日香はだまって見守って寄り添う姿はこれまでの明日香とはまた違う一面。
 
・深瀬は美穂子から預かった広沢が浅見から借りていた本を浅見に返す。深瀬と美穂子のことを気にする浅見。
 
・新入社員ぽい人を見て、広沢と交わした言葉を思いだす村井。「向いてる思うよ。村井みたいな人こそ、政治家になるべきだと思う。頼りがいあるし、人を引っ張っていく力もある。誰でもできることじゃないよ。応援してる。」過去に広沢に言われた言葉が、村井の背中を押す。広沢は、みんなにとって前を向く道しるべになっている。
 
・警察から美穂子が出頭したので、告発文を送られた被害者に話を伺いたいと。深瀬は、警察で美穂子とばったり会うが、もう会いたくないと言われてしまい、それ以上なにも言えずに立ち尽くしてしまう。そんな2人の姿を浅見は偶然目撃してしまう。
 
・村井は上司から早期退職を勧められるが「辞める気ありませんから」ときっぱり。家族のために働く谷原かっこいい。そこに、新規プロジェクトを募集するメールが届く。 
 
・3-2教室に入る前の浅見の表情がすごい。哀しそうな、ちょっと教室に入るのが怖そうな、なんとも言えない苦しそうな表情。目や些細な表情の変化だけで、十分それが伝わってくる。守ってあげたくなるような、弱々しさ。このまま泣き出してしまうのではいかとさえ思わせられる一瞬の表情。生徒の前ででは絶対に見せない、本心が一瞬垣間見えている。でも、教室に入るときにはもう立派に教師の顔になっている。この変化…!!玉森くん、本当に微妙な心情の変化を目や表情で細やかに演じられるようになっている。それもとてもナチュラルで、違和感なく。
 
・村井が深瀬の家に訪ねてくるシーン。また夕日のシーン。ずっと父親のお膳立てで生きてきた村井は、父親から独立することが再生になるのかな。10年前、燃えている火をただ見ているたけだったことを後悔している村井。「俺が殺したも同然だ」とずっと思っていたんだね。村井「あの事件のことからも、自分自身の弱さからもずっと目を反らしてきた。この10年一番変わらなかったのは俺だ。間に合うと思うか。昔、広沢に言われたんだ。村井は頼りがいがあって、みんなを引っ張っていける人間だって。でも今の俺は、自分のことしか考えていない。気付いたらどうしようもない大人になってた。それでも、間に合うか。」深瀬は深く頷く。物事を始めるのに遅いことはない。村井はまた深瀬に話を聞いてもらい、背中を押してもらったかのよう。またあたたかい夕日のが二人に降り注いで、あたたかく包み込んでいるかのようで、涙を誘う。
 
・村井は脅迫メールの犯人に心当たりがあると。詳しくわかったら、また報告すると。
 
・楢崎高校。浅見先生が相良を何度も説得しようと試みている。浅見「相良…相良!相良。授業にはちゃんと出ろ。なぁ…なんでちゃんと…相良…!」莉子に呼び止められ振り返るも、去っていく相良を気にして、視線を相良に戻す浅見先生。先生っぽい!莉子は、梶田を連れてきた。相良と浅見のシーンで、ずっと気まずそうにしていた梶田。梶田は「すいませんでした。」と素直に謝った。ちょっと驚いたような浅見先生の表情。
 
・浅見先生の後ろ姿がかわいくてかっこよくて大人の男の人で高まる。ベルトしめて、シャツインしてるスタイルが玉森くん的に新鮮で、体のラインが出てるのがまた良い。シャツとからわかる肩甲骨の天使の羽綺麗。玉森くんもたいがいスタイルいいけど、相良役の鈴木くんのスタイルも良くて、浅見先生が少し小さく見えるのもなんかいい。かわいさ増す。振り返った時に、ふぁさーっとなびく後ろ髪もかわいい。
 
・クローバーコーヒーで話をする深瀬と浅見。浅見ちょっと髪の毛切ったね?前髪短くて、幼くなっていてかわいい。
深瀬「ビール飲んでたの認めたんだ。」
浅見「あいつら言ってたよ。深瀬に感謝してるって。深瀬に言われたことが頭から離れなかったって。『見ないふりしても消えてなくなることはないんです。』後で必ず辛くなる。周りの人を傷つけてしまうこともある。」
深瀬「俺なんかで役に立てたのなら、嬉しいけど。」
梶田が正直にに謝るきかっけは、深瀬の真っ直ぐな言葉だった。浅見は、深瀬に助けられたことになるのかな。
浅見の車に貼ってあった告発文にビールをかけたり、黒板にそれを貼ったのも、キャプテンの相良にやれと言われたと。
深瀬「相良くんとは話せたの?」
浅見「いや、相変わらず授業はボイコットされてる。でもなんとかする。諦めないでちゃんと話し合うよ。」
浅見は相良と向き合うことが一番の課題。諦めないことを深瀬に宣言する浅見の決意。なんとかする。と話す浅見がとても頼もしく、力強く見えた。何かふっきれたのだろうか。。
この話し方もドリボみがある。ラスト、ユウタが廃墟に戻ってきて、弟に母親のことを話すユウタ…。やっぱり、ドリボの経験をすべてのっかって浅見康介を演じている玉森裕太胸熱…。
 
・クローバーのマスターがハマってしまったという蜂蜜。ママから美穂子が大阪に行ってしまうんだってねという話を振られた時の深瀬を見つめる浅見の表情…!優しそうで、やわらかくて、切なげで、お前本当にそれでいいのかって言わんばかりの表情。優しく包み込むように深瀬を見守る浅見…。
 
・帰り道。浅見「で、どうするの?」と深瀬の意思を確認する浅見。浅見は自らの意見を押し付けようとはしない。まず、深瀬がどう思っているのか、どうしたいのか、本人の想いを聞こうとする。アルバムを見た時の応対もそうだったけど、浅見は本人の自主性を重んじていて、こういう接し方は本当に教師に向いていると思う。
深瀬「どうするも何も、もう会わないって決めたんだ。」
浅見「なんで…?…会いたくないって言われたから?」
深瀬「えっ…」
浅見「ごめん…警察で話してるところ、偶然見ちゃった。」
(もう会いたくない、連絡はしてこないでと深瀬に言い放った美穂子が、とても辛そうに苦しそうにしている姿も目撃していた浅見。)
浅見「けどさぁ、あんなの真に受けることないよ。」
深瀬「いいんだ。もともと俺なんかに釣り合う相手じゃなかったんだ。」
何か考え込むような表情の浅見。ポケットに手を突っ込みながら歩く浅見かっこいい。そこに小笠原から電話。
 
・小笠原を刺した男は金で雇われたチンピラだった。小川原に呼び出されて、村井父の講演会の現場に向かう深瀬。浅見もその場に一緒にいたのに、行かなかったんだね。
 
・脅迫メールの犯人は甲野。甲野にはどうしても探られたくない10年前の一件だあった。村井先生が揉み消した広沢の一件。広沢の事件の時、村井父が香織の父朝比奈元大臣の力を借りて捜査を打ち切りにさせた。おかげであの事件は、事故として処理された。村井父はお前を守るためたと村井に言うけど、結局は自分を守るため。事件後、村井と香織は婚約をさせられた。これで真相を完璧に隠したつもりだったが、10年経って、深瀬と小笠原が真相を探り始めたため、なんとか手を引かせようとした。
 
・下手したら死ぬかもしれなかったんですよ!と怒る深瀬の肩をなだめるようにぽんぽんと叩く小笠原がとても穏やか。自分の代わりに怒ってくれる深瀬の気持ちに胸打たれたのかな。
 
・甲野は秘書として村井父を守るためにやったと言うが、実際は後釜を狙っていた。村井父の地盤と表。自分の私利私欲のために。甲野「人にはそれぞれふさわしい場所があるんですよ。」ふさわしい場所。深瀬も2話冒頭のモノローグで、「人間の質は友達の数で決まる。どれだけの人間に好かれているか、信頼されているか、周りの人間から羨望の眼差しで見られるような友達に囲まれていることに価値がある」という考え持っていたと話している。どこか通じる部分を感じる。心のどこかでそうやって自分に価値を見出したり、その価値感が支えになっていたりしないだろうか。誰しも心のどこかで一度は思ってしまいそうな気持ち。。
 
・甲野は最初からよく村井のことをよく思ってなかったよね。谷原が入院した時病院の自動ドアに映った甲野の顔が明らかに村井のことをよく思ってなかったのがわかる。この時からちゃんと伏線はあった。甲野は親の七光りで、大した意欲もなく、政治理念もなく、なぁなぁと過ごしていた村井が憎かった。甲野には甲野の正義があったんだろうな。
 
・甲野のしたことは許されることではないが、発した言葉は、あながち外れていなかったろうし、村井も痛いところを突かれたはず。甲野「あなたはどこまで政治の事を真剣に考えていたっていうんですか。」村井は、香織から逃げ、ことはに居場所をつくり、父親の言いなりになり、好きに生きてきた。でも、そこに村井のやりたかったことはあったのだろうか。10年前にむりやり彼女と別れさせられ、父の駒としてしか見られなかったことで、どこか諦めもあったのかな。村井が本当にやりたかったことはなんだろう。政治家になりたかったのだろうか。
 
 ・屋上からあわや飛び降り自殺か!?な村井に、必死に説得しようとする心優しき深瀬。本当は下が騒がしかったから避難してきただけ。まさかの犯人が身内でもう笑うしかない村井。深瀬はずっと心配そう。でも、村井は「これでよかったと思ってる。すきしした」と。励まそうとするが、うまい言葉がでてこなくて、もじもじしている深瀬が深瀬らしい。
 
・小笠原「村井くんにとって今度の災いが福に転じることを祈るばかりだよ。」
深瀬「きっと大丈夫ですよ。村井なら。」
小笠原「さて、いよいよ残る謎は事件当日だけだ。車を運転していて、崖から転落したんだったらさ、道路に血痕が残ってるのはおかしいだろ。広沢くんは、本当に車を運転していたのか。あの現場には、広沢くん以外の誰かがいたんじゃないか。そうそう。現場に落ちていたテントウムシのキーホルダーのその持ち主の名簿が手に入ったんだ。案外ゴールは近いかもしれない。」
深瀬「何か手伝えることがあったら言ってください。」
小笠原「君はやることがあるだろう。越智さんの処分が決まったよ。厳重注意だそうだ。谷原くんがさ、ホームから転落したのは自分が足を滑らせた、越智さん関係ないって言い張ってさ。あの例の脅迫文についても、あれは親告罪だからさ。君たちが訴えないと、罪として成立しないんだ。」
深瀬「よかった…」
小笠原「そうかな。それはそれで越智さん、辛いぜ。罪を犯した人を傷つけた。だけどそれを償わしてもらえない。案外しんどいことだぜ。」
深瀬「そういうときはどうしたらいんでしょう。」
小笠原「こっちが聴きたいくらいだよ。」
小笠原が視聴者目線で、事件を整理すると同時に、贖罪についても重要な視点を述べている。罪を償いたいが、償わせてもらえない。償えない罪の意識は、どこに向かうのだろう。また、小笠原自身も事件を追うことで、深瀬や浅見たちに親近感や親心のような気持ちが芽生え始め、追い詰めようとする気持ちだけでななくなっているのではないか。最初は、真相をあばくために、敵対するかのように、罪を償わせようとしていたのかもしれない。でも、深瀬たちと関係を築き、真実を知った今は、本人たちも10年前を悔い、前を向いて生きようとしていることを知った今、小笠原自身も深瀬たちに対してどうしたらいいのかわからなくなっているのかな。。また、小笠原自身にも10年前事件を解決できなかったことを悔やみ、広沢の両親に償いたいと思っているのかもしれない。
 
・九条物産株式会社。谷原が新規プロジェクトの企画案を部長直々に提出。パワハラ上司が受け取ってしますが、部長の人柄はとても良さそうだし、谷原に対しても悪くは思っていなさそう。ますます、なぜ谷原が閑職に追いやられているのかわからない。有能な人材にしか見えない。。
 
・楢崎高校。正門前で挨拶に立っている浅見先生。立ち姿ちょっと美しすぎたね?肩から、腰、背中にかけて、緩やかに描くカーブ、背中のラインが美しすぎる。体格もよくて、筋肉もほどほどについている体なのに、しなやかさもある。惚れ惚れする美しさ。相良に対して、諦めないでちゃんと話し合うと言っていた浅見は、相良に対して真正面から向き合おうとしている。挨拶を無視する相良を引き留める。「相良!俺のことはどう思ってもいい。でも、授業には出ろ。こんなこと続けたって、何も変わんないだろう。」相良を諭すように、真剣な表情で伝える浅見。相良は相良で、プライドもあるし、もう引けなくなってしまってもいるのかな。睨んで去っていく。顔をしかめて、困ったように相良の背中を見つめる、ため息をつく浅見。それを見ていた莉子が相良に「ビール飲んでいたこと認めたよ。サッカー部の2年。」と相良に詰め寄る。相良は莉子の手を引っ張っていく。その姿を目撃している浅見。(梶田は、1年3組だったと思うんだけど、、)
 
・相良と莉子。莉子は莉子なりに、今度は自分で説得しようとする。
莉子「やめなよ、こういうこと。」
相良「うぜぇんだよ。浅見のやつ、綺麗事ばっかり言いやがって。俺達の人生めちゃくちゃにする権利あんのかよ。」
莉子「それって、逆恨みじゃん。」
相良「春の大会前に、一回だけビールで乾杯するだけじゃん。毎年やってる伝統行事だよ。そんなちっぽけなことが、俺達全員の夢を壊す理由になんの?」
莉子「嘘ついた自分が、悪いって思わないの?」
相良「思わない!もしインターハイに出れてたら、高校時代最高の思い出になってたはずなんだよ。10年後にも、やっぱあの時嘘ついててよかったって、絶対思うよ。」
相良の本当の気持ち、初めて聞いた気がする。相良には相良の言い分があった。歴代の先輩たちもやってきた、伝統行事。罪の意識も大きくなく、ちっぽけなことだと思っている。でも、罪は罪。罪はごまかしても罪。10年前、嘘をついて、ごまかしたことを後悔して生きてきた浅見には、そうやって生きることの辛さを一番実感している。でも、相良は10年後も嘘ついいていてよかったと思うと、浅見とは真逆の考え。10年罪を抱えていきてきた浅見だからわかる。相良は、まだ経験していないからそれがわからないのか。でも、相良もサッカーに対する熱い想いがあった。浅見は、もしかしたらどこかでこの話を聞いていて、相良の想いを知ったのかもしれない。なんだかんだ、相良と話せてなかったもんね浅見先生。相良の気持ちを知って、浅見先生はどう導くのだろうか。
 
・朝比奈家。親の決めた結婚だからって、香織に寂しい想いをさせていいことにはならないと謝る村井。香織を自由にすることが今の俺にできることだと離婚届を渡す。香織と離婚したら、政治家にはなれないのをわかっていて、もういいんだと何か吹っ切れたよう。香織の好きなようにしてほしい最後の最後にと香織のことを考える村井。香織は香織ですごく寂しそう。もしかしたら、香織は村井のことが本当に好きだったんだろうな。でも、村井は父親の決めた相手を最初から受け入れられず、溝ができてしまった。香織は、姉たちへのコンプレックスから国会議員の妻になりたいと願っていたが、本当は純粋に村井に愛してほしかったのだろうし、父親がなくなった時もなぐさめてほしかったし、必要とされたかったのかな。香織は離婚届、どうするのかな。村井は、政治家の道には進まないのかな。広沢に似合ってると思うと言われた道だけど、父親に頼らずに、本当にやりたいこと、なりたい自分をみつける道に進むのかな。
 
・谷原家。ごちそうになってるあさみん。私もあさみんにご飯食べてもらいたい…。村井のことを甘やかさなくていいんですよ、ほんと情けない、と言い放つ妹明日香の強さ。
浅見「今は辛いだろうけど、一歩踏み出すきっかけになればいいね。」
谷原「俺らもそろそろ変わっていかないとな。おっさんが言ってたじゃん。現実から反らすなって。ちゃんと向き合って、闘っていかないとな。」
浅見「そうだな。プロジェクトの企画、通るといいな。」 
谷原「あぁ。絶対本社に返り咲いてやるよ。9回裏2アウト満塁からの逆転ホームランだよ。」
浅見と谷原のお互いに鼓舞しあう姿良き。居酒屋に行くのではなく、谷原の家っていうのは、また良き。前向きな谷原に、浅見を勇気をもらったんじゃないかな。谷原を見つめる目が優しい。
 
・谷原が提出した企画案を捨てるパワハラ上司。それを目撃していた部長。谷原に光が…!部長がその企画案に目を通し、出来の良さに驚いて、谷原本社に華麗に返り咲いて、パワハラ上司万事休すスッキリ展開くるか…!
 
・クローバーコーヒーのママに頼んで、美穂子を呼び出してもらう浅見。ずっと深瀬のことを心配していた浅見、とうとう具体的に動く…!美穂子を待つ後ろ姿、大きな背中でかっこいい。美穂子に自分だけ会ってなかった浅見、ここで初めて美穂子に会う、初体験のぎこちない雰囲気があるも、年上の浅見がリードして話を進めるのもスマート。本を受け取ったお礼から言う浅見、優しい。
浅見「あの、おせっかいかもしれないけど、もう深瀬とは会わないんですか?」
美穂子「私は彼をだましてたんですよ。私には、彼に会う資格なんてないんです。」
浅見「でも、嘘ついたまま別れるのって、なんか辛くないですか。」
あさみんの声が優しすぎて、溶ける。。玉森くんは恵梨香ちゃんより年下だけど、浅見は美穂子より年上設定なの、高まる。
 
・自宅でコーヒーを飲む深瀬がダサさを極めていてダサかわいい境地に達している。かわいそうかわいいの極み。。傷を負った深瀬には、本当に幸せになってほしい。。美穂子からもらったマグカップで美穂子に想いを馳せているかわいそかわいい。
 
・図書館で小笠原が調べているのは過去の新聞記事?10年前の窃盗犯は、深瀬と浅見が警察で聞いたところ、一網打尽だと言っていたが、その犯人について?長野のNPO法人で配られたテントウムシのキーホルダーのこと?「やっぱりそうか」とつぶやく小笠原、推理が当たっていたんだね。
 
・谷原のノックの仕方。浅見との違い。細かく連打する浅見と、雑にバンバン叩く谷原。性格の違いが出ていて笑う。
 
あさみんななみん「どじょうがでてきてこんにちは~ぼっちゃんいっしょにあそびましょー♪」びっくりした。あさみんかわいすぎて。にこにこ笑顔で一緒におうた歌ってるのかわいすぎ。ななみんが深瀬呼びなのも絶妙にかわいい。しりとりするななみんと深瀬を楽しそうに見てるあさみんかわいい。ななみん応援してるあさみんがちょっと玉森裕太に戻っててかわいい。一緒に乗り物のってるななみんと深瀬パパと谷原パパとあさみんパパかわいすぎてしんどい。自転車の乗り物、深瀬だけ1人なのかわいそうかわいくてしんどい。ゴーカート乗ってるあさみんななみんかわいいの塊すぎてしんどい。おてて振ってるのかわいい。嵐の前の静けさじゃないけど、告発文を送った犯人、小笠原を刺し、脅迫メールを送った犯人が明らかになり、一時だけ流れる穏やかな時間が一際際立つ。
 
・深瀬が谷原に「なんで明日香ちゃんだったの?」と聞くと、「一緒にいたかったからかな。」とナチュラルに答える谷原。一緒に…と考え込む深瀬。
 
 ・帰り道。後部座席で物思いにふける浅見の横顔美しすぎでは??フォトジェニック…!浅見と谷原は、深瀬のために引っ越しをしてしまう美穂子の元に連れて行く。「本当にこのままでいいの?」と深瀬に問いかける浅見の声が優しすぎて。「見送れてよかったよ。」と強がる深瀬に、さらに心配する浅見と、呆れる谷原、また性格出てる。浅見は谷原の方を見て、どうする…ってなってるのがまた関係性が表れていて良い。「深瀬。」浅見は深瀬の名前を呼んでさらに背中を押そうとする。「これで携帯まで変えられちゃったら、、もう二度と会えなくなっちゃうかもね。」「もういいよ。羊飼いでもなんでもなれって言うんだよ。」突き放す谷原。ちょっときつい言い方かもしれないけど、谷原なりの叱咤激励。お互いそれぞれの言葉で、深瀬の気持ちを動かそうとしている。深瀬に救われた2人が、今度は深瀬を救おうとしている。男の友情に目がしたが熱くなる。
 
・二度と会えなくなる…ようやく深瀬の心が動く。 走るのが早くない深瀬が必死に美穂子を探す。道路の反対側でようやく美穂子を見つける。駅の反対側のホームで美穂子を見つけた時みたい。精一杯の声で美穂子の名前を叫ぶ深瀬。「あの…!俺!美穂ちゃんといる時が一番楽しくて!一番幸せで!だから、だまされてても、憎まれてても、俺美穂ちゃんのことが好きだから!だから…」深瀬が必死に真っ直ぐな愛をぶつける姿にきゅんとする。発声は、さすが藤原竜也でさすがだった。が美穂子に届く。美穂子の切なそうに深瀬を見る表情に胸が苦しくなる。深瀬、勇気をだして追いかけてよかったね。
 
・クローバーコーヒーで話をする深瀬と美穂子。美穂子もまた深瀬と話をしたかった。
美穂子「本当は私ももう一度ちゃんと会って話したいと思ってた。こないだ、会いたくないって言ったのも嘘。ひどいこと言ってごめんなさい。私また、同じ間違い繰り返すとこだった。広沢くんにも思ってないこと言ったんだよね。就職しないんなら、別れるって。でも、取り消したくても、謝りたくても、もう二度と会えない。」
深瀬「広沢には、ちゃんと伝わってたんじゃないかな。美穂ちゃんのほんとの気持ち。」
美穂子「どうだろう。想像してもよくわからないんだよね。あの時広沢くんが何を考えてたのか。私ほんとは、広沢くんのこと何も知らないかもしれない。」
深瀬「俺も美穂ちゃんと同じ。広沢のこと何もわかってなかった。手遅れかもしれないけど、もっと広沢を知りたいって思った。このノートをいっぱいにしたい。広沢を死っ知ってるたくさんの人に話を聞きたいって。」
美穂子「これ私も書かせてもらってもいい?」
深瀬「もちろん」
広沢に対する思いを共有し、同じ気持ちでいたことを知り、再び分かり合う道を歩もうとしている2人。
 
・深瀬モノローグ「もう逃げない。これからは過去にきちんと向き合いながら、少しでも前に進みたい。一歩ずつでも、ゆっくりでも。人は変われると信じたい。でも、真実はいつだって容赦がない。」
 
浅見は、夜遅くまで一人でサッカーの練習をしている相良を見つめている。莉子との話を聞いていたかな?相良のサッカーに対する思い、相良なりの言い分を知ったかな?ただ、飲酒がみつかり、出場停止にさせられた逆恨みではなく、根底には相良のサッカーに対する熱い気持ちもあった。高校生特有の一度言ったら引き返せないプライドもあったのかもしれない。浅見が、相良とどう向き合うのだろうか。「誰がどんな理由で貼ったのかはっきりしたら、必ず説明する」相良と約束した言葉。真実がわかった今、浅見は相良に何を話のか。お願いだから、教師を辞める選択をしないでほしい浅見先生。。
 
七海を抱きかかえて自宅に戻る谷原。あたたかく迎える明日香。谷原が必死に守ろうとしている家族。パワハラに耐えていたのも、家族のため。でも、家族のためにも自分のためにも、今の会社で活躍する未来を掴みたい谷原。「転職考えたりもするけどさ…それはちげぇだろ。」転職して逃げるのではなく、今の場所で戦おうとしている谷原。パワハラ上司を見返してほしい。
 
記者にかこまれる父を見ている村井。ずっと自分の意思ではなく、父親の言いなりになっていた。父と決別して自立の道を歩むことが、村井の新たなスタートになるのかな。村井は本当にやりたかったこと、なりたかったこととは。いずれにしろ、自らの決めた道を胸を張って歩んでほしい。
 
・広沢ノートを書き始める美穂子。『広沢由樹は蕎麦が食べられない』広沢は蕎麦アレルギーだった。嫌いというよりは絶対に食べたらダメということ。アナフィラキシーショック。だから広沢は、10年前の旅行の時、みんなと蕎麦を食べずに一人カレーを食べに行った。食べないんじゃなくて、食べられない。広沢は、自分が蕎麦アレルギーだとわかったら、カレーにしようってなるから遠慮したんじゃないと話す深瀬、ちゃんと広沢の気持ちわかってる。深瀬がお酒飲めないことを谷原に責められている時、「体質ってもんがあるだろ」とかばっていたけど、それは自分自身のことでもあったんだね。広沢ノートは、美穂子か借りていく。
 
・クローバーのママが、コーヒーと蜂蜜を持ってくる。変わった味のその蜂蜜は、深瀬が過去に味わったことがあることを思い出す深瀬。表情が強張りはじめる。目をつむって思い出そうとする深瀬。
 
深瀬モノローグ「昔、誰かが言っていた。神様は、乗り越えられない試練は与えない。本当にそうなのか。例えば、取り替えしのつかない罪を犯したとしたら、、」
 
今目の前にある蜂蜜は、10年前、旅行中に深瀬が購入した蜂蜜だった。あの時、広沢に渡したコーヒーに入れた蜂蜜。何か嫌な予感がする。目の前にある蜂蜜のラベルを確認する深瀬。原材料名はちみつ(蕎麦)。「へー蕎麦の蜂蜜」と話す美穂子の口元のカット。
 
深瀬「広沢由樹を殺したのは………俺だった。。」
 
真実はあまりにも残酷。。目を見開いて固まる深瀬。この事実を知っているのは、深瀬だけ。。
 
 
 
 
・10年前のそれぞれの罪、後悔。
深瀬は、迎えに行くという広沢に何も言えなかったこと、蕎麦アレルギーと知らずに、蕎麦の蜂蜜を入れたコーヒーを渡してしまったこと。
浅見は、広沢に迎えに行ってくれる?と言ってしまったこと、助けをすぐに呼ばずに自分の保身のために証拠隠滅をしてしまったこと。
谷原は、飲むと眠くなると言っていた広沢にお酒を勧めてしまったこと、すぐ通報せずに、浅見の弱みをあげ、浅見とともに自らの保身のために証拠を隠滅したこと。
村井は、無理やり迎えに来いと言ったこと、目の前で燃えている車を見ているだけで、助けられなかったこと。
美穂子は、広沢に働かないなら別れると広沢の気持ちも聞かずに自らの価値観を押し付けたまま永遠の別れになってしまったこと。
明日香は、兄の行動に不信感をいだいていたのに、見ないふりをしていたこと。
古川は、本当の友達として接してくれていた広沢に勝手に劣等感を感じ、もう連絡せんとってと冷たい言葉で突き放してしまったこと。
みんな自分が一番大事で自分のことだけ考えて自分の都合のいいように事を運ぼうとして、後悔している。これは、誰しも経験があることではないだろうか。他人事ではないように思う。でも、深瀬は、深瀬の罪は、親切心で良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったパターン。この罪は他の罪と性質が違うように思う。でも、直接的な原因の可能性も高い。法で裁くことのできない罪。。美穂子が出頭した時に、小笠原が言っていた言葉、本人は罪を償いたいと思っていても、その方法がない時はどうしたらよいのか。。
 
・リバースの2つの意味。今はなくなってしまっているけど、ドラマが解禁された時の公式サイトにあったテキスト抜粋。
 
>タイトルは、英語でreverse「逆」「反転」の意味をもち、同時にrebirth「再生」「復活」を表している。このドラマは、視聴者の目線を毎回「リバース」させ、事件や事故の真実を「反転」させるミステリーであり、また亡くなった親友・広沢を軸に登場人物たちが友情や絆を「再生」させていく上質な人間ドラマでもある。
また、若者の目線だけでなく、あの日これは事故ではないと直感した刑事・小笠原(武田鉄矢)の見る「偽り」と「真実」、息子の死を未だ受け入れられない母・広沢昌子(片平なぎさ)の「葛藤」と「赦し」という親目線の反転と再生も描いていく。
 
 タイトルバックにある「birth:Re:verse」の意味。10年前の真相や広沢はどういう人物だったのかを探るために「Re:verse」してきた9話まで。そして真相を知った深瀬達が、改めて10年前と向き合い、どのように赦されるのか、どのように「Re:birth」していくのかをより濃く描く最終話。
罪の意識に苛まれながら生きてきた10年。ごまかして生きてきた10年。広沢の両親に全てを打ち明け謝ることが贖罪につながり、ごまかし続けてきた10年に終止符を打ち、新しい未来が開けるのだろうか。それぞれが抱える問題と正面から向き合うことで、それぞれが描いていた理想の自分に近づくことができるのだろうか。隠してきた事実が自らを苦しめていた。でも正直に話した事で真実が明らかになり、その真実は深瀬達を後悔という苦しみから少しは解き放ってくれるのかもしれない。リバースのサントラ「The future is not set」「The truth shall set you free」のタイトルに込められた願い。
 
 
残された謎
・雪の上に残されていた血痕。誰のもの?
「車を運転していて、崖から転落したんだったらさ、道路に血痕が残ってるのはおかしいだろう。広沢くんは本当に車を運転していたのか。あの現場には広沢くん以外の誰かがいたんじゃないのか。」(小笠原9話)
・30と書かれたてんとう虫のキーホルダー
・窃盗犯との絡み。でも、窃盗犯は一網打尽だったと言っていた。
・谷原の言うことは本当になる。
・広沢の死の真相。アナフィラキシーだったとして、運転中にコーヒーを飲んで苦しくなってカーブを曲がりきれずに転落したとしても、車から投げ出されたりするだろうか、半年後に10キロ先で見つかったというのも不自然。
・車の鍵は結局どこにあったのだろう?別荘に着いた時から車に付けっ放しだったのか?浅見の上着に入ったままだったのか?
・雪で動かなくなっていたはずの車を広沢はどうやって動かしたのか。。
・広沢の遺留品にあった鍵はなんの鍵だったのか。キーレスの車の鍵とは違った。
・広沢はなぜ浅見にキーホルダーは妹にと偽ったのか。
・村井が言っていた、「だから広沢はあんなこともできたのかな」のあんなこととは。
・ずっと気になっていた、公式サイト白のトップページの、雪の上を歩く1人の足跡と、片方の靴。広沢の足跡?でも、靴は広沢のものではなかったはず。。
 
 
リバースの登場人物たちは、利己的で情けなかったかもしれないけど、真実を告白し、過去と自分と真正面から向き合う再生の姿が描かれることで、どのキャラクターも愛着がわきまくって、とても愛おしい。こんなに強く思い入れを持ったドラマは初めて。最終回がとても寂しい。。

リバース第8話

6月2日
リバース8話
 
 
 
・美穂子が告発文の犯人で、深瀬だけではなく、谷原、村井、浅見にも近づき、さも復讐劇かのように描かれた衝撃的な終わり方をした7話。8話はその直後のシーンから。深瀬が美穂子に電話をしてる。
 
・古川くんと連絡先交換してた深瀬のコミュ力。松永くんとも連絡取り合ってるし、ちゃんと交換してたんだね。古川くんに確認すると、やはり河部さんは広沢の彼女だった。
 
・浅見は3回忌の後に、広沢のことを教えてくれた電話があった。それが美穂子だった。教師3年目の浅見先生がまだ若くてかわいい。22歳、25歳、32歳、それぞれの浅見康介をビジュアルでも演じ分けられている。浅見だけ美穂子に会っていない。
 
・深瀬の彼女が美穂子だったと知った時の谷原、浅見、村井のリアクションがかわいい。浅見、お口ポカーンで、スマホ落っことしてらのかわいい。よく行く店で偶然知り合ったと思ってたのに、違った。と話す深瀬がかわいそう。割と淡々と話すのが、まだ自体を受け入れられてない、信じられないような。谷原「あさみんが言ってたよ、深瀬は今の彼女にベタ惚れで、彼女 オア ダイ みたいな。」浅見「そんな言い方してないよ。」谷原と浅見のコンビわちゃわちゃ感が好き。谷原に言ったじゃん!みたいにリアクションされて、言ってないよ!って口パクで言ってるのとか。浅見もちょっと過剰表現しちゃう谷原を窘める感じがまた良き。もしかしたら本当に言ってたのかもしれないけど、傷ついてる深瀬の前では言っちゃダメだと思ってる優しさ。。谷原の茶化してるようなノリを一蹴するあさみん。ナイスコンビ。。一方村井は村井で鋭い質問。村井「な、なぁ、ね、寝たんだよな?」絶妙な間…!!沈黙!!そして、コクリと頷く深瀬を見る3人のリアクション。谷原ちょっと哀しそう、浅見あちゃーーと顔を背ける、村井聞いちゃダメだったみたいな気まずさ。泣きそうな深瀬かわいそうかわいい。そんな同情するかのようなみんなのリアクションを見て、深瀬「わかってる。いいよわかってるよ。俺だってもっとモテてたらこんな簡単に騙されない。簡単に騙される俺が悪いんだよ。俺なんなかさぁ、女がいない国に永住しちゃえばいいんだ。羊飼いにでもなって、一生山の奥で…」机に突っ伏す深瀬のかわいそうかわいさ…!思い詰める深瀬を必死でフォローする谷原を いい奴!この4人のシーン、深瀬かわいそうなんだけど、なんでこんなにかわいいんだろう涙
 
・深瀬と付き合う美穂子の目的は復讐ならなぜ深瀬と付き合うのかという疑問に、精神攻撃?情報目当て?と答えを導く3人。これがそのまま視聴者の視点にも。ホントに俺たちのことを恨んでる、怒ってるんだよと美穂子の気持ちを考える深瀬に、ますます怪しみが増す美穂子。
 
・河部ちゃんを見つけて話し合おうと提案する谷原に、「深瀬は?どうしたい?」と1番傷ついているであろう深瀬の気持ちを1番に尊重しようとする浅見優しい。どうしたい?と自主性を引き出す聞き方って、とても教師っぽい。深瀬も美穂子と話し合いたいと。浅見「10年前のこと全部わかったら、広沢の両親にも全部打ち明けて、謝ろうって言ってる。」ひた隠しにしてきた10年前の事実を全て明かし、ごまかし続けることを辞め、正直に話すことで、新たな一歩を踏み出そうとしている4人。
 
・でも村井だけはまだ何かを隠したまま。爆発した車から逃げていく人影は村井だったのか。口を開こうとしない村井。
 
・谷原があさみん呼びしたり、浅見がナチュラルにカワベちゃん呼びしたりするのって、それだけ2人の仲が良いって捉え方はできないかな?谷原と浅見は、2人で飲みに行ったりしていたし、よく連絡も取り合っていたみたいだし、秘密の共有もしていたりで、この4人の中でもまた仲の良い2人だったのでは。だからこそ、浅見の相性を親しげに呼んだり、谷原のカワベちゃん呼びが浅見にもうつってしまったとか。もともとカワベちゃん呼びしてたから、カワベちゃん呼びが無意識に出てしまったとは、慎重な浅見がそんなことするとは思えなかったり。
 
・美穂子が持っていた本の後ろに、浅見の名前。しかも、7話最後の効果音と同じ。映像で不穏な空気を感じさせるの本当に上手い。突然の浅見の名前が、かなり衝撃的だった。なぜ、浅見の名前の書かれた本を美穂子が持っているのか?浅見に何をするつもりなのか?浅見が狙われる演出が巧み。地面の水に反射する美穂子の演出が、美穂子の裏の顔を彷彿とさせて、さらに怪しさを際立たせる。
 
・深瀬「資格も取り柄もないけど、30過ぎて泣き言も言ってられないよ。」
谷原「あいつ意外とメンタルつえぇな。」
浅見「どうなるんだろうな俺ら。深瀬が言ってたよ。過去に何かをうやむやにすると、人生うまくいかなくなった時、その報いだと感じるって。谷原も頑張れ。」
谷原「ついでみたいに言うなよ。」
前向きな深瀬にちょっと驚く谷原。深瀬は本当に強くなった。でも、浅見はその強い深瀬を知っているから、驚かずに、前を向こうと必死な深瀬を優しく見守ってるよう。浅見優しい。浅見康介は全く玉森裕太を感じさせない、すごく作り込まれていると思うんだけど、こういう優しさにふと玉森くんらしさを感じたりする。でもそれは玉森裕太に似てるという客観的な見方で、玉森裕太だそのものだと断定するものではなくて…。ちょっとなんて言ったらいいかわかんないけど。
 
・小笠原の調べた情報。てんとう虫のキーホルダーは、大量生産品ではなく、長野のNPO法人が作った限定品。創立30周年を記念して100個程度作ったもの。
 
・再就職がなかなか難しいという話で、小笠原と深瀬はどこか親近感を感じたのかな。こうやって身の上話までする中になって、仲が深まってる。小笠原「やっぱり話し相手はいた方がいいな。10年前は俺もベテラン刑事だったからな。1人で解決できると自惚れていたが、あの時に話し相手がいたら、こうはならなかったと思うよ。」小笠原から語られる自分自身への後悔。小笠原「なぁ深瀬くん。君は頑張ってる。俺はそう思うよ。お互いにもうちょっとだ。まぁ頑張ろうや。」深瀬を理解して励ます小笠原。こういう関係を築くまでになったんだね。
 
・相良達が校長に、担任は森下先生のままでいい、浅見先生だと落ち着いて授業が受けられない、浅見が担任に戻るなら授業に出ないと抗議。人殺しと言われている教師の授業は受けられないと。相良にキレそうだし、浅見先生がかわいそうすぎて。。こんなのただのイタズラですよねと聞かれ、すぐに否定できない浅見。強張る表情。人殺しの紙を見る浅見の表情の曇り方。自分の発言を省みてるんだよね。でもそれを見透す相良。愛媛で浅見は「この教師は偽物だって本能的に見抜くんだ」と話していたけど、こういうことなんだね。そして浅見自身もずっとこのことが引っかかってる。追い討ちをかけるように「本当にそうなんですか?僕たち春の大会出るの諦めました。先生もハッキリしてください。」詰め寄る相良、目を合わせずに俯く浅見。相良「自分のことだけうやむやにしないでください。」この相良の発言で、ようやく目を合わせる浅見。瞬きをして、わずかに頷くようなお芝居。表情も微妙に変化させてて、それまでの俯いて考え込んでいた表情から、相良の言葉に反応して、表情が弱々しくなって、相良の言葉を受け入れるようにわずかに頷いて覚悟を決めた表情。「わかった。誰がどんな理由で貼ったのかはっきりしたら、必ず説明する。」浅見の覚悟。視線を斜め下にそらし、考え込む浅見。人殺しの紙が風に吹かれて机から落ちるカット。深瀬の家のシーンの回想。「河部ちゃんがこれで諦めると思えないな。」「止めなきゃきゃいけないんだよ、次のことが起こる前に。」何かを決めたように哀しそうに視線を上げる浅見。浅見は何を思ったの?何を決意したの?生徒に、罪は罪、うやむやにしたらロクなことにならないと言ってきたけど、ごまかしている自分と向き合わなければ言う資格がないと思った?でもそうして向き合ったことで教師に終止符を打とうなんて思ってないよね?そうして向き合うことで、また新たなスタートを切ってほしいよ浅見…。
 
・この時の思い悩む表情の繊細なお芝居…。微妙に変化させて心情を表現する浅見の表情すごい。視線でお芝居。本当に視線で心情を表すの上手くなった。とってもナチュラル。リバースはずっとそうだったけど、改めてこんなに視線だけで語るお芝居ができるんだね。細やかな表情を変化が本当に上手くて、さらにそれがめちゃくちゃ美しいんだ。
 
・罪はごまかしても罪と言い続けてきた浅見。本能的に見抜くんだと悟っていた浅見だけど、相良はこの言葉に執着する浅見が過去に何かあったと見透かしている、見抜いているのかな。本能的に。相良も罪をごまかしていたけど、浅見もごまかしたまま。相良だけでなく、浅見もごまかしたままの罪と向き合って言うことで、お互いにわかり合えるのかな。そして、相良と自分自身どちらもごまかさずに正直に話すことで、本当の意味での赦しに繋がっていくのかな。
 
・何も言わずに考え込んでる校長もこわい。。相良達を大会出場停止の最終決定をしたのも校長だし、校長の権限、。
 
・下を向いて、暗い表情の梶田くん。相良のシーンでいつも印象的に差し込まれてる。きっと梶田くんが何かのきっかけになってくれるはず。。
 
・谷原家の食事のシーン。夕飯の準備をしてるのにお肉買ってきて、にーくにっくにっく♪って谷原かわいいんだけど、もうご飯作ってあるんだけど!?な明日香ちゃんの気持ちわかりすぎて…w
 
・あんまりいい思い出がないのに焼肉を買ってきて、景気付けにする谷原がとても愛おしい。男の子でお肉も好きそうだし、10年前の別荘で焼肉してた時も、あんなに楽しそうにもりもり食べてた谷原だけど、32歳の今、焼肉があまり好きじゃないのは、広沢と最後に食べたのが焼肉だったからなんだろうね。谷原は谷原なりに、心に傷を負ってたんだなっていうのがわかった。
 
・谷原「明日からお仕事に行こうと思います。」って心配かけた明日香に安心させるかのように宣言してる谷原も愛おしい。ななみんのかわいらしさが絶妙なスパイス。明日香も谷原が悩んでいたのを察して、会社嫌なら無理していかなくていい、私が働くからって言い出すのもぐっとくる。明日香「ヤスくんが1人で私と七海を私を守るんじゃなくて、ヤスくんと私と2人で一緒に七海守るの。」って強い意志を示して言い切るの、明日香が母親としても妻としても強くなったのがわかる。谷原もそんな明日香の気持ちが嬉しかったんだね。「心配すんなって。心配かけてごめんな」ってお肉を明日香にあげるの泣ける。。このシーン、Nのためにで希美ちゃんが作り置きのトラウマを克服して、野ばら荘のお爺ちゃんと一緒にタッパーのご飯を食べるシーンが心に残っていたんだけど、このシーンを思い出した。食べるシーンと感動的なシーンが抜群に相乗効果を発揮してる。塚原監督もNのためにのインタビューの時に、「食べるシーンが心に残るというか、大事にしていますね。エネルギーを摂取するって、いろんな意味があるじゃないですか。食べ方ひとつとっても、どのタイミングで食べるかとか、難しいと思うんですけど、(略)人の泣き笑いの瞬間に、うまくご飯を絡ませられたシーンが印象に残っていますね。」と話されていて、リバースもまさにこの演出がとても活きてる。10年前の焼肉のシーンもまさにだよね。泣き笑いの瞬間。素敵だ。
 
・谷原「もし誰かの恨みを買ってこんなことになったなら、その人に謝んなきゃ。でも、実際は何がどうなってんだか。深瀬はほとんど何も見てないし、俺も自分が見たことしか知らない。浅見も。明日香もだよね?」
谷原のこの言葉、本当にそうなんだよね。浅見も谷原も隠してはいたけど、自分が見たことはちゃんと明らかにしていて、嘘はついていない。でも、隠していた事実が複雑に絡まり合って誤解を生んだり、疑い合わせたり。歯車が狂ってしまったみたいに。
  
・10年前の村井の行動が気になる明日香。谷原も前に進んだり、自分の見たことしか知らないと話す谷原に、明日香自身も自分の見たことを明らかにして前に進まなきゃって思ったのかな。そして、恨みを買って谷原が狙われているとしたら安心できないと鋭い眼差し。本当に強くなった。その本気で、ずっと聞き出せなかった真相を村井から聞き出せた。
 
・村井「広沢、酒飲んでたんだ。なのに…。」
明日香「迎えに来させたんだ…」
(オレンジジュースの入ったグラスが床に落ちて割れるカットからリバース映像)
村井「知らなかったんだ、酒飲んでたなんて。でも、俺があんなに強く迎えに来いなんて言わなかったら。」
村井は村井であの時明日香が寒そうにしていたし、早くあたたかいところに連れて行ってやりたい優しいお兄ちゃんだったんだけどね。やっぱりうまく歯車が噛み合わなかったよね。。あの時もし、すぐにタクシーがつかまっていたら、あの時もし…が多すぎる。
 
・タクシーから降りて電話していた相手は浅見だった。谷原から連絡もらって、浅見はすぐに村井に連絡してたんだね。浅見「あいつ酒飲んでたんだ!俺が広沢に、それでも行けって言ったんだよ!っはぁっはぁっ…」浅見の泣きそうになりながらの悲痛な叫び……。この台詞1話の冒頭に入っていて、雪の中を歩く浅見の映像だけでどんなシチュエーションだったのか全くわからなくてずっと気になっていたんだけど、8話でようやく明らかになった。村井に連絡していた時の浅見だったんだね。お酒飲んでたことも、運転初心者なのも、飲んだら眠くなるって言ってたことも知っていて、それでも、何があってもなりたかった教師になるために、「広沢、行ってくれる?」と言ってしまった。完全に気が動転していて、後悔ばかりが前に出て、自分への苛立ちもあって、どうしていいのかわからない悲痛な叫び。泣きそうになりながら叫んで、どうにか息をしてるようなお芝居、何度観ても泣く。。この浅見だけで泣く。。 
 
・浅見から電話を受けて事故現場を見つけた村井。村井も気が動転していて、とりあえず父親に連絡。火をつけろと言い放つ村井父の下衆さ。。でも、村井は広沢を助けようとしていたんだね。「広沢…助けなきゃ…」って泣きそうな村井にまた泣きそう。。見捨てろと極悪非道な父親に対して、「できるわけないだろー!!」と叫ぶ村井。この台詞も、1話の冒頭に台詞だけ入っててどんなシチュエーションなんだろうって気になってたんだけど、広沢を見捨てられるわけないって父親に叫んだ台詞だったんだね。どうりで熱がこもってたわけだ。普通じゃないシーンだなと思ってたけど、本当にそうだった。村井が助けに行こうとすると車は自然に爆発。。泣き崩れる村井ツライ。。村井も広沢のことを思ってたんだよね。。明日香の相手、広沢ならいいかって思ってたぐらいだもんね。。
 
・現代に戻って、兄の告白を聴いて泣きながら兄を責める明日香。村井も泣いてる。。村井兄弟苦しくて悲しい。。最低…と呆れて、やるせない気持ちを兄にぶつける明日香つらい。。「ヤバイと思ってごまかそうとしたんでしょ!」って兄を押して気持ちをぶつける明日香。もうどうしたって過去は戻らない。広沢は戻ってこない。「お兄ちゃんもお父さんと最低!」と絞り出す明日香。。このお芝居すごい。これで私は一気に麦ちゃん好きになった。
 
・村井は、迎えに来い!って強く言ってしまったこと、事故現場を見つけたのに助けられなかったことを後悔してるんだね。
 
・朝比奈家に香織に会いにいく村井。香織は香香織で、姉達と比べられたり、村井に必要とされなくて苦しかったり、悩みを抱えていたんだね。香織にもちゃんと言い分はあった。村井と分かり合えなくて寂しかったんだろうな。
 
・「よし。パパ頑張れ」と自分に言い聞かせて、イキイキと仕事場の工場に向かう谷原愛おしい。
 
・美穂子の母親に電話する深瀬。母親はこの電話だけで、きっと美穂子が話していた相手は深瀬だって気づいたね。そして、電話だけで美穂子が話していた通りの人だと嬉しそう。「まだやり残したことがあるって言うてました。まだ会えてない人がおるって。」意味深な母親の言葉と何かを決意したような表情で歩く訳ありげな美穂子。。
 
・空港で優しさ発揮してる間に美穂子とすれ違っちゃう深瀬がどこまでも深瀬。
 
・浅見の寮で、浅見を待ち構えている美穂子。後をつけて階段で浅見に手を伸ばす……!この時の美穂子の表情は完全に突き落としそうな勢いだったけど、CM開けの表情は、話しかけようと肩ポンするぐらいの表情で、本当に演出と編集、そして恵梨香ちゃんのお芝居に唸った。深瀬が素晴らしいタイミングで腕を掴んで止めたけど、美穂子は広沢の遺品の本を浅見に返そうとしていただけだったね。
 
・ところで浅見は誰に電話してた?「もしもし?うん、もう今駅の方向かってるから。」って、タメ語で優しい声で自分の状況話してたけど、誰かと待ち合わせだよね??浅見は深瀬や谷原、村井と違って、高校関係ばかりでプラベがほとんど描かれていないし、こんなにハイスペック男子なのに彼女がいないのおかしいなと思ってるんだけど、彼女いるの浅見…。違った方向でドキドキする。「うん。いいよ。」って話してるのもめちゃくちゃナチュラルできゅんきゅんするけど、こんな声で話すのって相手は彼女っぽい…。
 
宮本武蔵の本、浅見が広沢に貸していた本をだということがわかったけど、本に名前書いちゃう浅見、性格表れすぎてて、キャラブレゼロでかわいい愛しい。自分の持ち物には名前ちゃんと書く真面目で几帳面なあさみん。。
 
・クローバーコーヒーで話をする深瀬と美穂子。告発文を送ったのは美穂子だと確かめる深瀬。ちょっと溜めて、心を決めたように頷く美穂子切ない。。美穂子は広沢との出会いや付き合ったきっかけを話し出す。広沢から告白して付き合い始めたんだね。愛媛の同級生や川本さんは受身だったけど、美穂子は広沢自らが望んだ人だった。受け入れることが多かった広沢が自ら求めたということは、それだけ本気だったということ。ピュアで爽やかでかわいらしい広沢と美穂子のカップル。
 
・古川と広沢がめちゃくちゃ仲良しそうで、親友同士っぽいの、後に古川が広沢に言ってしまった「もうしんどい、連絡せんとって」を思いだして苦しい。たぶん広沢は美穂子に告白することを古川に明かしていて、古川もそれを応援してたんだよね。こんなに仲よさそうにしていてのになんであんなことを言ってしまったの古川。。後悔しても遅いのが、どうしようもなく遣る瀬無くて、仲が良さそうなのがまだ哀しさを際立たせる。
 
・美穂子「広沢くん真面目じゃない?自分から付き合ってって言ったら、別れちゃいけないって自分に言い聞かせてるみたいな。私もあたり前のように広沢くんと結婚するんだと思ってた。でも、広沢くんが4年生の秋かな。私たち上手くいかなくなったんだよね。」
両親が離婚した理由が父親が働かなくなったからという理由で働かない男性にトラウマを抱えていた美穂子。広沢がおそらく自分の夢を叶えるために、卒業したら就職はしないで、1年間外国を旅したいと考えていたことを受け入れられなかった。就職しなかったら別れると言ってしまった。不安が拭えなかった美穂子。広沢もまさかそんな答えが返ってくるとは思ってなかったけど、優しいから考えるって答えてる。広沢の答えは、行政法人だったのかな。ボランティア、やってみたいことと、就職を結びつけてたのかな。自分のためと美穂子のため。
 
 
・広沢とのことを後悔する美穂子に優しく励ます深瀬。一緒だ。谷原や浅見、村井が立ち直ろうとするときにそばにいて励ましてきた深瀬。美穂子も例外じゃなかった。
 
・広沢が道の駅で送っていたのは、りんごを美穂子へだった。広沢は美穂子のことをちゃんと考えていたんだよね。関係を拗らせててしまったまま残された美穂子のことを思うとまた辛い。美穂子もまたそんな風に一生のお別れをしてしまったことを後悔している。
 
・美穂子が深瀬達に近づいたのは、広沢と最後に一緒にいた人たちから、広沢のことを聞いてみたかったから、最後の一日を楽しく過ごせたか知りたかったから。
 
・広沢の三回忌の後に浅見に広沢の親戚と偽り電話する美穂子。先生3年目の25歳の浅見先生。まだ新人の先生っぽくて、若さや初々しさが残る。眼鏡はまだ黒縁のままなんだね。浅見「僕が酒を飲んでいなければ、運転できたのに…。あの事故以来、お酒は辞めました。あれから一滴も、口にはしていません。」広沢の親族に対して、誠実に答える浅見。広沢がお酒を飲んでいたことは言えないけれど、自分が飲んでいなければと悔やむ浅見に胸が痛い。そして、お酒を辞めたことまで伝えるのも生真面目な浅見っぽい。言葉遣いも丁寧でちゃんとしてる。
 
・浅見からは聞きたい事が聞けなくて、ずっと引っかかっていた美穂子。大阪の母親のそばに行こうと決めた時、やり残した事をやろう思った。「もう一度、あなたたちに話を聞きに行こうって。最後の日にどうしてたのかを聞きたい。今度は直接話すんじゃなくて、偶然知り合ったことにして、さりげなく話を聞き出せないかと思った。その方が広沢くんがどんな友達とどんな付き合いをしていたかよくわかる気がしたから。みんな気さくでいい人達とだった。頑張って充実した人生を送ってるんだな。いい人たちなんだな。そう思えただけで満足できた。この人たちとなら最後の一日を楽しく過ごせたはずだって。」美穂子から見た、深瀬、浅見、谷原、村井の姿。そして美穂子は広沢がよく話していた深瀬と話をしてみたくなった。。知らない間に惹かれていたのかな。映画館や鍵をなくした時の深瀬の人柄に、それが加速して好きになってた。
 
・でも、その気持ちが人殺しの張り紙を見つけたことで一瞬で曇ってしまう。。美穂子は、もしかしたら広沢のことではないかと疑い、告発文を見たら、何て言うのか知りたかったから自分宛に送って深瀬から聞こうとした。深瀬「ウソをついてごまかすなんてできなかった。本当に好きな人にウソはつきたくなくて…。」深瀬の真っ直ぐな気持ちもわかるから切ない。。
 
・広沢の飲酒や旅行の時の事実を知り、許せなくなった美穂子。だから他の3人にも告発文を送った。
美穂子「思い出してほしいと思った。みんな何をしたのか忘れて暮らしてる。お酒を飲んでた広沢くんに運転を押し付けて、それを警察にもご両親にも隠して、なのに、何もなかったかのように振る舞ってる。」
深瀬「誰も忘れてなんかないよ!」
美穂子「でも谷原くんは!」
深瀬「何があったの?」
机を叩いてコーヒーカップが落ちてしまうほど、美穂子にとって許せなかった出来事。。
 
・深瀬にモノローグ「謝れば許してもらえると、どこか甘く考えていなかったか。過ちは消えない。いつか何倍にもなって身の回りに、返ってくる。」
 
・駅のホームで話をする谷原と美穂子。お酒を飲んでいるのに、送ってくよと軽く言ってしまう谷原。引っかかった美穂子は10年前事故があったって聞いたと、話を聞き出そうとする。一瞬固まる谷原だけど、美穂子が何者か知らないからいつものお調子者な感じで軽く返しちゃう。「あぁ…あの時はほら、免許持ってなかったからわかんなかったんだけどさ、こんぐらい飲んでても全然いけると思うんだよね。要は反射神経?ま、運が悪かったってことかな。」 
谷原は本当に誤解されやすい人。お調子者で強がってごまかしてしまう。だけど、谷原は谷原で後悔して、傷ついていた。7話の深瀬とキャッチボールする前のシーン。谷原「俺、広沢とはきっとジジイになっても一緒にに遊んでいると思ってたよ。でも突然途切れたんだよ。俺らのせいで。受け止めらんねぇだろ。なんであの時、なんで俺って。だから自分に言い聞かせたんだ。広沢も俺らも、ただ運が悪かっただけだって。そうでもしなきゃ、耐えられなかった。」谷原は谷原で広沢のことを受け止められず、運が悪かったと言い聞かせなければ、耐えられなかった。谷原が前を向いて生きていくためには、そうやって自分を納得させなければいけなかった。でもそれは美穂子には伝わらない。ただ、運が悪かったで片付けられてしまった美穂子は、まさかそんな人だと思わなかっただろうから愕然とした。だから、車で帰ろうと腕を取ろうとした谷原の手を振り払ってしまい、転落してしまった。事の成り行きはこうだった。谷原も、相方が悪かったし、ごまかさずに話していたら、こんな事にはならなかったかもしれないけど、谷原はきっとこういう人なんだろうな。悲しい誤解。
 
・美穂子「あなたにとってはその程度のことなの?私はにとってはそうじゃないのに。落ち着け、落ち着けって頭の中で唱えてた。死ぬかもしれないと思った。怖くて。」
深瀬「それは俺たちと同じ。広沢に同じことをした。どうすれば許してもらえる?」
美穂子「あなたは私のことを許せる?だまして近づいて、人殺しだって責めて、谷原くんにひどいことをして、広沢くんのためじゃない。全部自分のため。自分の気持ちを晴らすために、やったの。」
深瀬「それで気は済んだ?済むはずないよね?」
美穂子「自分がしたこと、警察に話そうと思ってる。」
深瀬「警察…」
美穂子「今までだましていて、すいませんでした。」 
絞り出すように話す美穂子が切ない。泣きそうになるのを必死にこらえる美穂子。恵梨香ちゃんよ迫真のお芝居すごい。それで気は済んだ?済むはずないよね?って返す深瀬も、美穂子の気持ちをわかっていて男前でかっこいい。ドキッとした。
 
・去っていく美穂子を追いかける深瀬。
深瀬「待って!待って!!全部、嘘だった?ホントのこと1つもなかった?」
美穂子「全部嘘。」
深瀬「全部?」
美穂子「全部嘘!!あなたのこと好きでもなんでもなかった。」
美穂子はタクシーに乗り込んで行ってしまう。
深瀬「聞きたいことがあるんだ。まだ半分しか話せていない。もっと話が聞きたいんだよ!」
必死に訴える深瀬。それを振り払うようにタクシーに乗り去っていく美穂子だけど、タクシーの中で号泣。。もう美穂子、深瀬のこと好きじゃん!!でも、許せない性格の美穂子は自分のことも許せないのかな。好きなのに別れる選択をする美穂子つらい。深瀬も必死に美穂子を引き止めようとする姿が泣ける。でも深瀬だから引き止め方もスマートじゃなくて、優しさと不器用さが表れていて、さすがだった。
 
・深瀬モノローグ「彼女とは運命の出会いをしたと思っていた。一生幸せにする。泣かせたりしない。彼女のためなら、どんなことでも乗り越える。本当に、あきれるくらい俺は、馬鹿だった。」
 
・深瀬も美穂子もお互い思い合っているのに、その気持ちだけで幸せになることができない。純粋に好きな気持ちだけでは結ばれない。。Destinyの歌詞が響く。「夢みていた未来たちと ちがう景色を見て ちがう人を愛した それでもまだ運命を信じてる」美穂子にとっての運命の人…。
 
 
・深瀬と小笠原が電話中、小笠原が何者かによって刺されてしまう。去っていく犯人のバイクのナンバー30。てんとう虫のキーホルダーを連想させる数字。。小笠原を刺した犯人は誰?告発文を送った美穂子以外にまだ脅迫してくる犯人がいる。
 
・深瀬モノローグ「謝れば許してもらえると、どこか甘く考えていなかったか。許されて元の日常戻れると、そう思っていなかったか。過ちは消えない。いつか何倍にもなって、身の回りに返ってくる。」
 
・広沢の死の真相、窃盗事件との絡み、脅迫メールと小笠原を刺した犯人。広沢は何をしようとしていたのか、どんな人物だったのか。10年前の事件前後の村井に何があったのかも気になるし、ゼミ仲間4人の未来は…。
 
・谷原と広沢、村井と広沢、それぞれの広沢に対する想いをさらに深く知ることができた7話と8話。谷原もじじいになるまで一緒にいると思ってたぐらい広沢の事を好きだったし、村井も事故現場を見つけた時、助けなきゃ…と泣きそうになるぐらい広沢の事を思っていた。本当の友達だった。もしかしたら、谷原も村井も、深瀬が広沢を親友だと思っていたように、親友だと思っていたのかもしれない。そして浅見。浅見もきっと広沢とのエピソードがあるはず。4話のモノローグで広沢に劣等感を抱いていた浅見だったけど、浅見と広沢はどんな関係だってんだろう。美穂子が返そうとしていた宮本武蔵の本、何かありそう。浅見と広沢のエピソードだけあまり描かれていないけど、どんな風に友情を築いていたのかな。4話冒頭のモノローグで浅見は広沢に劣等感を抱いていたけれど、旅行中にキーホルダーを見ていた広沢を茶化してたら、仲は悪いわけではなかったと思ったんだけどな。
 
・浅見先生は女生徒から社会の先生なのに数学を聞かれていた。「社↑会の先生だよ」の台詞まわしだけで、俺は社会の先生だから数学なんてわかんないよっていうのが伝わってきてかわいい。そして女生徒から慕われるフレンドリーな先生良き。。
 
・浅見の一人称は、深瀬や谷原達友達といる時は「俺」だけど、教師をしている時は「僕」になってて、当たり前だけど、ちゃんとお芝居でも使い分けてるんだなと。
 
 

リバース第7話

5月26日

 
リバース第7話。
 
 
・深瀬、深瀬、谷原、浅見、村井、明日香と続いた冒頭のモノローグはなくなり、6話のダイジェストからスタート。6話ラストの深瀬が古川を追いかけたシーンの続きから。結局、何も聞き出すことができずに終わる。ここで、リバースオープニング映像。今回から第2章突入ということで、オープニングにも変化が。
 
・古川の仕事場を訪れる深瀬。古川はまた逃げる。古川は何もしていないのに何で逃げるんだろう。気弱な性格の表れなのかな。追いかけられたら逃げる習性。お互いにおどおどしつつダサい走り方なのも似てるし、また転んでしまう鈍臭さも似てる。
 
・古川に素直に謝る深瀬。古川の大事な友達を奪ったと真摯に頭を下げる。深瀬もつらいはずなのに。でもこれで古川も深瀬に心を許したのかもしれない。
 
・告発文を送ってきたのは、仲が良かった古川ではないかと聞く深瀬だが、古川には嫌味かと思われる。そして送ったのはカワベさんじゃないかと。高校の2年後輩。広沢の三回忌の時、深瀬達を睨みつけていたと。結婚まで考えていた相手を殺されたから当たり前だろと。落ち着いて話を聞く深瀬。古川はカワベさんは、東京にいた時に広沢と3人で何度も会っていたらしい。
 
・古川と広沢の関係について。古川はぼっちの自分に同情しているだけだったと。古川は東京で広沢と過ごすうちに、「東京でも堂々としていて、みんなに好かれて、かわいい女の子と恋愛をする、俺とは別の世界の人間。それに気づいたら、そばにいるのが耐えられなかった。」と思ってしまった。古川の抱える心の闇。最後に広沢に言い放った「しんどいわ。悪いけどもう連絡せんといて。」の言葉が古川にも広沢にも重くのしかかる。古川もこの発言を後悔している。人間は自分と比べて羨んでしまう、自分に自信がないから卑屈になってしまう。愛媛にいた時にはそこまで感じなかったが、東京で過ごす広沢を見て、それまで心のどこかに感じていた闇が大きくなってしまい、劣等感を抱いてしまったのだろうか。そうした人間の弱さが古川に表れている気がする。誰しも、心のどこかかに持ち合わせていそうな感覚。一方、古川からこんな風に言われた広沢はどう思っただろう。去っていく古川を見つめる広沢の表情が茫然としていて哀しそうでつらい。まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかった。きっと広沢はそんなつもりなかったんじゃないかな。深瀬のことも最初は放っておけなかったからかもしれないけど、旅行中に広沢が言ってた「深瀬とゼミ同じになってからはすごい楽しかった」この言葉は真実だと思うんだ…
 
・古川の話を聞いた深瀬。「俺も同じだ。自分だけが広沢の親友で、一番の理解者だと思ってた。でもいろんな人の心にそれぞれの広沢がいる。俺は広沢の何を知っていたのか。」古川に自分の影を重ねる。古川の想いと2話の冒頭モノローグで語っていた深瀬の価値観にも近しいものを感じる。「人間の質は友達で決まる~周りの人間から羨望の眼差しで見られるような友達に囲まれていることに価値がある~広沢と出会うまで俺を取り囲んでくれるような友達はいなかった。それはこの世で最も恥ずべきこと、そう思っていた」
 
・楢崎高校会議室。森下先生から莉子がいなくなったと連絡を受けた浅見が学校へ。まだ莉子とは連絡がつかない。莉子は浅見がサッカー部の飲酒問題で学校に来なくなってから不安定だったと。莉子のことを心配している浅見は教師の顔に戻っている。
 
・みかん畑の広沢父と深瀬。今日の弁当は豪華やなぁと話す広沢父にもう既に涙腺が緩む。こんなところまで来てくれてありがとう、嬉しかったわとお礼を言う広沢父にも涙。広沢母が楽しそういしているのを久しぶりに見たと思いやる気持ちが、一人息子を亡くした悲しみを背負いながらも、2人で前を向いて生きていこうろしていたんだろうな。深瀬自身は、広沢母を疑って、真相を確かめようとここに来たのに、そんなふうに優しくあたたかく接してもらえると、さらに罪悪感が募るんだろうな。深瀬のいたたまれないような表情が印象的。
 
・深瀬の広沢ノート。「広沢由樹は彼女との結婚を考えていた。」何か思いを馳せる深瀬。
 
・松永から広沢の彼女だったカワちゃんが八王子の救急病院でナースをしているという情報を得る。
 
・広沢の実家から帰る深瀬。広沢母は、自分の息子に接するかのように、たくさんのお土産を持たせてくれる。みかんの蜂蜜も。このシーンも胸打たれるものがある。深瀬も、そんなふうに優しく接してくれている両親に対して、ずっと黙ったままでいることに耐えられなくなったかのよう。人殺しの告発文が届いたこと
、このことを調べるために愛媛に来たことを正直に話す。深瀬「本当のことがわかったら、また連絡します。必ず。」と話す深瀬の真剣な目。「その時はすべてを話して謝りたい。俺達自身が10年間隠し続けてきたことも。」深瀬の心の声。「わかった。待っとるけぇ。」とぎこちなく微笑む広沢母。頭を下げる深瀬の表情から、何事かと思うよねお母さん。。
 
・下灘駅から見た奇跡の夕焼けのシーン、とっても綺麗だった。リバースは夕焼けのシーンがどのシーンもとても美しくあたたかい。柔らかなオレンジの光が、そこにいる人たちを包み込むように優しく照らしている。大好きな夕焼けのシーン。
 
・夕陽を写真に撮る深瀬の後ろ姿。美しい景色とマッチして、切なさが募る。美穂子から夕陽の写真が送られてきた時の隠しきれない嬉しそうなお顔も印象的。
 
・深瀬が送ってきたメッセージの誤字「会いたたです」を見て、微笑む美穂子の表情は本物だと思いたい…深瀬に惹かれている、愛おしく思う気持ちが表れている心からの表情に見える…。美穂子も同じ夕陽を見ている。夕陽を送り合う深瀬と美穂子微笑ましい。深瀬から送られてきた夕焼けの写真に想いを馳せている美穂子は何を思うのか。
 
・谷原の病室を覗き込む浅見は友人が目覚めたのをとても喜んでいて嬉しそうなお顔。めっっっちゃくちゃかわいい。一転、谷原と共有した秘密を告白したことを話して谷原と見つめ合った時の申し訳なさそうな表情や、谷原から真実を聞こうとする時の鋭く真剣な表情は、全然違う。。全然違うんだよ。。
 
・谷原のリバース映像。爆発音する何かを見て一瞬固まるも、すぐに証拠隠滅を続ける浅見。谷原は後ずさりして尻餅をついて動けない。そんな中目を合わせた浅見の「もう後には引けないだろ。」震えた。表情、台詞回し震えた…。このシーン本当にすごいよ…極寒の中、大きな扇風機回して吹雪を作ったという過酷な環境下で生まれた、ギリギリのお芝居…。こんなお芝居やろうと思ってもなかなかできない。環境と演技力が化学反応を起こして生まれた奇跡のシーンだよ…
 
・証拠隠滅をする谷原が雪の中から見つけたキーホルダー。「てんとう虫の背中に30と書いてあった。」谷原も浅見も見たことはない。

・カワちゃんの写真に見覚えはなさそうだが、突き落とされた時の話を聞こうとすると覚えてないって!の一点張りで話そうとしない谷原。なぜ。

・谷原の回想。谷原が浅見に電話するシーンから、いきなり浅見が到着するシーンになってるのちょっと違和感感じるんだけど、気にしすぎかな。。電話した時はまだ明るかったのに浅見が到着した頃には暗くなってるから時間はけっこう経ってるはず。この間何があったんだろう…。

・あの藤原竜也市原隼人と引けを取らずに立派にお芝居してる玉森裕太に震える。。この3人だけで成り立ってる緊迫したシーン。本当に一役者として肩を並べてるの胸熱すぎた。。

・明日香に村井が見つかったという連絡。村井は妻の香織に監禁されていた。精神が狂ってしまったかのようなお芝居、狂気の沙汰でホラー。

・見たかった村井。父から「お前の仕事は香織さんの夫でいることだ!」と言われ、本当にどこまでも傲慢な父親。。父にとって村井は自分のための駒のよう。

・小笠原と深瀬のシーン。深瀬が広沢母の事を「あんないい人を一瞬でも疑った事後悔しています」と話すと「じゃあ許す」と答える小笠原。反省する深瀬に優しい小笠原。長野で小笠原の話を聞いたことを話す深瀬、正直すぎるんだけど、否定しなくてもいいぐらい関係が深まったともとれる。小笠原も事件で人生が変わった1人なんですねと聞くと「いや、人生が変わったのは事件のせいじゃない。自分で選んだ生き方なんだ。」小笠原かっこいい。深い。深瀬は何を聞きたかってのかな。どうしてそこまでこの事件にこだわるのか知りたかったのかな。。

・7話は特に小笠原の声のトーンがすごく優しく感じた。深瀬は小笠原を信用するようになったし、小笠原も深瀬を疑わず、とても協力的に。2人とも真相を探るうちにお互いの事を分かり合え、明らかに変化した関係性もすごく胸熱。小笠原の言葉が沁みる。。
 
・クローバーにみかんの蜂蜜のお土産を届ける深瀬。美穂子はお母さんが入院したから、大阪に戻ってるそう。母ひとり子ひとりだから大変だよねと。

・美穂子の母の病室。美穂子の母は越智浩子。

・莉子を見つけた時の浅見先生の、目をたれさせて、肩の力が抜けて、ホッとした表情がとても伝わってきた。本当に本当に心配していたんだね。

・空き缶を投げたのは莉子だと思ってたけど、理由がわからなかった。でも相良をやめさせたかったんだね。サッカー部は年度始めの練習日にビールを飲む伝統があって、それを知っていた莉子はやめさせたかった。

・真剣な表情で莉子の話を聞いていた浅見が素直に謝る莉子を見て、僅かに優しく微笑んで頭ぽんぽんして「ありがとな。話してくれて」と話す一連のシーンの表情が胸を締め付けられる。苦しい。微笑み方っていろいろあると思うけどこの時の浅見はこんな表情をするんだね…玉森くんこんな表情できるんだね。

・浅見と莉子のシーンも、とても印象的で優しくて美しい夕焼けだった。この絶妙な色合いの夕焼けを撮るために、スタッフさんと玉森くんとまゆちゃんは待ち続けたんだよね。夕日でキラキラ光る水面に照らされている正直に話して謝る莉子と頭ぽんぽんする浅見がとてつもなく美しく尊かった。
 
・その後の浅見の何かに想いを馳せて思い悩むような表情まで含めて素晴らしい…。3話で「こういうのは当事者が正直にならないと解決しない。そこまで導くのが俺の役目だしな」と話していたけど未だにごまかしたままの相良の事を思っていたのだろうか…。それとも、ごまかさずに正直に話して謝った莉子の姿に自らを省みていたのだろうか。。どちらもなのかもしれない。

・ずっと気になってたオンエアにはない1話のフォトギャラリーの莉子の写真。これは浅見と深瀬が部室に駆けつけたのを見ている莉子だったんだね。表情も理由も納得。自販機の下を覗く深瀬の奥にスカートを映していたのも細かい演出だった。

・莉子は浅見に好意を抱いているけど、それは恋ではなくて憧れで、恋してるのは相良なのかな。正義感だけでやめさせようとするかな。。そして相良は莉子のことが好きなんだろうな。。

・明日香に仕事の話をされ、「仕事のことまで口出すなよ!」と強く当たってしまう谷原。明日香は明日香で不安で心配だったんだよね。そして谷原は、早期退職を迫られていた。

・美穂子と美穂子の母の会話。美穂子の夕日の待ち受けを見て彼氏からと聞く母とても鋭い。どんな人なん?と聞くと美穂子は、
「間の悪い人。不器用で、ちょっと抜けてて、びっくりするぐらいお人好しな人。なんか肉まん半分こにする時に相手に迷わず大きい方をあげちゃう、みたいな。そんな人。」と答える。美穂子は誰の事を言っているんだろう。。でも「ほんまに好きなんやなぁ。あんたがそんな顔するの久しぶりに見たわ」と話す美穂子のお母さんの言葉が、誰のことなのかを示している気がする。美穂子がこんな顔をするのは久しぶりということは、それまで笑顔で彼のことを話すことはなかった。広沢の事を思っていたとしたら、それは久しぶりの顔ではないはず。久しぶりということは、新しく出会った人、関係を築いた人の事を思っているだとわかる。深瀬を思ってたんだね美穂ちゃん。。

・「ええとこも悪いとこも好きになってからが本番や。この人って思える人にはなかなか出会われへんから、あんた逃したらあかんで。」このお母さんの言葉、美穂子はどう受け止めたかな。。悪いところも好きになってからが本番。深い。。

・美穂子が待受にしてる夕日の写真、深瀬が送った写真と違うように見えるけど、美穂子から送られてきた写真を見る時にチラッと映る深瀬のスマホの画面をよく見るとハッとする。深瀬が美穂子に送った夕日の写真は1枚じゃなかったんだね。。裏の裏の裏をかく巧みな演出すごい。。

宮本武蔵の本をバッグに入れる美穂子。壁に551の紙袋がかけてある演出も意味深。月の写真を撮る美穂子は誰のことを思ってる?何を思ってる?

・明日香から深瀬に電話。谷原が朝から電話しても出ないと涙している。

・谷原を見つける深瀬。明日香があんなに心配しているというのに、浮かれてお酒を飲んでる谷原に苛立つ深瀬。「浅見は酒辞めたのに、谷原は普通に飲むんだね!いい加減にしろよ!」と谷原に怒鳴る深瀬。聞いたことのない大きな声ですごい剣幕。見たことのない深瀬の態度。白けて帰る谷原だが、谷原が読んでいたのはお酒ではなくレモンスカッシュだった。お酒は飲んでなかったんだね。誤解されやすい谷原。。

・すぐに谷原を追いかけて謝る深瀬。広沢の昔の友達の話から聞いた広沢の話をする深瀬。「あいつ野球が上手くて、守っても打っても投げてもすごかったって。1試合に必ずに1本はホームラン打つって。足がめちゃくちゃ速いから盗塁も得意で、よその学校からも一目置かれる存在だったって。」その話に「知ってるよ」と答える谷原。よく谷原のチームの助っ人に来ていて、活躍していた広沢。スポーツを通して分かり合いとても仲の良さそうな2人。「俺きっと広沢とはじじいになっても一緒に遊んでると思ってたよ。でも、突然途切れたんだよ。俺らのせいで。受けたまらんねぇだろ。何であの時、なんで俺って。だから自分に言い聞かせたんだ。広沢も俺らもただ運が悪かっただけだって。そうでもしなきゃ、耐えられなかった。」谷原は谷原なりに後悔して、運が悪かったと言い聞かせることで、自分を保ち必死に生きてきたんだね。。谷原も不器用な人だな。そうやって振る舞うことで誤解されてしまうことも多かったのかな。本心や弱さを隠して、何事もなかったかのように明るく振舞ってきたんだね。

・谷原と深瀬のキャッチボール。谷原、言葉はぶっきらぼうだけど、それは愛ゆえの言葉なのが伝わってくる。明日香が谷原の事を心配していた事を話す深瀬。
谷原「自分の中に強い自分と弱い自分がいてさ。最近はぶっちゃけ圧倒的弱い自分が優位。会社行くの怖くてさ。早期希望退職、勧められてるんだよ。戦力外通告。お前はここに必要ないよって。自信喪失。ってかまぁ、元々自信なんて1ミリもないけど。強がって、見栄張ってさ、結果がこれよ。だせぇな。」
なんて答えていいかわからず、心配そうな深瀬。
谷原「なんだよ。なんか気の利いたこと言わなきゃって?いいよ。なんか聞いてもらっただけで楽になった。」
深瀬「俺でよかったらいつでも聞くよ。」
谷原「ははっ!調子乗んなよ。深瀬のくせに。」
深瀬の気持ちを見越す谷原だけど、弱音を吐き出せる相手がいてよかったね。2人の仲がまた深まった。優しい深瀬とスッキリしたような谷原。笑顔でキャッチボールする姿が眩しかった。

・美しい夕日のカット。帰り道、転落した時の話をする仲の谷原。ホームに落ちた時1人じゃなかった、女の子と一緒だったと。チームのマスコットみたいな子で、たまに誘ってみんなで飲んでた。明日香に誤解されてもめんどくさいからと。仲が深まった谷原は、また一つ真実を深瀬に話す。これで谷原が隠していることは全てかな。手袋してなかったのが地味に気になってるけど…。

・家を片付ける村井。判子が押された離婚届を見つける。

・長野北警察署を訪れる小笠原。当時の後輩、深瀬と浅見が話を聞いた署員に、てんとう虫のキーホルダーに見覚えはないかと聞くと、すぐに見覚えのありそうな返事。この辺りでは有名なものだったのだろうか。

・そこに広沢母が月命日で訪れてくる。小笠原と広沢母は、事件の真相を探るというだけで、こんなに深く繋がっているのかな。。小笠原「私は感謝されるような人間ではありません。それでもね、時々思い出すんですよ。あなたからのみかんが届くたびに、これでいいのか、やり残したことはないのか。そう自問自答しながら生きてきた10年でした。お約束は必ず果たします。いえ、これは自分のためでもあるんです。これが最後のチャンスだと思ってますから。」
小笠原の時間に対する並々ならぬ想い。自分のためとは。この事件の真相に辿り着くことで小笠原は何が得られるのだろうか。

・とうとうカワちゃんを見つけた深瀬。深瀬と名乗るだけで、誰かわかってしまう、情報伝達の早さは田舎ならではか。カワちゃんは、広沢と付き合っていたけど、高校生の時、2週間だけで、結婚とかあり得ないと。実はカワちゃんは、川本さんでカワベさんではなかった…!

・川本「カワベさんは隣のクラスの子。私もカワベさんも、あだ名がカワちゃんだったから、高校時代もよく間違われていました。広沢先輩は私のことなんな好きじゃなかった。でも私が告白して、断れなくて、仕方なく付き合ってただけ。誰にでも優しい人って、結局人のこと傷つけるんですよ。今思い出しても腹立つ。」
深瀬「広沢のことそんな風に思ってる人に初めて会いました。」
川本「みんな自分の見たいところしか見ないから。ホントは知らない顔だって、いっぱいあるのに。」
川本が語る広沢の話はこれまで良い話しか聞かなかったから意外なものだった。でも、優しさが裏目に出てしまったことの表れ。優しくなければ、こんな風に思われない。そして、優しさが傷つけることもある、知らない顔だっていっぱいあるのに、見たいところしか見ないという台詞の真理。。

・深瀬モノローグ「人にはいくつもの顔がある。表の顔、裏の顔、みんないろんな顔を使い分けて生きている。そのことを責める権利なんてどこにもない。」
深瀬、谷原、村井、浅見がスーパーで買い物をするシーン。みんな笑顔でわちゃわちゃしていて楽しそう。嵐の前の静けさみたいな。この一瞬の楽しそうな幸せな時間があるからこそ、次のシーンがさらに映えるんだろうな。急転直下。


・浅見「なるほど、カワちゃんが2人いたのか。」
村井「ややこしいな。」
伏線回収のための丁寧な説明。

・深瀬の家に集まる4人。松永からアルバムが届く。カワベという名前に反応を示す谷原。
深瀬モノローグ「ずっと予感していた。いつか最悪の事態が起きる。」 
ゆっくりとアルバムをめくる深瀬。河部美穂子の写真…!!
谷原「えっ?カワベちゃん?ホームから落ちた時、一緒にいた子。カワベちゃん。この子だよ。」
村井「ちょっといいか。俺も、この子知ってる。うちの事務所のボランティアスタッフだ。」
深瀬モノローグ「罰を受ける覚悟だって、できていたはずなのに…」
おどろおどろしい効果音とともに、それぞれが美穂子との接点が明らかになる映像。谷原の野球の試合を笑顔で見ている美穂子、村井の事務所で指示を受けている美穂子、学校のフェンス越しに浅見を見つめている美穂子、クローバーコーヒーで深瀬と出会った美穂子。広沢の事故現場で手を合わせる美穂子。その美しい顔がさらに恐ろしさを際だてる。
深瀬モノローグ「ようやく解き明かされた真実は、、あまりに残酷すぎた。」
悲痛な深瀬……衝撃の事実発覚…!!谷原の野球の試合後の話から谷原との接点までは予想できたとしても、まさか、村井とも接点があり、浅見のことも見ていたとは。何より深瀬かわいそう。。目を瞑る深瀬の絶望感といったらない。美穂子の彼氏を殺された彼女の復讐劇と思わせるお芝居と演出は圧巻。効果音と共に、畳み掛ける真相のジェットコースターなエンディング。これまでのリバースのエンディングもそうだったけど、1番衝撃的な展開だったのでは。そしてそこから次回に繋がるのがとても上手い。気になって気になって仕方がない。

・美穂子が見つめる先の浅見先生。女子生徒から質問されてる。「数学かー。俺、社会の先生だよ。」社会の先生だよの言い方とか、本当にさりげないお芝居が上手い。このイントネーションだけで、社会の先生だから数学は得意じゃないよっていうのが伝わってくる。それにしても、あさみんやっぱり女生徒にモテモテだね?

・7話ラスト、アルバムを見て、谷原や村井が美穂子との関係を話している時、浅見は何かを確かめるようにアルバムをじっと見ていた。そして美穂子との繋がりを知って驚くのではなく、眉をしかめて何かを考えているような表情だった。思い当たる事があるかのように。このお芝居の意味は…

・4人の反応も異なる。呆然としている深瀬、険しい表情で何かを思い出したかのように視線を動かす浅見、戸惑う村井、哀しそうな谷原。これまで美穂子との直接的な接点は描かれていない浅見だけど、何かあるのかもしれないと思わせられる。そんなことが読み取れるそれぞれのお芝居も魅力的。






リバース第6話

5月19日

リバース第6話

 

 

・第6話は明日香のモノローグから。公園のブランコにのって、隣の七海ちゃんがシャボン玉で遊んでる姿が微笑ましくてでかわいい。ただ、そんな穏やかな光景とは裏腹に、明日香から語られた広沢像は、これまで深瀬、谷原、浅見、村井が語ってきた良い人の広沢像とはちょっと異なる意外な内容も含まれていたのが印象的。

明日香「兄に睨まれると、大抵の男は黙った。でも、広沢さんは違った。怖いものなんてなにもないみたいだった。不機嫌な顔も弱気な顔も見たことがない。誰に対しても態度を変えないところも好きだった。彼女いますかって聞いたら、いるよって言った。同じ高校だった女の子と付き合ってるって。その時の広沢さんの顔、今でも思い出せる。あまり、幸せそうには見えなかった。」

優しくて、器が大きくて、誰からも好かれていそうな広沢だから、彼女がいたとしたら、それはとても幸せそうなんだろうなって勝手に思っていたけど、そうではなかったようだ。確かに、村井から彼女のことを聞かれたときも話したがらなかったけど、それも理由だったのかな。広沢も闇を抱えていたのだろうか。村井が言ってた、だからあんなこともできたのかなという言葉も引っかかる。広沢はどんな人だったんだろう…。

 

・深瀬、深瀬、谷原、浅見、村井、明日香と続いた冒頭の独白。このシーン、衣装がベージュ・白・グレー系の服でみんな統一感があるのも意味があるのだろうな。秘めていた本音を語っているような印象。リバース公式HPは白と黒の2パターンのトップページがあるけどリンクしてるのかな。

 

・会社が倒産した深瀬が、谷原の病室へ。事実を知って「どうしてこう次々に悪いことばかり起こるんだろう…」と嘆くと明日香と、「最初はものすごくショックだったんだけど、、新しい人生を踏み出す、チャンスかなと。うん。」とピンチをチャンスに変えるべく前向きな深瀬。この対比が印象的だった。明日香の落ち込み具合が、深瀬のポジティブさを際立たせているし、突然人が変わったようにポジティブになり、自分で自分に言い聞かせているような態度をとっていた深瀬がとてもいとおしい。大学の時に深瀬が広沢に話していた「就職が人生を変える最後のチャンスなんだ」という考え、広沢に「深瀬が変えたいって思っているうちは最後じゃないよ」と言われた言葉が深瀬を動かしてるのかな。

 

・明日香「兄は、もう戻ってこないような気がします。広沢さんが死んだことに、兄は深く関わっている、そんな気がしてしょうがないんです。」

明日香のリバース映像。爆発する車、タクシーの中の涙目の明日香、行くぞ!と叫ぶ村井、何があったの!と叫ぶ明日香、明日香を引っ張る村井、1人で雪山を歩く明日香、窓から兄を見つめる明日香、タクシーを出て電話している村井、

明日香「あの日、兄は途中でタクシーを降りたんです。」

 

・誰かと電話している村井。「どういうことだよ。河原ってどこの?はぁ?」最初は ちょっとイラついているような声。でも、途中で何か納得したような、気掛かりなことが起きたような声のトーン、表情に変わる。明日香が「誰から?」と聞いても、「待ってろ」としか言わず答えない。外に出て何やら深刻そうにしばらく電話。明日香が「お兄ちゃん!」と声をかけると、「そこでちょっと待ってろ。」と迷いのない足取りで、吹雪の雪山の中に入っていってしまう。

ラジオのニュース「長野県斑丘高原のホテルでスキー合宿に来ていた宿泊客の貴重品が何者かによって盗まれました」深瀬が運転していた時に流れていたニュースと同じ。何度も印象的に流れるこのニュース、広沢の事故と絡んでいるのは間違いないはず。。

周りが真っ暗になり、明日香が村井を探しに外に出ると、衝撃音。

明日香「兄が戻ってくる前、音が聞こえたんです。」

兄の足取りを追う明日香。村井が戻って来たが、その奥に燃える何か。「どうしたのお兄ちゃん!」と叫ぶと、村井も「いいから行くぞ!」と怒鳴る。村井はおそらくかなりのシスコンで妹に優しくしていたはずなのに、これほどまでに怒鳴るのはとても違和感。

明日香「後から考えると、あれは車が爆発した後だったんじゃないかなって。」

電話の相手は誰?電話の相手がいるところに向かったの?吹雪の雪山を何か目的を持って歩き出す村井に驚いたけど、別荘は村井家のものだから、おそらく村井はこの辺りの地理に精通していたのかな。位置関係を把握できていて、何かをするために出て行った。村井のこの行動に謎が深まる。浅見が爆発した直後村井の姿を見たと証言しているが、この時の村井を見たのだろうか。村井はいったい何を隠しているのだろうか。自分の行為は話さずに、浅見と谷原の隠ぺい行為を深瀬に話し、疑いを持たせようとしているのはなぜか。。隠さなければならない理由は何か。ここで思い出す、小笠原が言っていた言葉。「あの一件を事故に見せることで一番得をしたのは一体誰か。」「どうしてもあれを事故で片付けたいと思ったやつがいるということだ。」ずっと引っかかっていたけど、この件を事故に見せることで、危機を免れた人はいても、得をした人などいただろうか。まだ見えていない何かがある?

 

・村井がタクシーを止めて外で電話してる場所、浅見たちも通ってた道と同じだね。浅見が運転する車が揺れて、谷原が対向車が来たらどうするんだよって話してた時に通ってた、小さな橋。村井のいた場所、浅見と谷原がいた場所、車が爆発した場所、位置関係はどうなっているのかな。

 

・浅見が車の近くにいる村井を見た、村井は何も見なかったと言っているという話を聞いた明日香。明日香が見た事実では、村井は確実に何かを隠しているし、何も見なかったはずがないと思っているはず。そして、谷原とのことを励ましてくれた浅見を明日香は悪い人だとは思っておらず信用しているはず。ここで実の兄といえど、自分の見たものと違う証言をしている兄に対して、さらに疑いが深まったのでは。

 

・深瀬「何があったのかは、本人にしかわからないよ。」

 

・村井がタクシーを止めて外で電話してる場所、浅見たちも通ってた道と同じだね。浅見が運転する車が揺れて、谷原が対向車が来たらどうするんだよって話してた時に通ってた、小さな橋。村井のいた場所、浅見と谷原がいた場所、車が爆発した場所、位置関係もいまいちよくわからない。。

 

・ここであの音楽とともに小笠原登場。今回は、深瀬がかなりの強気で、目がギンギンで、なんでこんなところにまで!という怒りの剣幕だったからか、ごめんごめんごめんと後ずさりで最初から平謝りの小笠原。本当に関係性が変わったね。あんなに小笠原に怯えていた深瀬だけど、かなり強気な態度を取れるようになった。「ホントに帰ってください!はー!」って鼻息荒く小笠原を押し返してお怒りモード深瀬とかちょっとおもしろくてかわいい(笑)見たことない深瀬。でも結局最後は「昨日すっごく面白い話を聞いたんだけど。聞く?」という小笠原の手の内に転がされる。

 

・スーパーで小笠原と協力して、美穂子のストーカーを捕まえる。深瀬が鬼の形相で問い詰める。あの気弱な深瀬がすごい剣幕。「美穂ちゃんに二度と近づくな!」と怒鳴る深瀬は深瀬なりに鬼気迫るものがあった。ストーカーは、深瀬の家に手書きで「人殺し」貼り紙、美穂子に手書きで「深瀬和久はお前を不幸にする」の手紙を送っただけ。その他の犯人とは無関係のようだ。まだ明らかになっていないのは、

美穂子の1通目のパソコン文字で告発文を送った人

浅見の車のフロントガラスにパソコン文字の貼り紙をした人

村井の事務所玄関のパソコン文字の貼り紙をした人

谷原の会社にパソコン文字でFAXした人

谷原を駅から突き落とした人

深瀬に脅迫のメールを送ってきた人

村井を軟禁した人

 

・小笠原に村井のことを相談する深瀬。信用してる。

小笠原「でもこれだけははっきりさせととこう。俺は君の敵じゃない。広沢くんのお母さんもそうだ。俺はお母さんの手下でもなんでもない。いいかい?俺が知りたいことと、君が知りたいことは同じなんだ。」

深瀬「できれば俺の方が先に答えに辿り着きたいですけれど。」

小笠原「広沢くんについては君の方がはるかによく知っている。」

深瀬「そうでもないんですよ。思ったより全然。」

小笠原「ならばだ。整理すると、君よりも広沢くんのことをもっと知っている人物を見つければ、この謎は解けるっていうわけだ。」

小笠原の的確なアドバイス。真剣な表情の深瀬。広沢のことをもっと知るためには何をすべきか考えていたのかな。深瀬と小笠原が何度も接する内に仲が深まって、絶妙に良いコンビ感出してるのもおもしろいなぁ。最初はあんなに小笠原に怯えてた深瀬だけど、今は慣れて、強気にも出られるようになったし、信用に値する出来事もあった。しかし小笠原の情報網すごい…そして小笠原の過去も気になる…

 

・ゴミが溢れた部屋に閉じ込められている村井。ドアの割れた部分から腕だけ出して、ドアノブをガシガシして、出してくれ。。ってなってる村井がホラー…。

 

・深瀬が家で履歴書を書こうとしていると、美穂子が訪ねてくる。散歩する深瀬と美穂子。美穂子から実家の大阪に帰るかもしれないと打ち明けられる。お母さんの身体と良くないそう。

美穂子「深瀬くん言ってたじゃない?手遅れかもしれないけど、変わりたいって。私も同じこと考えてたの。」

深瀬「なんで変わる必要があるの?美穂ちゃんはすごく素敵な女性だよ。」

美穂子「ありがと。でも私は、自分が苦手っていうか、そんなに好きになれないの。人が笑って受け流せることを自分だけが受け流せないし、人が許せることを自分だけが許せない。心が狭いんだよね。この性格のせいで、友達とか家族とか、すぐ傷つける。今度こそ許そう、今度こそおおらかになろうと思ってもダメで。深瀬くんのことも嫌な気持ちにさせたよね。」

深瀬「まさかあんなことを言われるとは思わなかったけど。」

美穂子「ほんとごめん。」

深瀬「それでも深瀬くんは悪くないよとか適当に慰められるより良かった。俺、厳しくされたい方なのかも。」

深瀬から事故の話を聞いた時のリアクションも、軽蔑するかのような厳しい反応だった。それは美穂子のこういう性格が起因していたんだね。そして、美穂子が受け流せなかったこと、許せなかったこととはなんだろう。美穂子はいったい何者なんだろう。厳しくされたい方なのかもと、正直にでもちょっとくすっとさせる言葉をくれる深瀬は本当に憎めなくてかわいらしい人だなぁ。

 

・深瀬と浅見の電話。深瀬が愛媛に行ってみようかなと話す。「じっとしててもさ、何も解決しないような気がするし。」じっとしてた浅見にも響いたかな。浅見も「俺も行こうかな。ついでに行きたいところがある。」と。「長野。斑丘。」と発する浅見の、何かの心に決めたような、強い意志を感じさせる表情。「二度と行くかと思ったけど、もう一度、現場見てみたい。」また訪れようと思ったのは、ちゃんと当時の事故と向き合おうとしたからなのかな。浅見の気持ちを思うと本当に辛い。張り裂けそう。

 

・バックショットからの玉森くんの手首新鮮ですね!!骨ばった右手手首…!美しい!サラサラヘアの真ん丸後頭部!かわいい!

 

・深瀬はストーカーを捕まえた話を浅見に報告。小笠原が助けてくれた、あの人俺たちが思ってるような人じゃないかもと話す深瀬。浅見はそんな深瀬のことを本当にお人好しだなと半ば呆れた感じ。「村井が言ってたことも信用してる?」この聞き方…!すごく、冷たい。。自分は絶対に信用できないという感じ。「最後に村井と会った時、何話した?」この言い方も。

 

・深瀬が「現場で浅見と谷原が何か隠したんじゃないかって」と村井と最後に話した内容を話した時の浅見の目。表情は冷静さを保ったまま変わらない。変わらないんだけど、瞼がわずかに降りてる。本当にわずかにだけ。それだけで心情が伝わってくる。すごく繊細なお芝居だなって。映像で映えるお芝居。「どういう意味?」と深く掘り下げるけど、よくわからない深瀬に、とりあえずは置いておこうという頷き。横顔が美しく、何か抱えているのが伝わるよう。

 

・斑丘駅。無人駅だということ知り、実際自分の目で見ると、「タクシー来なかったら焦るな」という村井の気持ちもわかる。

 

・事故現場。枯れかけたお花とブラックの缶コーヒーとみかんが備えてある。Nのためにの缶コーヒーかな。なぜ、コーヒーだったんだろう。広沢も好きだったのかな。みかんは、広沢のお母さんだろうか。

浅見「こんなに底が深かったんだ…。もしあの時…。今更そんなこと言ってもしょうがないか。」

感情がこもってる台詞。「こんなに」の言い方が伝わってくる。浅見は何を言いかけてんだろう。

 

・あの後すぐに売りに出された別荘。「深瀬」と呼ぶ浅見、蕎麦を食べた時を思い出す。別荘を訪れるシーン何度見ても涙止まらない。二度と行くかと思っていたのに自ら望んで訪れたのは浅見なりに事件と向き合おうとしたんだろうな。でもいざ訪れると、当時のキラキラした思い出が鮮やかに蘇り同時に後悔や罪の大きさに押しつぶされそうになってその場に居られなくなる浅見…。浅見はそれほどまでに「広沢…行ってくれる?」と言ってしまったあの時のことを後悔してたし、人一倍罪の意識を感じていたのかもしれない。キラキラした楽しい思い出が強がっているだけで、本当はすごく繊細で脆い人なのかもしれない。罪の意識に苛まれながらも、自分の夢だった教師を全うすることで、あの時の罪を赦されようと必死に生きていたのかもしれない。。浅見の10年を思うと、本当に苦しい……。浅見は幸せを感じることあった…?どんなことに幸せを感じてた…?

 

・谷原の「肉肉野菜のリズムでお願いします」の楽しそうな会話、浅見の「俺はこんなところで棒に振りたくない」「広沢、行ってくれる?」広沢の蒔きをくべる後ろ姿。。。楽しかった思い出とずっと後悔してきた一言、広沢の面影…。このカットが盛り込まれるとまた涙を誘う。「大丈夫。俺、行くわ。」と微笑む広沢の姿を思い出す深瀬。深瀬の後悔もつらい。何もできなかった自分を責める深瀬。。

 

・長野北警察署に話を聞きに行く深瀬と浅見。。「あの年の冬はその事件と窃盗事件で騒がしかった。犯人は捕まった。一網打尽だった」「交通事故に不審な点なんてなかった」深瀬が捜査に不当な圧力がかかったことは?と聴くと「記憶にないな」と。でもどこか怪しい。小笠原については「左遷された後、相当荒れた。奥さんと娘さんが愛想を尽かして出て行った。思い込みが激しい人だった。亡くなった学生のお母さんに、事故ではなく事件の可能性があるとしゃべっていた。お母さんは、新しい情報情報入っていないか聞きによく訪ねてくる」

 

・莉子からの電話を保留にして取らない浅見。カフェでは取っていたのに、突然どうして?何か浮かないような表情。

 

・森下先生に「あさみんはいつ帰ってくるのか、謝りたい」と詰め寄る莉子。納得できる答えをもらえずに、思い悩むような表情。

 

・愛媛、下灘駅に着く深瀬と浅見。千綿駅と似てるね!「あーー虫!あーーあーー」と虫に怯える深瀬に、「女子か!」と突っ込む浅見。くすっと笑わせてもらえるシーン。

 

・広沢の御墓参りをする深瀬と浅見。そこには広沢のお父さんが。

 

・広沢の実家。深瀬と並んで歩く浅見の麗しさたるや。ちょっと玉森くん美しすぎて新鮮にびっくりする…。肌の透明感と整ったお顔とスタイルの良さ…。

 

・「いらっしゃい!」と歓迎するように笑顔で迎えてくれる広沢母。その姿を見ても、臆することなく「確かめなきゃ…」と目的を全うしようとする深瀬、強くなったなぁと。表情も鋭くて、犯人を見つけたい並々ならぬ意気込みが伝わってくる…

 

・広沢家で夜ご飯。「由樹くん、実家のカレーが一番おいしいって言ってました」と広沢との思い出を話す浅見。 広沢父は、広沢と谷原は野球つながり、広沢と浅見は家庭教師仲間というエピソードは覚えていたけど、深瀬のことは知らなかった様子。深瀬自身は、広沢を唯一の親友と思っていたけれど、広沢は谷原や浅見、村井とも交流は深く、親にまで存在を知られている存在だったということがわかるけど、深瀬のことはコーヒーを淹れてくれる友達がいたというエピソードは伝わっていても、深瀬とそれが一致するまでではない。広沢は友達のこと、彼女のこと、親にどう話して、どう考えていたんだろう。

 

・深瀬が語る広沢との関係について。「僕は小さい頃から人づきあいが苦手で、初めてできた親友が広沢くんでした。コーヒーを一緒に飲むの時間が好きでした。みかんの蜂蜜入れてみようって広沢くん言い出して、すごく美味しかった。」広沢母が覚えていた広沢の友達がいつもおいしいコーヒーを淹れてくれたエピソード。広沢母はてっきり女の子だと思っていたが、深瀬からの話を聞いて深瀬のことだったと理解する。が、これは本当に深瀬のことだったのか。。もしかしたら、本当に女の子がいたのかもしれない。深瀬のことだったら、浅見や谷原のように名前も出てきそうなものだが…。

 

・広沢母がてっきり女の子だと思っていたことから、勘違いして自分はそういう関係じゃないと真顔で否定する深瀬かわいいし、そういうことじゃないからって突っ込む浅見もかわいい。ちょっとズレた深瀬と冷静に突っ込む浅見の関係性いいなぁ。

 

・食事の後片付けを手伝う深瀬と浅見。広沢母が、谷原の話題を挙げたところで、食器を拭きながら、いつ切り出すのかと深瀬の様子を伺う浅見。深瀬はなかなか切り出せないのかと思ったのか、浅見から「谷原、今怪我してて入院してるんです」と切り出す。「先月の30日、谷原の試合を見に行きましたか」とストレートに聴く。ちょっと気まずそうな表情をする広沢母。その姿を見つめる疑い深そうに見つめる浅見。しかし、広沢母は、親戚の法事だったので上京していて、ついでに広沢の好きだった場所を見に行ったと隠すことなく話し出す。話してくれた内容は到底嘘をついているようには見えなかった。この話を切り出す前の、深瀬と浅見の無言の視線のお芝居。

 

・広沢のアルバムを見せてもらっている時の浅見の顔が優しい。一方深瀬は、考え込んでいるような堅い表情。こんな優しい人たちが俺たちを陥れるわけないと。だとしたら誰なんだ。俺たちを死ぬほど恨んでいる誰か。彼女…友達…。

 

・「由樹くん女の子に人気あったんじゃないですか」と和やかに聞く浅見だけど、広沢の両親からなにか手掛かりを探ろうとしていたのかな。広沢母曰く広沢はそういう話はしない子だったらしい旅行の時に、ご当地ストラップを買っていたエピソードを話し出す浅見。妹にと買っていたキーホルダーだったけど、由樹くんは一人っ子ですよね?と具体的なエピソード。でも両親は何も知らない様子。広沢は浅見になぜ嘘をついたんだろう?なぜ嘘をつく必要があった?隠したかった?もし隠したかったのだとしたら、なぜ?ここの広沢の真意がわからない。もう亡くなってしまっている広沢のこの時の真意がわかるのだろうか。

 

・キーホルダーを買っていた広沢にタックルして茶化す浅見、32歳の浅見とは全く違って、学生のノリが出てる。SAで深瀬を押して、女の子とぶつかるようにさせたり、別荘で乾杯する時も「深瀬の内定いわーい♪」ってノリノリで言っていたり、ぴぴぴぴぴ!検挙検挙検挙!みたいに突っ込み入れたり、友達との旅行を楽しんでいるように見えるし、大学生らしい年相応のノリの良さがしっかり出ている。一方、32歳の浅見は、内に秘めたような態度やクールで落ち着いた態度で、学生時代に見せたようなノリの良さは見当たらない。対比がよく表れているなぁと。もしかしたら、4人のなかで一番変わったのは浅見なのかもしれない。そして、その変化を玉森くんはこうした細かいお芝居や、声のトーン、外見でしっかり表せているんだと思う。

 

・みかん狩りを手伝う深瀬と浅見。アドリブかな?「離すの早いよ」って笑う玉森くん普段の玉森くん出てるかわいい(笑)

 

・広沢父の話し方が柔らかくてでも頑固なお父さん感もあってとても印象的。広沢父「由樹には、せせこましく見えとったみたいやのう。大学卒業したら1年間、外国に旅したいなんて言いよってなぉ。何いいよんぞ!って大ゲンカじゃわい。」外国のどこかまでは聞かなかったが、聞いてやればよかったなぁ…と遠い目で哀しみを帯びたように話すの広沢父が涙を誘う。 

 

・広沢と仲が良かった人の連絡先を教えて欲しいとお願いする深瀬。「愛媛にいた頃の話を聞いてみたいんです。どんなに付き合いがあったのかとか、どんな友達がいたのかとか、将来何になりたかったとか。」広沢の幼馴染の松永を紹介してもらう。

 

・復讐をしようとしている人、友達とかはそこまでしないのではという浅見と深瀬。でも、深瀬は彼女ならどうかと。幼馴染で、高校も一緒で、結構しようねと小さい頃から言い合ってて。深瀬はこの可能性まで考えてる。

 

・松永さんを訪ねて着いたお店の名前がさざなみ!Nのためにの成瀬くんのお家(´;∀ ; `)リバースチームならでは!粋な演出、本当に嬉しい。

 

・同級生達から広沢の話を聞く、深瀬と浅見。松永は広沢と一緒に野球をやったいて、守っても打っても投げてもすごかったと。 広沢の同級生達は、なぜ今更広沢のことを調べているのか冷ややかな態度。明らかによく思っていない空気で、居心地が悪そう

 

・広沢のことが好きだったあおいの広沢の話。広沢は中学の時、男子と喧嘩した時あおいを庇ってくれたと。「広沢くんは争いごとが嫌いなんよ。自分が受け止めることで解決するなら迷わず一歩踏み出す。そういう人。」この話を聞いて、10年前の旅行中、自分が受け止めて一歩踏み出した広沢を思い出す深瀬。お酒を飲むと眠たくなるのに、誘いにのってお酒を飲むことでその場を収めたことや、村井を迎えに行く人がいない険悪なムードの中、俺行くわと解決してくれたこと。あおいの語る広沢の姿が、自分が見ていた広沢とそっくりそのまま当てはまる。「できる限りのことを受け入れるって決めてるんやと思う。他に好きな人がいない限り、告白したらええよって誰にでも言ってくれる人や思う。」広沢のことが好きだった葵の深瀬と浅見に対する冷たさは、完全に好きな人を奪われた恨みを感じる。広沢を好きだった人がこの態度。もし、彼女だったらいかばかりかとか想像してしまう。

 

・高校の時の彼女、‪カワちゃん。カワベ、カワダ…カワモト…。2年後輩の広沢の高校の時の彼女だそう。広沢と同様、東京の大学に行ったと。由樹が生きていたら今頃結婚していたかもしれない。ここで思い出すのが、野球の試合の前の谷原のシーン。試合なかったらカワベちゃん飲み会くるってよって友達に言われて嬉しそうにしていた谷原。繋がった…。

 

・由樹が生きていたら今頃結婚していたかもしれないという同級生の話を聞くや否や、お顔が暗くなる浅見。ついさっき深瀬が想像していた話がまさにだった。浅見のわずかな表情の変化で伝わってくるのすごい。

 

・広沢の親友、古川。超陰気な奴。あだ名が魔太郎。「高校の時って大体部活のやつらと一緒におるやん?当然由樹も俺らのグループに入ると思ってたら、あいついつも古川のところにおるやん。」「由樹も人がいいけ、捨て犬みたいな目で寄ってこられたら、突き放せんのよ。」「当の古川は親友気取りやし、何もできんくせに自分は自分は地味グループじゃないってアピールするために、何でもできる奴と仲良くしたいうだけなんよ。」古川の境遇が、自分と被る深瀬。2話のモノローグで深瀬が語ってた。

 

・広沢のお葬式で、深瀬達を見て死ね死ねと言ってたという古川。。

 

・同級生達との別れ際。酔ってさらに厳しい態度同級生達から、浴びせられる言葉。「あんたら最初から雪の中由樹に行かせるつもりやったんでしょ?由樹の両親に謝ったのも聞いてるし、4人ともすごい後悔しとったというのも聞いとる。でも地元の知り合いはみんな由樹が死んだのあんたらのせいやって思っとりますよ。何考えて由樹の実家泊まってるん?最後に墓参りに来たの三回忌のときでよね?その程度の仲でしょ。なんで今更」「過去の行いを賛成してる僕らを見てくださいというなら付き合ってられんよね」「そんなつもりは…」と言う浅見の表情が苦しい。その後、肩を落として、同級生の言葉を聞いてる姿も切なすぎる。後悔してきた容赦ない言葉。同級生から浴びせられる言葉が鋭利な刃物すぎて、ぐっさぐっさ。号泣。

 

・広沢の地元、愛媛の人々の方言が、とても雰囲気があって、東京から来た深瀬と浅見との違いがより際立っていた。同郷だと、それだけで仲間意識みたいなものがあるけど、東京から来た深瀬と浅見の余所者感がすごくて、切なさが強かった。あと、ゼミ仲間は広沢のことを広沢呼びするけど、高校の同級生は由樹呼びなんだね。些細な呼び方の変化だけど、これが地元の友達と上京してからの友達の違いなのかな。

 

・帰り道深瀬と浅見。

深瀬「お母さんとお父さんに優しくしてもらって、許された気になってた。でも誰も許してなんてくれてない。今日会った人たちだって自分の大事や幼馴染や同級生を奪ったのは俺たちだって思ってる。」

浅見「広沢に迎えに行けって言わなきゃ、あんなことにはならなかった。後ろめたさが消えないんだよ。それを見透かす生徒もいる。この教師は偽物だって本能的に見抜くんだ。本当は生徒の嘘を責める資格なんてない。…証拠を、崖の下に捨てた。」

この!!浅見のトーン!!!表情!!台詞回し!!ドリボのユウタを彷彿とさせて苦しくなった。涙溢れた。。ドリボで身につけてきたものがちゃんと活かされてる、ドリボがここに活きてると感じて胸熱だった。

哀しく苦しい浅見の語りのシーン。浅見がここまで本音を曝け出したのは初めてだよね。同級生達に会って、真正面から痛いところを突かれて、これまで正しい教師を全うすることで赦されようとしていた浅見の必死に耐えてきた心が折れてしまったかのような。浅見の背負ってきた罪の重さ、ずっと抱えてきた後悔、 どうしてもなりたかった教師を全うする中で隣り合わせにあった引け目、誤魔化し続けてきた自分。。そうした負の気持ちが、耐えきれなくなって溢れてしまったのが伝わってきた。ずっと隠してきたのは更に重い罪だった「証拠を崖の下に捨てた」と告白する浅見の表情の生気の無さ…。

 

・浅見の2回目のリバース映像。谷原を見つけて揉み合って証拠隠滅をするシーン。

浅見「谷原ー!」(谷原に近寄って周りを見渡す)

浅見「誰の血だ?広沢の…?」

(放心状態で跪いて両手に手袋をはめる谷原。焦り出して血のついた雪を掻き集めて捨てようとする。) 

浅見「何やってんだ谷原!!おい!!やめろよ!!」(覆い被さって谷原を止めようとする。)

谷原「警察が…警察がこの血痕調べたら、広沢が酒飲んでたこと一発でバレる。」

浅見「やめろ!!谷原!!」

谷原「飲ませたやつも罪になる。」

浅見「おい!!やめろ!!」

(証拠隠滅を力づくで止めようする浅見に逆に覆い被さる。)

谷原「内定取り消されるぞ。なぁ…なぁ…!浅見、なぁ…お前…何があっても教師になりたいんだろ?なぁ?そうだろ?」

(無言で固まる。泣きそうになりながらしばらく動けない浅見。再び証拠隠滅する谷原。葛藤している苦悶。決断を下し、証拠隠滅を始める浅見。しばらくすると衝撃音。)

 

・2017年に戻る。

浅見「バレたらやばい、バレたら教師になれない。頭にあったのはそれだけだった。深瀬、もう罪の意識を感じないでくれよ。お前には何の罪もないんだ。」

深瀬「何にもできなかった。ホントに無力だった。広沢が死んでるのをただぼんやり見てるだけだった。」

浅見「俺、教師辞めた方がいいのかな。」

深瀬「森下先生言ってたよ。浅見先生みたいな本物の教師になりたいって。酒一滴ものまなくなったのは、悔やんでるからなんだよね?サッカー部のことうやむやにしたら、ろくなことにならないって言ってたよね?本気でそう思ってるから、いつも生徒たちのこと真剣に考えてるんだよね?それって偽物とは言わないと思う。」

この時の浅見の表情もすごい。生きる気力を失ったような、目に光を宿していない、力なく弱々しい浅見。今にも消えてしまいそうな、このままいなくなってしまうそうな。こんな浅見の姿、表情、これまで見たことがなかった。真面目でストイックで常に正しくあろうとしてきた浅見だったけど、本当は弱い自分、罪の意識に押しつぶされそうにな自分を隠して、必死に耐えていたのかもしれない。愛媛の同級生達から本音をぶつけられたこと、深瀬の許してくれてないという言葉。浅見は正しく教師を全うすることで赦されようとしていた、赦されると思っていたけど、それは自分のエゴだったことに気付かされた。いや、きっと気付いていたけど、気付かないふりをしていただけかもしれない。今改めて罪の意識に苛まれて苦しんでいる。つらい。

罪はごまかしても罪と生徒に言ってきたけど、それは自分への戒めでもあった。生徒にはそう言い続けてきたけど、実際自分は誤魔化し続けてきた。罪を誤魔化したまま教師をしている自分は偽物の教師だと思いながらも、どうしてもなりたかった教師を続ける浅見はどんな気持ちで生きてきたんだろう。後ろめたさが消えない、生徒に見透かされていると思いながら。禁酒を続け、現時点では色恋沙汰的な話もない浅見の10年はどんなだっただろう。。

 

・ずっと隠してきた事実を徐々に打ち明け、真実を明らかにした事は、浅見が前に進むきっかけになるのだろうか。そして誤魔化してきた事を明らかにして、真実と向き合った時、本当の意味で赦されるのかな。。浅見の事を思うと本当に胸の張り裂けそう。。

 

・森下先生から莉子がいなくなったという連絡。鋭い視線になり、先生である自分を取り戻したかのよう。もう遅い時間なのに急いで戻る浅見。莉子に電話をかけるも留守電。心配そうに急いで戻る浅見は、間違いなく本物の教師だよ。。

 

・広沢の家で高校の卒業アルバムを見ている深瀬。深瀬の広沢ノートに追記。「広沢由樹の彼女はカワちゃん。広沢由樹の親友は古川大志。」ふと外を見ると、深瀬の部屋の方を睨むようにしている人影が。外に出るの逃げ出す人影。追いかける深瀬。それは広沢の親友だった古川だった。冴えない古川も走り方がとことん鈍臭そう。そして遅い。深瀬といい勝負。2人してすっ転んでしまう。古川「人殺し…お前ら人殺しのくせに何かがまわっとんのですか。」ストレートな発言にびくっとする深瀬。

 

・閉じ込められている村井に差す光。無精ひげも生やしてひどいお顔。。

 

・「どうしたんだよ。なんのための前進守備だよ…」と譫言を言いながら目覚める谷原。ほっとして抱きつく明日香。谷原おかえり…!!

 

・リバース5話、カフェで相良に手紙を書いていた浅見に莉子から電話。莉子への言葉は優しくてちゃんと先生だったけど、いつ戻ってくるの?と聞かれると、思い悩むような苦しそうな表情をしてた浅見。なぜそんなお顔してるんだろうと思ってたけど、6話で理由がわかった。全て繋がってくる。浅見は教師を辞めようと思っていたからなんだね。あ、泣きそう……。

 

・浅見が現場に着いた時、谷原は手袋をしていなくて、素手だった。あんな極寒の中、いったい素手で何をしていた?あの極寒の中、浅見に電話をかけてから浅見が到着するまでずっと素手でいたの?浅見に電話して、浅見が現場に着くまで、けっこう時間が経っていたが、その間谷原にいったい何が起こっていた?最初は、証拠を隠蔽しようとしていた谷原を止めようとしていた正義感が強く、正しくありたい浅見。でもそんな浅見の正義感を覆す程の威力があった「内定取り消されるぞ。どうしても教師になりたいんだろ?」の台詞が重い。もちろん、谷原自身も内定を取り消される可能性があるからそう言ったのだとは思うけど、絶対に教師になりなかった浅見にとってその言葉がどれほどこわかったか。谷原は、そんな浅見の気持ちもわかったうえで、浅見に隠ぺいをさせたのではないか。飲酒運転とバレる以上に、なにか重大な秘密が隠されているのではないか。広沢の血だって思われるような態度だったけど、もしかしたら広沢のものではなかった?ガードレール曲がりきれずに衝突して崖に堕ち、体が車の外に投げ出されたのであれば、あの時雪道の上に、血痕があったのはおかしいのではないか。いずれにせよ、谷原はまだ嘘をついている。

 

 

◯6話を終えて気になる点まとめ

・斑丘高原のホテルで、スキー合宿に来ていた宿泊客の貴重品が盗まれる事件。この地域では、昨年秋から、別荘、ホテルなどで窃盗事件が相次いでおり、同一グループの犯行と見て捜査を進めている。6話で深瀬と浅見が長野の警察を訪れた時に、犯人は捕まり、一網打尽だったと話していたが…。

 

・美穂子の気になるリアクション。1話でデートしていた時、「あのね…」と何かを言いかけたが、深瀬がケチャップをこぼしてしまい、話さず終い。この時何を言いかけたのか。2話で深瀬から10年前のことを聞いた時「深瀬くんは何も悪くないって思えない。」 と軽蔑するかのような反応。6話、ストーカーに助けてもらった深瀬に何度もごめんなさいと泣きじゃくって謝る美穂子。助けてくれてありがとうじゃない。何かを抱えていて言い出せなくて、でも罪悪感に駆られてどうしようもなく誤っている。。

 

・1話冒頭のリバース映像の中でまだ明らかになっていない点、気になる点

①「タンブラーが落下し、ガラスの破片が落ち、血で染まる雪」のカットがあったが、この理由がまだ明らかになっていない。タンブラーはおそらく、深瀬が広沢に渡したもの。ガラスの破片は、車の事故?血で染まる雪は、谷原と浅見が隠ぺいした血…?

②浅見「それでも行けって言ったんだよ!」という台詞の状況。

③おそらく村井?「できるわけないだろー!」と叫んでいた台詞の状況。

④まだ明るい中、ガードール?に向かって小走りの谷原

⑤1話の深瀬のリバース映像の中に、車がトンネルを走る映像が重なっていたが、この意味は?

 

・1話で深瀬が飲酒に気付いたのは、空き缶を投げられたから。この空き缶を投げたのは、スカートが見えていたから莉子かなと思っていたんだけど、莉子だとしたら何がしたかったんだろう。誰だったんだろう。。

 

◯事故前後の時系列の整理

・浅見の証言による時系列の整理(4話、6話)

17:16浅見と谷原が広沢を探しに行く→二手に分かれる→谷原が何かを発見→浅見に電話→浅見と谷原が合流→血がバレると内定取り消されるぞと揉める浅見と谷原→2人で血を隠蔽→崖の下で車が爆発 →浅見が逃げていく村井を目撃→さらに隠蔽を続ける→浅見が警察に連絡→18:55浅見が深瀬に連絡→村井がタクシーで現場に到着

 

・村井の証言による時系列の整理(5話)

運良くタクシーがつかまり乗車→雪でこれ以上進まなくなり下車→村井が崖の上の浅見と谷原を目撃→そこに向かうと、何かを隠蔽しているような浅見と谷原を目撃。

 

・明日香の証言による時系列の整理。(6話)

17:16迎えに来い!と谷原に怒鳴ったあと偶然回送のタクシーに乗車→村井が誰かと電話→タクシーの外に出る→村井1人で雪山の中に→明日香が探しに行くと爆発音→戻ってくる村井、その奥で何かが燃えている様子→明日香が「どうしたの」と聞くと「いいから行くぞ!」と怒鳴る村井→兄に従う明日香、後ろには何かが燃えてる映像

 

当時の事を語る3人。こうして整理してみると、誰も嘘はついていないような気がする。嘘はついていないけど、隠している。村井と谷原はまだ何かを隠している。谷原が目覚めて何を語るのか。浅見と明日香の村井についての証言は一致してそう。村井がこの時何をしていたのか。

 

 

◯それぞれが語る広沢についての整理

・深瀬「昔広沢が言ってた。人生を変えるのは一杯のコーヒー。美味しい食べ物。見たことのない風景。見知らぬ人との出会い。そんな些細なことが人生を変えていくんだって。」(第1話)

・谷原「一見、人当たりは良かったけど、どこか他人を寄せ付けないところが、広沢にはあった。」(第3話)

・谷原が語る大学時代の広沢の言葉

「負け組か。深瀬は戦ってるよ。戦ってるうちは負けることはないんじゃない。」(3話)

深瀬が思い出した広沢の言葉

・広沢「みんな本当に就職したくて就活してるのかな。どういう動機で就活してるのかなと思って。」

・深瀬「就職が人生を変える最後のチャンスのなんだ」

・広沢「最後ってそんなことないんじゃない?深瀬が変えたいって思っているうちは最後じゃないよ。」(3話)

・浅見「親には気に入られたらしく、中学生も志望校に合格した。なぜ俺はわかってないと言われ、広沢はわかってると言われるのか。」(第4話)

・村井「学生の頃、10年後は何してるかって広沢と話したことがある。広沢は自分には才能がないし、全く想像がつかないと言っていた。だから広沢は、あんなこともできたのかな。」(第5話)

・村井「勘違いで殴られて、普通なら怒って当然なのにあいつ笑って許してくれてさ。器がでっかいというか。」(第5話)

・明日香 「兄に睨まれると、大抵の男は黙った。でも、広沢さんは違った。怖いものなんてなにもないみたいだった。不機嫌な顔も弱気な顔も見たことがない。誰に対しても態度を変えないところも好きだった。彼女いますかって聞いたら、いるよって言った。同じ高校だった女の子と付き合ってるって。その時の広沢さんの顔、今でも思い出せる。あまり、幸せそうには見えなかった。」(6話)

 

最後に、ぽぽろで玉森くんがオンエア前に監督からお手紙をもらったお話をしてくれてた。めちゃくちゃ光栄だし、そんなチームとお仕事できる事に感謝しかない。そして監督の言葉に全力同意。「自然な表情が美しい」まさに。リバース全編を通して玉森くんの表情の美しさが光るシーンばかり。監督がこんな風に思ってくださっていたから、玉森くんの自然な表情を活かした演出、お芝居で、玉森くんが最大限魅力を発揮できていたんだなと改めて。本当に感謝です。

 

リバース第5話

5月12日

リバース第5話

 

・深瀬、深瀬、谷原、浅見と続き村井のモノローグから始まった第5話。このシーン、衣装がみんなベージュ・白系の服で統一されているのは意味があるのだろうか。本音を語っているような印象。リバース公式HPには、白と黒の2パターンのトップページがあるけど、人間には白と黒、表と裏といった2面性が存在するという暗示なのか。

 

・村井モノローグ

「学生の頃、10年後は何してるかって広沢と話したことがある。広沢は自分には才能がないし、全く想像がつかないと言っていた。だから広沢は、あんなこともできたのかな。」

自分には才能がないし、全く想像がつかないと言っていた広沢だから、できたこととは?前後の台詞からは「あんなこと」が読み取れない。村井は広沢の「あんなことふぁができた」シーンを見た?それは、もしかした明日香とタクシーで別荘に向かう途中?タクシーから外に出て村井と明日香は何をしていたんだろう。

 

・村井と広沢は、10年後の話をしちゃうぐらい仲が良かった。10年後の話を聞くって、村井的には、明日香のことを思っていたりしたのかな。。

 

・4話からの続き。

深瀬「けど…なんで村井が…」

浅見「明日香ちゃんは、広沢と付き合ってたらしい」

深瀬「っえ??」

浅見「でも広沢に本命の彼女がいるってわかって…」

(大学時代、村井が広沢を殴るシーン)

浅見「あんな村井初めてみた」

深瀬「でも…だからって…」

浅見はこのシーンを目撃しただけで、その後の展開についてまでは知らなかったということだよね。浅見も聞かなかったのかもしれないし、村井も広沢も話さなかった。旅行中の蕎麦屋で、「村井に告げ口までして…」という浅見の言葉は、これを見たから言ったのかな。。深瀬が村井に広沢と一緒にいるの誰って聞いたら村井が俺の妹だってすぐ答えられたのも、仲が良いのを村井本人も知っていたから。でも、これ、深瀬が見たのは村井の妹なんだよね?本命の彼女もいたわけだから、その子の可能性も…?村井は本命の彼女の存在を知らなかったから、広沢とよく一緒にいる女の子=明日香になるのは当たり前だけど。

 

・谷原の家。明日香が、小笠原が来た話を村井にする。村井「お前何か話したのか?」明日香「なんにも。」村井「また来ても相手にするな」。何か話したのかってことは、話せる秘密を隠しているということ。村井と明日香が共有している秘密とは?

 

・深瀬はみんなの住所知らないもんって言ってたけど、村井は深瀬の家を知っていたし、後に浅見も訪ねてくるから知ってた?

 

・美穂子かストーカーに追いかけられる。このストーカーは誰?なんのために?

 

・美穂子が狙われたことで、深瀬が犯人を捕まえたい、美穂子を守りたい気持ちが確実に高まっている。「心配かけてごめんね」と深瀬を見送る美穂子の表情が気になる。なにか思いつめたみたいな。

 

・カフェで相良に手紙を書いてる浅見先生、画になりすぎる!!

「相良良平様

今回の件で、どうしても相良に伝えたい

ことがあって、手紙を書きました。ど

読んでほしい。相良たちから

騒がなくても、他のひとたちだった

じゃないかと思うかもしれない。」

読み取れるのはこんな感じかな。大会に出場停止にはって処分さ決まったけれども、本当に浅見先生が求めていた解決にはなっていない。やっぱり、浅見先生は相良にごまかさずに正直になってもらえるよう、まだ説得を続ける気なんだろうし、それを実現することが赦しの一環だと自分に課しているかのうよう。

 

・莉子からの電話。

莉子「あさみん元気?どうしてる?」

浅見「校内での通話禁止だぞ」

莉子「クラスのみんなサッカー部のことなんてなかったような顔してる。相良も全く反省してない。悔しいよ。正しいことしてるあさみんが損してる。ねぇあさみん、いつ戻ってくる?」

浅見「2時間目始まるぞ。さぼんなよ。」

なんだこの会話はーーーー!!!ってか、まじ浅見先生かっこよすぎる。。電話してる時の表情、莉子との会話、きゅんきゅんしすぎて胸がいたい…。苦しい。莉子のいつ戻ってくる?の問いにちょっと思い悩むような、苦しそうな表情。浅見はいったいなにを考えているんだろう。でも、声がめちゃちゃ優しい。莉子と接する時の浅見の柔らかさ優しさは特に強い。優しく声をかけた後も、また考え込むような表情。

 

・深瀬の家に身を寄せている村井の着ている服って深瀬の服かな…?どこかダサさを感じるのは気のせいだろうか。そういう小ネタを想像するのも楽しい。

 

・深瀬の家の扉をノック連打する浅見笑う(笑)50回以上不亜ノックしてた。思わずしつけーwwwって笑ってしまった。ドアの除き穴から見えるノックしている浅見の表情がまた最高でおもしろい。早く出てこいよって鬱陶しそうな表情。神経質っぽい、せっかちみたいなキャラが表れてるんだろうな。

 

・牛丼とカレーと味噌汁の食い合わせについて、神経質そうな浅見なのに「腹に入れば一緒でしょ」って言ってるのは意外だった。そこは気にしないんだっていう。「つゆだくだくだくってやつ」は言い方かわいい。だくだくしすぎでしょって村井に言われて、口元がにやって笑ってる。このシーン、浅見と村井がお互いに腹の内を探り合う重要なシーンなんだけど、その前にノック連打とかつゆだくだくだくとかほっこりさせる演出を加えてくるのも、お互いのシーンをより際立てているような気がしていいなぁ。

 

・村井に「お前も謹慎中なんだろ?」って言われて、「有給消化。ま、形だけだけどね。」と話す浅見も、何気ない言い方なんだけど、謹慎に納得いっていない感が出ていていいなぁと思う。

 

・深瀬とアイコンタクトをして、視線でお芝居してる浅見。視線と僅かな頷きで深瀬に今訊こうっていう合図。

深瀬「村井があの日、遅れてきたのは、前の日に事故ったからなんだよね?」

村井「そうだけど。」

答える村井を疑わしそうに見る視線。

 深瀬「村井は、あの時、その…」

村井「なんだよ?」 

村井の迫力に押されてか、気弱さが出たのか、なかなか言い出せない深瀬。そんな深瀬を見て、自ら切り出すことを決意する浅見。僅かに下を向いて意を決したみたいな。10年間ずっと1人で抱え込んできた疑問を直接ぶつける浅見。

浅見「村井、聞きたいことがある。最後に広沢を見たのはお前じゃないのか。」

深瀬モノローグ。突き止めなければならない。次の悲劇が起きる前に。10年前のあの夜、何があったのか。

浅見「正直に話してほしい、村井。あの時、何かしたのか?」 

村井「してない。」

深瀬「本当に?」

村井「俺は何もしてないし、広沢のことも見ていない。本当だ。」

村井に疑問をぶつける浅見の表情が、すごく真剣で。でも、疑っているけど、怒ってるみたいな言い方ではなくて、冷静に柔らかく親身になって聞いてる感じ。嘘をついていたことを咎める様子はなく、正直に話してほしい一心というか。村井を見つめる表情が切なげ。

 

・村井、明日香、広沢

浅見「あの頃、村井と広沢揉めてたよね。明日香ちゃんが二股かけられたって。」

村井「あれか。広沢のこと一回殴ったことあるよ。一緒に遊んでるうちにあの2人仲良くなって。俺も広沢ならいいかなって思ったんだけど。」

村井「勘違いで殴られて、普通なら怒って当然なのにあいつ笑って許してくれてさ。器がでっかいというか。」

広沢の彼女は、普通の子。愛媛の高校から一緒だった。村井は妹を本当に大切にしていたんだろうな。広沢ならいっかなって、妹の相手をかなり真剣に見定めていたような。広沢には兄弟はいないらしい。村井が付き合って長いの?とか詳しく聞こうとするともういいって「俺の話は」と詳しくは話さない広沢。深瀬も知らなかったし、広沢は自分のことは話したくない人だったのかな。それとも、話さないなにか理由が…?村井は本当に彼女がいたかどうかはわからないと解釈。明日香を傷つけないために嘘をついたのかもしれないし。

 

・村井の答えを聞いて、浅見の反応を確認しつつ、深瀬は話を聞けてよかったよと言うけど、浅見は浮かない表情。まだスッキリしていない、思い悩んでいるような。なんで本当のことを言ってくれないんだって哀しそうにも見える。村井も村井で浅見に対して不信感を持っている。最後に浅見を見る視線が鋭くなった。カレーを食べる村井を見つめる浅見もまだスッキリしていない、どこか冷たそうに見える。村井と浅見の交わらない疑いの視線が交錯する演出がそれぞれわだかまりを抱えている様子が伝わってくる。お互いがまだ何かを隠しているという確信に近いものを待っているから。ただ、直接見ていないない深瀬は純粋に村井の言葉を信じていたのかもそれない。願望も入っているけど、おそらく今の時点で浅見も村井もまだ隠していることはあるけど、嘘は言っていない気がする。歯車がくるってしまっているだけというか。。話してしまったら自分にさらに不都合なことが出てきてしまうから、隠している。お互いがお互いをまだ信用しきっていない、疑い合っているからまだ隠している。本音で話し合えた深瀬にもまだ話せない事。深瀬に最後まで話せるようになるのは、何がきっかけで、どのように心が動かされるのかな。

 

・村井は6年前に結婚。婚約は、大学生4年生の事件の後だったよね。結婚するまで4年婚約期間だあった。村井妻の、猟奇的な行動こわすぎ。テレビで不倫のワイドショーを見ながら、完全に狂ってる感じ。うるさーいうるさーいって連呼してる姿とか病んでる。。

 

・美穂子母から連絡。検査入院をする様子。

 

・美穂子に連絡するのを躊躇っている深瀬。迷ってる感じがまた深瀬らしい。深瀬の家なのに、村井がベットに寝ているのも優しい深瀬だったり、立場の強い村井みたいな関係性を表してるかのようだった。

 

・村井と妻は見合い。政略結婚。村井は自分の人生を父親に利用されたと思ったら、香織を受け入れられなかったと。仕事と家庭で行き詰まっていた時にことはだけが理解してくれて、一緒にいる時は自分らしく振る舞えた。まずいとわかっていたけど、抜け出せなくなってた。不倫は良くないけど、村井も村井で葛藤したり悩んだりしていて、ちゃんと筋の通った理由があったんだなぁ。。政治家の父親に対して、かなり複雑な気持ちを持ってそう。でも、香織は香織でまたつらいね。。

 

・深瀬は美穂子と知り合ったのは最近だけど、前から近所でよく会ってたと。だから、クローバーの奥さんから「もしかして、ここで会う前から彼女のこと知ってた?」と聞かれて濁してたんだね。深瀬は、前から美穂子のことを知っていて、片想いだった。「周りを明るくしてくれる太陽みたいな人で、俺なんかには釣り合わないかもしれないけど、がんばりたい。彼女のこと守りたい。」

お互いの本音を話し合う村井と深瀬。お互いをわかり合う第一歩。深瀬の彼女のことを守りたいという気持ちは、村井にも響いたんだろうな。大切な人の守り方もいろいろある。

 

・小笠原を呼び出す、深瀬と浅見。浅見が深瀬に頼んだ。小笠原も、浅見が深瀬に頼みごとをするのは珍しいと解釈している。小笠原は、ゼミ仲間5人の関係性もよく知っているんだな。小笠原がブランコに乗って登場するシーン、最初はブランコwwってなってたんだけど、それがまた気味悪さや掴みどころがない小笠原のキャラを引き立ててるような気がしてぞくっともした…。これは、監督さんの演出だそうで。ギャップがまたいい味をだしている気がする。

 

・浅見は、村井のスクープ写真をマスコミに流したのは小笠原なのではないかということから問い詰めていく。次に、谷原の野球の試合の時の写真に写っているのは広沢母で、谷原を突き落した女性が広沢母なのではないかという疑いを投げかける。さらに浅見は、告発文の犯人が広沢母だとしても、一人の犯行は無理、だれか共犯がいるのではないかという推理で問い詰める。深瀬は谷原母が怪しいのではないかというところまでは共通理解だったが、共犯はいる。それは小笠原ではないかという話にまで及ぶとは思ってなかったようで驚いている。浅見は自らの考えをぶつけたかったから、小笠原と話がしたくて深瀬に頼んだんだね。浅見「小笠原さんはどうして僕たちの前に現れたんですか。」確かに、10年経って、事件を直接探りに嗅ぎまわっているのは不思議。小笠原は村井の単独インタビューを用意してくれたらその質問に答えるとどこかでの食えない相手。その答えに「っは?最低ですね。」と言い話す浅見の本当に軽蔑したような言い方…!小笠原の去り際の台詞「駅の階段とかホームとか気をつけなよ。後ろからっぽんって押されると、こわいだろ。」浅見が小笠原を共犯だと疑っているのをわかっていて、最後に意味深な台詞を残していく小笠原…。小笠原はいったいなにがしたいのか。自分の人生を変えられたからというだけで、本当に10年前の犯人を捜しているのか。広沢母と約束したから?その約束も、純粋に犯人を捕まえることだと理解していたけど、他にも何かあるのだろうか。寄席のシーンが気になってくる。。。

 

・去っている小笠原を見つめる浅見の横顔が美しい。一瞬、窪田くんに似てるように見えた。Nのためにの窪田君とっても大好きだったんだけど、リバースの玉森くんも窪田くん的なポジション(ストーリーとかではなく俳優としての存在感)な気がしていてとても高まるし、嬉しい。

 

・甲野からもう少し頭を使えよ、ご自分が何をすべきかよく考えてくださいと一喝される村井。怒りで言い返したそうな村井。ことはを守りたい一心で、居てもたってもいられなくて、気持ちのまま行動しようとしていたけれど、それでは守れない。議会は有能な人材を失う。ことはのために自分ができることはなにか、改めて考える。

 

・谷原の同僚が口を滑らせたせいで、谷原がなにか隠していたことに気付く明日香。さらに問い詰めようと同僚に詰め寄るが、逃げられてしまう。そんな明日香に「明日香ちゃん、、落ち着いて。」と優しくなだめる浅見。。こんなんさ!!!全然落ち着けるわけないやん!!あんな「落ち着いて」聞かされたら逆に更に取り乱す……。めちゃくちゃ優しくて、安心させてくれる声。こんな優しい声を出せるんですよ玉森裕太は……!この優しい声で、しばらくときめきとまらなかったよね。。

 

・コーヒーを明日香に渡してしばらくは何も話さない浅見。明日香が話し出すのを待っているかのよう。自ら話して落ち着かせるのではなく、明日香の抱えている悩みや不安を吐き出させてあげようとしているのかな。この話しやすい空気感を作れる浅見優しい。

明日香「私だけがなにも知らない。なんでやすくん何も言ってくれないんだろう。家族なのにな。」

浅見「ななみちゃん生まれたときさぁ、谷原が言ってたよ。」

谷原と浅見が居酒屋で話しているシーン。ななみちゃんの写真にちゅちゅちゅちゅちゅってしている谷原は、ずっとこうなんだろうな。会社に出かけていく時も同じことをしていた。浅見に家族はいいぞって感情込めて話す谷原は本当に幸せそう。谷原「それまでは絶対に死ねねぇし、何があっても踏ん張らないとな。」

浅見「谷原は、家族を守るために必死に頑張ってるんだと思う。信じてやろうよ。」

明日香「浅見さん励まし方、お上手ですよね。さすが先生。」

浅見「あれ?(笑)馬鹿にしてる?」

明日香「してません。ありがとう。」

意識が戻らない谷原の妻、明日香をこんな優しく励ませる浅見(涙)こんな人が悪い人なわけないし、悪い人には思えないし、もし悪い人だったら、誰も信じられない…(真顔)

あれ?って頭をのけぞらせた時のさらさらヘア…!このリアクション本当にかわいい。ちょっとどこか玉森くん出てる。照れ笑いしてるのかわいい。

 

・ことはが辞職か?と書かれたニュースを見た村井。タイミングよくことはからの電話。自分がしたことだからしょうがないと辞職しようと思う、後悔していないと話すことはに、ちょっと遊んだだけ、後悔していると話す村井。なかたったことにしよう、ことはから議員とったら何が残るんだよと続ける村井。ことはに「ほんとうに最初から愛情はなかった?」と聞かれ、「なかったよ、最初から」と苦しそうにことはが議員として生きることがことはのことを一番に考えた結果。下手に優しくするよりも、辛く突き放した方が吹っ切れる。自分を憎んでくれた方がいい、自分が悪者になってでもことはを守ろうとした村井の優しさに胸が締め付けられる。力なく崩れ落ちる村井が切ない。

 

・そんな村井を目撃しちゃう深瀬。村井「お前さぁ、本当に見なくていいものみるよな」。深瀬が見なくていいものを見ちゃったのはこれで5回目。かな時系列で①大学時代、広沢が明日香と仲よさそうに歩いていたところ。②浅見の学校の生徒が飲酒していたところ。③村井の不倫現場。④谷原が上司から虐げられているところ。⑤村井が辛い決断をしてことはと別れ、哀しんでいるところ。深瀬は、落ち込んでいる村井を少しでも励まそうとコーヒーのうんちくを話し、コーヒーを淹れる。不器用だけど、深瀬なりに村井のために励まそうとしているのがよくわかる。10年前の旅行の時も、谷原に広沢がお酒のことから明日香のことを責められていた時も、深瀬なりに場の雰囲気を変えようと、お酒を飲んだらかゆくなるって話をしてたね。

 

・哀しみにくれる村井がコーヒーを飲んで「上手い」と笑顔をみせると、ほっとしたように目が潤む深瀬。深瀬の優しさがよく表れている。浅見と深瀬の片づけのシーン同様、柔らかな日差しが包み込み、絆が再構築される大好きなシーン。

 

・ことはが議員辞職しないというニュースを真顔で見つめる村井妻、こわい。携帯何をしたの…。

 

・村井父のところに小笠原登場。「息子さん大丈夫ですかぁ?だっていつも好きな人ができるたび仲を引き裂かれて、お気の毒ですよ。学生時代も長い間付き合ってた恋人がいたそうじゃないですか。ところが、10年前のあの事件の直後、朝比奈大臣のお嬢さんと婚約なさった。いったい、どうなってるんですかね。」深く溜息をつく村井父。衝撃の初耳の話。これは事件とどう関係しているんだろう。村井父が事件を揉み消したのではないかと思っていたけれど…


・深瀬にメールが届く。差出人は不明、件名もなし。「10年前の事件を、これ以上、詮索するな   もし忠告を無視したら、お前にも、周りの人間にも、不幸が続くことになる」 

なぜ、メールの送り主は深瀬が事件を追っているのを知っているのか。知っている人間て、浅見、村井、小笠原ぐらいでは……。

すぐに美穂子のことが心配になり、パン屋に急ぐ深瀬。


・1人夜道を歩く美穂子が、黒づくめの男性に襲われる。叫びの声を聞きつけた深瀬が駆けつけ、今度は叫ぶだけじゃなくて、男に掴みかかって美穂子を助ける!深瀬めちゃくちゃ成長してる…!!声を上げることしかできなかったのに、立ち向かって、「みほちゃん逃げて!みほちゃんに手出すな!」って必死に守った。ナイフを突きつけられても動じない。深瀬が美穂子を守りたい強い気持ちが伝わってきたし、それは美穂子も同じはず。


・クローバーで手当てをしてもらう深瀬。無事でよかったって話す深瀬、めちゃくちゃかっこいいね!?!?男らしい。好きな人を守れてよかったね。。でもその言葉を聞いて、美穂子は涙をいっぱいにためて「ごめんなさい」と。助けてくれてありがとうではなく。なぜ、謝るのだろう。深瀬が「大丈夫だから」と言うけど、何度も謝る美穂子。こんなに優しい人を疑ってしまったことに対して?それにしても泣きじゃくって謝る美穂子気になる。そんな美穂子を「大丈夫だから」と不器用に抱き寄せる深瀬が初々しくてかわいい。

・村井に美穂子とのことを話す深瀬。そこまで仲が深まってるんだね。村井は深瀬に美穂子を命がけで守ってすごいなと認め、深瀬も村井に彼女を守ったと認める。彼女も村井の本当の気持ちわかってると励ます。奥さんとのことまで心配してる。

村井「深瀬ってさ、人のことにやたらと一生懸命だよな。初めてわかってよ。こういうやつだったんだって。」

深瀬「俺もそうだよ。俺さ、村井も浅見も谷原も、俺が持ってないもの全部持ってると思ってた。だけど、俺が勝手に羨ましがってただけなんだよね。みんなそれぞれ、人には言えない苦しいこと、たくさん持ってた。」

さらに分かり合えた村井と深瀬。村井は深瀬の気持ちが嬉しかったのかな。


・隠していた秘密を話す気になった村井。

村井「俺、前に話したよな。10年前のあの日、浅見と谷原が車を谷底に落としたんじゃないかって。あの話、ただの想像ってわけじゃないんだ。」

村井のリバース映像。車の窓から振り返る明日香、その視線の先には雪の中外に出ている村井。


・まだこないんですけど!!って怒って谷原に電話した直後、タクシーが駅に来る。17:16頃。回送のタクシーだったが乗せてもらえた。明日香が広沢に電話すると留守電で出ない。少し時間が過ぎたのか一気に暗くなった。時間の経過を示すようなカット。明日香の雪で濡れて赤くなっている手のアップから、泣きそうになっている明日香の表情。タクシーの車内にいたはずなのに、なぜか頭に雪を被っている村井、村井の様子を伺う明日香。この間にいったい何が…?単純に考えると、浅見が見たという逃げていく村井が浮かぶのだが…。雪がすごいためタクシーではもう進むことができなくなり、降りることに。そこで、崖の上で何かをしている浅見と谷原を目撃する村井。明日香に支払いを任せ、1人向かう。するとそこには、雪の上で膝をついて何かをして息を切らしている浅見と谷原。浅見の何かをマズイところを見られたような表情、谷原の怯えるような表情。普通ではない2人の表情が印象的。村井「浅見と谷原2人で何かを隠蔽しているみたいだった。」

深瀬「まさか…」


・谷原の病室で谷原を見つめる浅見。意味深なカット。何かを考えているような、心配しているような。浅見と谷原が共有している秘密が関係しているのかな。 この表情の意味は、浅見が谷原の顔を見に来た意味は…

 

・実家に戻ると去っていく村井。「ありがとな。お前のところ行ってよかったわ」とどこかスッキリしたような笑顔。「またね」と微笑み別れる深瀬。


・そんな深瀬に襲いかかる闇。深瀬の会社が突然の倒産。社長が会社の金を持って逃げた。

ここにきて、深瀬の身にも直接的な不幸が…!! 脅迫されていたことと関係あるのか…


・家に戻って来た深瀬を持っていたのは秘書の甲野。村井と連絡が取れない。実家に戻っておらず、携帯も繋がらない。


・深瀬モノローグ「新たな犠牲者。俺たちを狙う影がまた一歩静かに忍び寄っていた。」

 

今回も畳み掛けるような怒涛のエンディング!シェネルさんのDestinyが流れると何かが起きるとハラハラドキドキ。

 次回は、深瀬と浅見が広沢の実家、愛媛へ…!

 

リバース第4話

5月5日

リバース第4話
 
 
・リバース4話冒頭の浅見のモノローグ、話の内容の前に、まず表情と声のトーンにゾクッとした。虚ろな目で感情を消したような無の表情。声にも温度がない。「広沢だった」と話す僅かな唇の動きが広沢への感情が漏れているかのよう。瞳を閉じて去っていく浅見の後ろ姿がとても苦しかった…。私の知ってる玉森くんじゃなかった……こんな表情でこんな声でお芝居するんだね……ここまで役作りするのにどれだけ悩んで、どれだけ努力して、どんな想いでいたんだろう……。
 
・銀縁眼鏡黒髪という浅見先生の基本のビジュアルに加え、ベージュの深いVネックのニットで、美しいデコルテがどーーーん!!と露わになっていたのは最高でした……着痩せして華奢に見えるけど、大きく開いた胸元から伝わる胸板の縦ライン死にそうになるぐらいかっこいいし、撫で肩かわいい……。玉森くんの鎖骨最高じゃん……衣装さんVネックありがとうございます……
 
・4話浅見のモノローグ「大学の時、バイトで家庭教師をしていた。受験を控えた中学生を受け持ったけど、別の先生に代えてほしいと親からクレームがついた。浅見先生には勉強ができない子供の劣等感がわからない。そう言われた。後任に着いたのは広沢だった。」
浅見と広沢の関係が明らかに。「広沢」という単語を言う時の口の動きが僅かに引きつっているように見えて、さらにぞくっとした。すごいよ玉森くん……。
「親には気に入られたらしく、中学生も志望校に合格した。なぜ俺はわかってないと言われ、広沢はわかってると言われるのか。」
浅見の苦悩。自身のプライドや広沢への妬み。それまで優等生で挫折などした事がなかった浅見が初めて味わった挫折、劣等感だったのかな。哀しそうに見えた…。私は玉森担だからか、どうしても玉森くんに肩入れする見方が抜けなくて、客観的に見られていない自覚はある……冷たくて怖いっていう見方もできるんだろうけど、私にはとっても哀しそうに見えたんだ……
 
・3話怒涛のラストのワンシーン。
谷原友人「今日勝ったらカワベちゃん飲み会に来てくれるってよ」
谷原「まじで、やったぁ(嬉)」
この会話が地味に気になってるんだけど、カワベちゃんて誰…。試合に勝って打ち上げしたってことは、カワベちゃんいたんだよね?4話で改札を走って出てく女の人を見たってあったけど、、帽子かぶってて顔は見えなかった…
 
・谷原は明日の朝会議があるからと二次会には行かずに切り上げたそうだけど、工場で働いていた谷原に朝一の会議って…?他人行事で飲んだ時は、浅見達と次に行こうとしてたからお酒飲むのは嫌いじゃないはず。なのに、嘘をついてまで早く切り上げたのはなぜ?
 
・深瀬が明日香に誰かに脅されてなかったか深く聞こうするのを「やめとけ。」と静止する浅見の表情と声のトーン。夫が意識不明になって大変な明日香にこれ以上心配させないように優しさを感じる。浅見は谷原はいつも通りだったって言ったしね。
・深瀬と浅見、2人で電車を待つシーン。深瀬は最初前に立っていたのに、谷原の事を思い出して、すっと浅見の隣まで戻ったのは浅見を疑っていたからなのかな。浅見も深瀬も視線だけの表現だけど、その視線や表情がすごく細かい。
 
・「今の会社満足してるの?だったら話にのれば?上手く転職できれば、例の彼女も深瀬の事見直すかもしれないし。」深瀬の目を見て話した後、俯き加減の浅見の表情が切なくて儚い。「こっちのことは気にするな。」は深瀬の目を見ていない。優しさ諦め強がり覚悟。浅見の気持ちが伝わってくる。浅見は鋭くて賢いから、相良父が何をしてくるかも、深瀬の現状や心理までわかっていたんだろうな。自分1人で闘うつもりだった。誰にも頼らないで自分1人で。きっとこれまでもそうやって生きてきた人なんだろうな。
 
・甲野が谷原のビールを飲んでたそうですねって話をした時の村井の反応は何?何かを思い出しているような、思い詰めているような…。
 
・村井父の第一秘書の甲野、村井のことをよく思ってないんだね。もしかして、村井を陥れようとしている?自動ドアに写った表情が怖すぎた。。
 
・「挨拶ぐらいしろよ」の言い方も、すごく先生っぽい。怒鳴り散らすんじゃなくて、ちょっと呆れてるような言い方。生徒達とドッジボールして遊ぶぐらい距離が近かった浅見先生ならではというか。何気ない一言なのかもしれないけど、その何気ない話し方って難しいと思うんだよ…。
 
・そしてここで初めて小笠原が楢崎高校に。でも深瀬や谷原、村井と違って、浅見と接触することはなく影から見ているだけ。学校だから?なぜ…?
 
・朝校門で挨拶してるところに相良が登校してくるシーン、浅見の悪口言って無視してるの本当に腹立つんだけど、その後ろに梶田くんがいるんだよね。相良のシーンにいつも印象的に写ってる。もしかしたら、梶田くんは浅見先生の言葉が響いてる1人で、今後正直に言ってくれるのでは。。まだ1年生だもんね。。
 
・「前に谷原が言ってたんだよ。ホラー映画なら自分は序盤でやられるタイプだって。村井は外の様子見てくるって中盤でやられるタイプ。で俺は、慎重に終盤まで残るけど、やられる。」そしてここで谷原が言ったことってわりと本当になるというキーワード。
 
・広沢の葬式の時に4人で墓場まで持っていくって話してた事は、やっぱり飲酒してた事だったんだね。でも深瀬は示し合わせて事実を隠したんじゃないと言ってる。怖くて誰も言い出せなかったんだと。この矛盾はなんだろう…
 
・浅見と村井はお互いがお互いを怪しんでるんだね。深瀬に酒のこと以外に隠してることはないかと聞かれ、視線が俯く村井と浅見。村井に「あんのか浅見?」と聞かれてそれには答えず「なんで。村井は?」とはぐらかす浅見。答えていないだけで、嘘はついていない。でも、村井は嘘をついているね?「ねえよ」という村井の返事に、疑いが強まる浅見。浅見が目撃した事実があるからだよね。そして村井も浅見と谷原を疑ってる。他人行儀という店名が、よそよそしさを極めていく関係を暗喩してるかのよう。
 
・明日香の元に話を聞きに来た小笠原。手にはコーヒーを2つ持っていて、明日香に1つ渡し、深瀬は自分も貰えるものだと思って受け取ろうとしたらスルーされるっていう細かいお芝居が面白い。深瀬どんまい(´>ω<`)
 
・小笠原が明日香にお父さんにお願いした方がいいのではと言うのは、10年前のことを探ろうとにているね?小笠原は、村井父の圧力があったと睨んでいる。村井父は事故扱いにした方がいいと思ってると話す明日香。お前たち身内が事件を起こすと俺が迷惑するといつも言ってる。。これは10年前も同じ。。
 
・明日香は広沢が突然いなくなった時のことを「正直よく覚えてないんです。身近な人が急に亡くなってすごいショックで。」広沢と仲が良かったって深瀬が言うと、大きく否定するように「そんなことないよ。好きだったし、仲良くなりたいなとは思ってたけど。」あの時、村井と一緒に駅にいた明日香は何をしていた?何か気づいている?
 
・小笠原が視聴者目線なのわかる。あの時広沢がお酒を飲んでいた、その秘密の他にもっと何かが隠されている。深瀬もだし視聴者も同じように思っている。
 
・深瀬「あの、どうやったらホントのこと聞き出せるんですか。」
小笠原「なんだよ今度はハウツーかよ。」
深瀬「元刑事で、ジャーナリストで、プロでしょ。」
小笠原「人はな、そう簡単に長年隠し続けた秘密をベラベラしゃべるわけがない。今、この人だったら、そう思わせることだ。君だってそうだろ。広沢くんのお酒の一件はそう思ったからこそ俺に話してんだろ。とは言うもののな、あんまり悠長なこと言ってる場合じゃないかもしれないな。次は一体誰が狙われるのか。家族や身内が巻き込まれるっていう危険性もある。急がねぇとな。」
あんなに怯えていた小笠原に深瀬が強気に出ている。深瀬は純粋に犯人を捜したいと思っているように見えるけど…。本当のことを聞き出すために、今この人だったら、と思わせる。ここでちょっとはっとした。これはもしかしたら後の浅見につながってたりする…?帰る小笠原を見つめる深瀬の目が見ようによっては怖くも見えた。深瀬は闇を抱えてたりしないよね?浅見を裏切ったりしないよね?みたいに思わせるのもまた竜也くんのお芝居の力か…
 
・広沢のことを思い出して書き出すけれど、広沢のことをよく知らなかった自分に気づく深瀬。思い出そうとすればするほど広沢のことがわからなくなる。
 
・2006年春
村井「教育実習な!」
谷原「モテるらしいよ〜先生教えてって女子高生がオッパイ押し付けてくるんだってよ」
浅見「まじか!」
谷原「やばくね?」
浅見「それはやばいなぁちょっとなぁ!」
楽しそうな大学4年生の男子トークかわいいw これもアドリブだよね。玉森くんが「この話、大丈夫?ってくらいギリギリトークもあった(笑)。でもおかげで、"男子大学生の青春!"の雰囲気ができて、いいシーンになったはず。」って言ってたけどこれかなw リバースでは玉森裕太をほとんど感じなくて、どこを切り取っても浅見康介なんだけど、このシーンの「まじか!やばいなぁちょっとなぁ!」ってはしゃいでる浅見くんは、玉森くんぽかった(笑)お兄ちゃんたちと盛り上がる弟くんぽさ出ててほんとかわいい。
 
・深瀬の広沢像「見た目も悪くなく、性格も明るい。だけど、無理して人に合わせるぐらいなら1人でも平気。そんな広沢と話していると気が楽だった。」
 
・広沢の座っている後ろのホワイトボードに、「新年度歓迎会やります!タニハラ」って書いてあるのが見えるw リーダー的な存在だった谷原らしい。幹事とかやってたんだろうなぁ。浅見は会計担当してそう(笑)
 
・毎日相良の家に通っていた浅見先生。深瀬に話にのればいい、気にするなって言ってたし、浅見は浅見で自分1人でどうにかしようとしていたのがわかる。追い返されたのにインターフォン越しに一礼するのも真面目な人柄が出てる。窓から見てた相良を見つけた時の浅見の表情、どうにか救ってやりたいという気持ちも見えるんだけど、冷たい表情にも見えた。。
 
・深瀬が学校に来たのを窓から見つめている浅見。感情のない無の表情。深瀬のことを信用していないような、冷たい表情。玉森くんお顔が美しいからその無の表情がさらに生えてこわさを際立たせている。お顔の美しさと浅見の冷たさが絶妙にマッチしてる。
 
・指導会議。深瀬は浅見に視線を送るけど、浅見は視線を反らす。好きにしろよと言わんばかりに。少し険し目の表情。相良に詰め寄られる深瀬を見つめる浅見の視線が、葛藤している深瀬を見て、本当に自分のことはいいからってちょっと優しくなったり、さらに詰め寄られると覚悟を決めたような表情になったり。このシーン、浅見はほとんど台詞がなく、視線だけでお芝居をしていて、その視線のカットがたくさん使われてるんだけど、同じ視線、表情ってないんだよね。微妙に変えてる。その微妙な表情の違いだけで、心情が読み取れる。
 
・「ごまかすの嫌だって思っている人もいるんじゃないの?」で梶田くんが口元に力を入れるカット。きっと、梶田くんはごまかすの嫌だと思っているんだろうね。朝、登校してくるシーンでも相良の後ろで何か思い悩むような表情で歩いていた。
 
・相良父の買収に屈せずに正直に話した深瀬。驚いて険しい表情の浅見。話し続ける深瀬を見直したような表情に。それでも認めない相良に哀しそうな目を向ける浅見。本当に目だけのお芝居。目だけでちゃんと伝わってくる。深瀬の台詞と、浅見の視線で成り立つ緊迫したシーン。
「言わせてくださいよ!」と大声で相良に立ち向かった深瀬にさらに驚いたような浅見。これも目だけのお芝居。それが自然にちゃんと伝わってくる。まんまるで大きくて綺麗な瞳が、見たことのない深瀬の姿をじっと見つめてた。きっと浅見が初めて見る深瀬の姿だったし、そんな風に声を荒げて主張する人だなんて思いもしなかったんだろうな。ここで確実に浅見の中で深瀬に対する想いが変化した。
深瀬「今、見ないふりしても、消えてなくなることはないんです。その時は、ごまかせたと思っても、後で必ずつらくなります。うまくいかないことがあった時、全部報いだと思ってしまうんです。自分の人生がうまくいかないのは、あの時の罰だって。たくさんのことを諦めてしまうんです。そのことで周りの人を傷つけることだってあるんです。そういう想いはしてほしくないです。」
深瀬の必死の訴え。深瀬は10年前のことをこんなふうに思っていたんだね。自分の人生がうまくいかないのも、あの時の罰だと。報いを受けているのだから仕方ないと諦めてしまう。そうやって罪を背負って赦されようとしているつもりなのかもしれないけど、実際はすべてそのせいにして諦めてしまう心の弱さに抗いたいのかもしれない。
深瀬のこの訴えは、浅見にも自分のこととして響いている。10年前の事を思い返して、苦しそうな、哀しそうな表情。ごまかした過去の過ちを後悔し、ずっとつらい想いをしていたり、報いだから仕方ないって自分のせいにしたり。きっと浅見はそうやって自分を責めて、自己犠牲して生きてきたんだろうな。あんなになりたくてなった教師を、「ごまかしても罪」と厳しく生徒指導し、全うすることで赦されようとしてるのかもしれない。そして、同じようなつらい想いを生徒にさせたくない一心。
 
・結果、サッカー部は夏の大会は控える事にはなった。だけども、それは浅見が求める結果ではなかったよね。相良は嘘をついたまま話が決着してしまった。だから浅見はまだあんなに浮かない表現、険しくて、思い悩むような表情をしていたのかな。相良が自ら認めるまで浅見は戦うのかな。相良が自ら認めるまでは、浅見がずっと言ってきた解決にならない。過去の事件とリンクさせてしまう浅見は、ずっと罪の意識に苛まれるのかな。つらい。
 
・w誌のレポ「長尺シーンの中で、セリフは「そうです。」とひとことのみだった玉森くんだけど、保護者から詰め寄られても自分の考えを曲げない意志の強さを、視線や表情で表現。周囲の出演者を圧倒する表現力で存在感を発揮していた。」本当にこの視線と表情だけのお芝居に引き込まれた。あの藤原竜也くんの迫真のお芝居と玉森くんの視線と表情で成り立つシーン。浅見の心が解けていくのが視線と表情だけでちゃんと伝わってきた。
 
・夕暮れの教室で片づけをするシーン。
深瀬「本当にこれでよかったのかな。」
浅見「馬鹿正直だな、深瀬は。紹介された転職先、気に入らなかった?」
深瀬「転職先ぐらい自分で探すよ!」
浅見「悪かったよ、面倒な事に巻き込んで。俺はいい友達を持ったよ。」
深瀬「友達って俺のこと?」
浅見「学校来るたび世間話したりするだろ。俺はそういうの友達っていうけど。」
深瀬「広沢のことも友達って思ってた?」
浅見「当たり前だろ。」
深瀬と浅見の心が通い合ったあたたかいシーン。号泣しながら見てた。これまでで1番泣いたシーンかもしれない。。本当は自分のために深瀬は正直に言ってくれたとわかっていたと思うんだけど、転職先が気に入らなかった?と聞く浅見は本心ではなくてちょっと照れ隠し方も入っているのかな。1人で戦う覚悟をしていた浅見だけど、深瀬に助けてもらったことに強がってるというか。あくまでもクールで表情を変えない。それもとっても浅見らしい。微笑むわけでもなく、深瀬の目を見るわけでもなく。でも、深瀬はとっても嬉しそうで、この笑顔がさらに涙を誘う。浅見は自分だけでなく広沢のこともちゃんと友達だと思っていたとわかって、浅見は信頼できる人だってほっとしたのもあったかな。自分が気付いてなかっただけで、友達だと思ってくれていた浅見と心の距離が一気に縮まった。日の柔らかな日差しがさらにそのあたたかさを際立たせていてすごく綺麗だった。権力に屈せず正直に話して立ち向かった深瀬の人間性を見直した浅見と、友達だと言ってくれた浅見の気持ちが嬉しかった深瀬。この事がきっかけで、浅見と深瀬の関係が再構築されて、信頼関係を築いたんだろうな。大好きなシーンの1つ。
 
・感情を隠す、気持ちを表に表さない浅見。それは傷つくことを恐れていたりもするのかな。真面目でストイックで罪はごまかしても罪と厳しく指導するけど、すごく繊細で傷つくのを恐れて虚勢を張っている。ずっと優等生で挫折なんて知らなかった浅見が、広沢に出会って初めて劣等感を感じ、「なんで俺じゃダメなのか」と傷ついた。と同時に、浅見はこの疑問とずっと闘ってきたのかもしれない。広沢はわかってると言われ、俺はわかってないと言われたのはなぜか。。
 
・片付けのシーンでは、深瀬から「広沢のことも友達って思ってた?」と聞かれ答えるセリフのタイミングが気になった様子の玉森くんは「作業しながら答えますか?」など監督に質問。また藤原さんとも(片付けのスタート位置は)そっちじゃない?」などと細かい打ち合わせをして撮影にのぞんでいました。浅見の心情なども監督と相談。ちなみに4話の監督は塚原監督ではなく山本監督が担当。
 
・浅見が教室に貼り紙されてたのは4月21日。
SNSに流れていたのは、浅見が剥がす前の車の写真と黒板の写真。貼り紙を貼った人物にしかこの写真は撮れない気がする。
 
・5月8日、莉子と相良のケンカ。莉子のまさかのグーパン最高だった。。平手じゃなくてグーパンなのが、大人しそうに見えて意志の強い女の子が表れてる。
 
・「どけどけ!」と急いで止めに入ってきて「おい!何やってんだよ!やめろ!落ち着け!」声を荒げる浅見先生。こんなドスの効いた声も出せるんだって驚いた。そのあと、乱れた髪で息を整えながら「なんなんだよお前ら…」って呟く浅見先生、色気溢れすぎてた。。ってか、ここは怒鳴るんじゃなくて、ちょっと呆れたみたいな言い方なんだね。それもクールな浅見らしい。言葉の発し方1つ、視線や表情1つで受け取り方って全然変わる。玉森くん本当に細かく演じている。
 
・てか、梶田くんは1年生なのに3-2にいるのはなぜ?と思ったら、メロンパンとか言われて、何かをメモってるみたいで、パシリにされてるね?下級生はありがちなのかもしれないけど、、
 
・後ろの黒板に赤文字であさみん書いてあるwかわいいw 
 
・浅見に謝りにくる莉子。ほんとこのシーンの浅見先生にも心臓止まる。素直に謝る莉子に驚いたようなお顔から一気に優しいお顔になる。
「別に藤崎のせいじゃないから。」優しい声。泣き出す莉子に「おい、泣くなって。」めちゃくちゃ優しい声。包み込むような声。たぶんこの声のトーン、莉子にしか発していないんじゃないかな。「森下先生のことも困らせんなよ。」と言って肩ポンして去っていく浅見先生好きしかない。莉子の気持ちにも気付いてるよね。気付いてて、こんなに優しくしてるんだよね。莉子がこれ以上自分を責めないように。浅見先生の優しさが胸を締め付ける。これで好きにならないわけない。さらに好きにさせるあさみん本当に罪な先生……。
 
・浅見の後ろ姿、服の上からもわかる天使の羽根最高か!!
 
・明日香が広沢さんが居なくなった時の夢を見ていたと言っていたが、この表現。居なくなった?事故に遭った時のことではなく?微妙に感じる違和感。
 
・村井はたぶんとても妹想いのお兄ちゃんなんだろうな。当たり前なのかもしれないけど、妹が困った時にはちゃんと手助けしてくれるし、姪っ子のこともとてもかわいがっているし。父親が政治家で過程を顧みなかった人だったのかな。お母さんはどういった人なにかも気になる。けれど、自分の友達と旅行行くのに、妹連れて行ったのも何か意味があったんだろうか。普通、行きたいっていってもなかなか連れていくものじゃない気が…。
 
・浅見の告白シーン。
浅見「警察に言えなかったことがあってさ。谷原にも誰にも話してないんだけど。」
 
・あの時…。と振る返る浅見のリバース映像。浅見メインのリバース映像って今までなかったよね。深瀬はあったけど。ここからも浅見が事件のカギを握る重要人物なのかうかがえる。10年前の雪山、燃えている青い車、谷原が浅見にのりかかって揉み合っている、雪の上には血のようなものが?、うずくまって雪を叩いてる?掘ってる?谷原の肩を抱く浅見、谷原ー!と叫ぶ浅見、雪道をこける浅見、来た道を戻る浅見、谷原からの電話、1人で歩く浅見、浅見に電話する谷原、まだ明るい事故現場を見つけた谷原?走る谷原、二手に分かれる浅見と谷原、2人で広沢を探す谷原と浅見。息を切らしながら、事故現場にたどり着いた浅見。車の破片が散らばり、崖の下を見つめる谷原が。蛍光灯の映像と爆発音。崖の下で燃えている車。広沢?と呟く浅見、後ずさって腰を抜かす谷原。
あの時のことがリバースされているんだけど、よく見るとまだ深瀬に話していないこともある。谷原と浅見はなぜ揉み合っていた?谷原は最初何を目撃して、何を浅見に電話してきた?蛍光灯のカットは何?時間の経過を意味している?
 
・浅見「車が爆発した直後に誰かが逃げていくのを見た。あれは村井だったと思う。」
深瀬「タクシーが来なくて、駅で足止めくらってたんじゃないの?」
浅見「あいつ、タクシーで事故現場まで来た。パトカーより着くの早かった。タクシー捕まるなら、何で俺たちに迎えに来いなんて言ったんだ?そもそも、何で村井は電車で来たんだ?」
深瀬「前の日に事故ったんだよね。事故処理があるから後から行くって」
浅見「それほんとかな?事情聴取は村井が1番長かった。」
深瀬「それは車、村井んちのだったし、別荘だって。」
浅見「最初に旅行に行こうって言いだしたのも村井だ。村井が何か仕組んだんじゃないのか。だから、広沢は死んだんじゃないのか。」
浅見の目が赤く、ちょっと潤んでいた。誰にも言っていなかった秘密を深瀬には話した浅見。それは指導会議で深瀬への気持ちが変化したからだよね。きっとあれがなければずっと話すつもりなかったんだろうな。だけど、まだ谷原と共有しているけど、深瀬に話していない秘密はあるよね。谷原はなんと言って電話して来た?揉み合っていたのはなぜ?なぜこのことを隠している?そしてなぜ第一発見者の谷原はすぐ通報しなかった?浅見が来るまで何をしてた?もう真っ暗になっていたから、けっこう時間が経ってたよね?1話冒頭で、水筒が落下して血に染まる雪のカットがあったけど、あれはまだ明るかった。
 
・村井を見つめる10年前の浅見のかわいさ!!子犬が捨てられたようなおめめ…。こんな事件に遭遇して、茫然としていて…。でも、村井のウエアを見て、一気に疑念が深まる表情になっていく。
 
・深瀬「その場にいた人間にしかわからないことがある。俺は情けないほどなにも知らなかった。」
深瀬はその場にいなかった。そしておそらく、当時は聞くこともできなかった。自分で自分が情けなくなるほど何も知らないことに気付いて、広沢のことを知ろうとしていくんだね。このシーン、秘密を告白する浅見の目も潤んでいたし、告白を聞く深瀬の目も潤んでいたような気がする。お互いが信じられない、信じたくない事実と向き合っているからこその表情。
 
 
・まだ、明らかになっていない、浅見と谷原だけが共有している秘密。谷原から電話があった時かな。浅見が「それでも行けって言ったんだよ!」と叫んでたけど、これはなんだったんだろう。揉み合ってのと関係してるのかな。
 
・村井側で気になる点は、タクシーはなんて来ないと言っていたのに、タクシーに乗ってきた点。明日香と村井となぜか雪山の吹雪くの中にいた。「できるわけないだろ!」って叫んでる声は村井?映像は呆然としてる谷原だけど、この声が気になった…。もしかしてあの時、広沢と村井は会っていたりした?
 
・3話の他人行儀を出た後の深瀬と村井の会話で、村井は浅見と谷原は分かれて捜していて、第一発見者が谷原だということは知っていた。さらに「パトカーが付いた頃には浅見も現場に到着してた。」と話してた。そして浅見は村井のことを「あいつ、タクシーで事故現場まで来た。パトカーより着くの早かった。」と話している。村井はてっきり警察から聞いたからパトカーが付いた頃には浅見は現場にいたって言ってるのかと思ってたけど、実際に自分がその場にいたから知っていたんだね。パトカーより先に現場に着いていたから。でもなぜ現場に来れた?浅見が連絡した?
 
・何か違和感があるなぁと思ったら、「谷原と浅見が現場に着いた時…」って2人は一緒に現場にいたように話してるのに、「パトカーが着いた頃には浅見も現場に到着してた」って言い方かな。浅見は谷原からの電話で現場に向かい、そこで通報して、パトカーを待ってたんだよね。だから現場に最初からいたのは当たり前なはず。。この言い方だと、パトカーが着くと同時に浅見が現場に来たみたいで、矛盾。。浅見と村井の証言が微妙に食い違ってる気がする…
 
・18:42の浅見から警察への第一報は、「崖下で車が燃えているようだ」と明確に車と言っているが、18:55に浅見から深瀬への電話は、「崖の下で何かが燃えてる」と何かが燃えてるとぼやかしている。そしてこの台詞は、浅見の何か良くないものを見ているようなお顔がアップで印象的なシーンだった。この微妙な違いは何か意味が?
 
・まいにちたまもりゆうた2月13日更新分に添付されてた玉森くんの後ろ姿の写真は、谷原と広沢を捜しに言った時の雪道の写真かな。谷原と別れて一人になって歩いていたシーン。物語の肝になってくるシーンだったのかな。あの写真と共に、私たちは初めてリバースの玉森くんに触れた。大切なシーンの写真とともにリバースの出演を教えてくれた玉森くんにさらに胸熱。。
 

リバース第3話

4月28日
リバース第3話


・谷原のモノローグから始まったリバース3話。「小学生の頃から野球を初めて、同じチームの奴らは一生の仲間だと思ってる。」谷原は純粋に野球が好きなんだろうし、本来は友情に熱い人なんだろうなぁ。。30過ぎても野球を続けてるのってなかなかだよね。

・1話2話は深瀬のモノローグ、3話は谷原。深瀬はビジュアルは現在だけど、場所が10年前の別荘なんだよね。これは深瀬が深くあの時の事を後悔している表れなのかな。谷原はビジュアルは現在で倉庫?みたいなところ。会社関係かな。4話はまた違う人物のモノローグ始まりかな。浅見かな。。

・「一見、人当たりは良かったけど、どこか他人を寄せ付けないところが、広沢にはあった。」谷原から見た広沢像。確かに、時たま空虚っぽい表情をしてたよね。何かを悟っているような、空気が読めるけど自分の信念を貫いていそうな。。徹平くんが醸し出す優しい雰囲気の広沢、好きだなぁ。。

・絶対驚いたし、ドキッしたと思うんだけど、そんな素ぶりを一切見せないで、冷静さを保つ。でもどこかこんな日がくるのではないかと、その日がきたのかと覚悟をしていて受け止めているような表情でもある。
生徒の前であんな貼り紙を貼られたのに、冷静に対応して動揺を一切見せずに「じゃあ始めるか」って授業始める浅見先生かっこいい……教師スタイルもかっこいいし、眼鏡が本当に知的に見せていてかなり効果的な小道具になってるよね。眼鏡大正解だよ浅見先生…。

・相良がざまぁみたいな表情してたり、莉子が相良を睨んでいたり。莉子ちゃんは相良がやったと思ってるのかな。確かに、教室に写真を貼れる人は限られる。そしてもしかして相良は莉子が好き?1話でドッジボールしてた時、ちょっかい出してたよね。

・人殺しの告発文について。新井プロデューサーより、「告発文もよく見ると何かがわかってくるかも」と。
深瀬は家の扉は手書き、最初に美穂子に送られてきたのはパソコン文字、美穂子に送られてきたのは2通目は手書き。でもこれは扉に貼られていた手書き文字とは筆跡が違うような。
浅見はまず車のフロントガラスに、パソコン文字の紙にビールをかけられるもいう小細工付き。よく見ると、元々三つ折りにされていた?折り目が見える。誰かがわざわざ車のフロントガラスに貼った。それも浅見の車まで把握済みの人物。2度目はあんなに人目に付く浅見のクラスの教室の黒板一面に告発文の写真。写真を撮ったのはフロントガラスに貼った人物?それとも?教室に貼れるのは生徒?相良が逆恨み…?でもだとしたら、なぜ人殺し?謎が深まる。。
谷原は会社の総務部に郵送?もしかしたらFAXかな?紙の上部にうっすら文字が見える気が。。綺麗なA4パソコン文字のプリント。
村井は、パソコン文字で職場の入り口に目立つように貼られている。しかも元々三つ折りにされていたものをわざわざ伸ばして貼っている。もしかして、告発文を出した人と貼った人が違う??

・村井父が小笠原のことを隠岐島と間違えてたの地味におもしろいんだけど、小ネタ…?ちなみに隠岐島は島根半島にある諸島で小笠原半島東京都ですね。何もやってないんだよなと念押ししているのも意味深。

・吹雪の中、外に飛び出して倒れこむ深瀬。この竜也くんの迫真の芝居すごい。。雪の中倒れ込んで、お顔に雪がガンガン吹き付けて、凍りかけてる。。それこそ夜のマイナス21℃でこんな事してたら、過酷な現場どころの騒ぎじゃないと思うんだけど、本当に役者魂を感じる。。

・小笠原から殺人の可能性があると告げられるシーン、ワイパーを動かしてしまうのが深瀬の力が抜けてしまって衝撃を受けているのが伝わってくるし、忙しなく動くワイパーは揺れる深瀬の心を表してるよう。正直に話そうと決めるとワイパーを止めるのも意思の表れのようで細かい演出だなぁと。

・焼肉をしていた時間が16:32、村井から早く来いと電話がかかってきた時間が17:16、浅見から深瀬にしばらく帰れそうにないと電話がかかってきた時間が18:55。第一発見者は谷原。現場に1番最初に着いたのは谷原。

・深瀬は浅見と谷原の2人が第一発見者だと思っていたが、実際は谷原だけだった。深瀬はそれを知らなかった。

・崖下に車が落ちた場所から、広沢の遺体が見つかったの場所まで10キロ。川は蛇行していて、遺体が引っかかる場所なら他にもある。それが遺体は10キロも流され、雪があったとはいえ、遺体が発見されたのは半年後。シートベルトをしていたのに車の外に投げ出される可能性は低い。小笠原の仮説、広沢は本当に車に乗っていていたのか。広沢は崖から落ちて死んだのではなく、別の理由で死んだ。

・墓場まで持っていくと言っていたのは、飲酒してた事?でも、示し合わせたわけじゃないんだよね?もしそうだったとしても、内容の善し悪しはあるにせよ、墓場まで持っていくというみんなでした約束を深瀬は破ってしまった事になるね?

・小笠原は、広沢が飲酒していた事に全く驚かなかった。そんな事は予想できていて、それ以外に事件性があると睨んでいた。

青い車が燃えてる映像、3話にしてはっきり映ってたね…。これまでは浅見が深瀬に言ったように何かが燃えてるとしか見えなかった。でも浅見は車が燃えていると通報したんだね。確かに、広沢が投げ出されて行方不明になったり、10キロも流されていたり、発見が半年後なのは違和感。

・広沢のお葬式で「この事は俺たち絶対4人墓場まで持っていく」と言っていたけど、飲酒の事実のことだとしたら深瀬はそれを破ってしまった?でも、示し合わせて事実を隠したんじゃないとも言っているから、飲酒以外に示し合わせてまだ秘密にしている事実がある…?謎が深まる…

・谷原は職場で告発文について聞かれている時、上司が怒鳴られているのをいい気味だいうような不敵な笑みを浮かべていた。これまで散々パワハラを受けてきた上司に対する恨みがないわけではないはず。。

・生徒達の前であんな貼り紙を貼られて、学校中に知れ渡ってしまって、先生達からも煙たがられて、周りは敵ばかりでかなりツラくて大変な立場なのに「まぁネタとしては面白いもんな」と言える浅見先生強い。でも気にしてないわけないし、弱いところを見せたくないと強がってるようにも見える。

・Myojoの撮影レポ。
浅見がほかの教員から冷たくされるシーン。ちょっとした目線の配り方や、会話と動きのタイミングなど、監督からは細かく指示が出されていく。それに深くうなずきながら、演技を変化させていく玉森。スタンバイ中もセリフや動きを何度も確認するなど、作品への熱意がヒシヒシと伝わってきたよ。
この話を踏まえてお芝居を観るとまたぐっとくる。先生に話しかける時のお芝居と、話しかけて無視された時のお芝居、指導会議のカットが差し込まれ、視線を下に向けてちょっと落ち込んで気にしているんだけど、切り替えようとしているような。この!表情…!

・「はぁお前彼女いたの?」「えっ何?」「俺が泣かしたみたいじゃん」「拭け拭け拭けティッシュ…」「拭けほら拭いて。はいはい。」浅見先生から同級生の浅見くんに戻るみたいな。優しくて面倒のよい浅見。竜也くんのアドリブに答える玉森くんよかった。思わず笑っちゃったってあったけど…微笑ましい。
眼鏡の上からお顔を抑える浅見先生めっちゃかわいくない????かっこよくてキュンとさせられるか、辛かったり苦しかったりするシーンが多い中、こういうかわいらしいシーンが貴重だし、ほっこりする。。お顔くしゃくしゃなのかわいいし、そして手の甲、指が綺麗だ……

・この撮影も竜也くんの大袈裟な泣きのお芝居が玉森くんのツボに入って笑いが止まらなくなるアクシデントwがあったそうだけど、竜也くんも一生懸命やったのにって笑って突っ込んでいたり、微笑ましい。お芝居を笑うって一見、うん?って思わないでもなかったんだけど、実際に見たらあまりの泣きっぷりがおもしろくてそういうシーンだなって思ったし、笑ってしまえるぐらい現場の雰囲気も良くて、2人も打ち解けてるんだなって実感できるエピソード。

・「彼女なら信頼関係あるし、話せばわかってくれるんじゃないの?」と話す浅見先生。当たり前なのかもしれないけど、こう話すということは浅見は彼女と信頼関係で結ばれた関係性だってことだよね。彼女いるのかどうかわからないけど、、いないはずがないけど、、。

・ポケットからティッシュ出してくる浅見先生、几帳面でキャラブレゼロだし、「ちゃんと帰れる?」って心配してるの本当に優しい。4人で話し合いたいってと言った後に、瞳を閉じて頷くの美しいお顔……

・小笠原に迫られる谷原。小笠原の「君がいなくても仕事はまわるよ」がこわい。

・相良父にはっきりさせましょうよと迫られて、「…分かりました。」と答える浅見先生、全く納得いってないけどこの場ではそう答えないと収まらなくて、渋々答えてる感が伝わってきてすごい。この一言の声のトーン、一言だけでの表現すごい。浅見の性格が表れてるんだろうなぁ。

・一言だけで微妙なニュアンス、心情まで表現してくる玉森くんすごいね?いっぱい考えているとパターンを作り過ぎて、結局どれがいいんだ?って悩んで監督に聞きにいったり、思考錯誤して挑戦してるって話していたけど、それが至る所で垣間見える。玉森くんと監督の努力を重ねた役作りの賜物

・浅見の一人称、深瀬たち友達の前では「俺」、相良父や学校の先生の前では「僕」。

・居酒屋でのオフの浅見先生高まる…。禁酒してるから、ジョッキで烏龍茶なんだけど、それをストローで飲んでるのキャラブレゼロでかわいいです……

・浅見「深瀬、ちょっと迷惑かけるかも。。」浅見の申し訳なさそうな、優しい声。お願いがあるとかではなく、深瀬は本当の事を言ってくれるのは当たり前だと信頼していて、その上で迷惑かけるかもしれないと話してるんだろうな。

・谷原のテンションに呆れモードな浅見と村井。真面目な話をしようとしてるのに、深瀬の彼女の話になったら、そこに食いつく谷原にはさらに呆れモードな浅見と村井。関係性わかるね。いつもこんな感じなんだろうな。

・谷原「そりゃさぁ…大きな意味で言えば、広沢を殺したのは俺らかもしんないよ。迎えに来いって言ったの村井だし、迎えに行けって言ったの浅見だし、酒勧めたの俺だし。でもさぁ、あんな事になるなんて誰も思わないじゃん。一生背負わなきゃなんない罪じゃないでしょ。事故るなんてさぁ運が悪かったんだよ、広沢はさ。」

・深瀬はこの発言を良くは思ってなかったと思うんだけど、浅見はどうかな。一生背負わなければいけない罪じゃないとお酒をぐいぐい飲む谷原だけど、浅見が一切お酒を飲まないのはその罪を一生背負っていく覚悟をしてきたからなのでは。罪はごまかしても罪と生徒にも自分にも言い聞かせてきたのは、一生背負おうとしているからでは。

・深瀬が谷原に「あれは事故なの?事故、だったのかな?」と言うシーン、恐らく本来なら村井のようにその発言に驚いて深瀬を見るが、浅見はわずかに視線を動かして谷原を見ている。

・居酒屋から帰るシーンもアドリブだよね。顔を近づけられるなど隼人くん芝居がエスカレートして困り顔⁉︎の玉森くんや、カットがかかると顔を見合わせて笑い合っていて仲の良さをうかがえたってレポがあって、すごくほっこりしたし、本当に良い現場だなって。

・村井「谷原と浅見が現場に着いた時、本当に車は崖から落ちてたと思うか?谷原と浅見がもし、事故った車を崖から落としたとしたら、」
深瀬「待って、何でそんなことするの…」
村井「広沢が酒を飲んでたのを知られたくないからだろう。車ごと燃やせばバレない。」
深瀬「2人のこと疑ってるの?いつから?第一発見者は谷原なんだよね。」
村井「あぁ。浅見とは二手に分かれて広沢を探してたらしい。パトカーが付いた頃には浅見も現場に到着してた。」
深瀬「でも、車落としたりとか、そんなことする?」
村井「バレたら内定取り消されるとしたら、事故に見せかける状況が完璧に揃っていたとしたら。」
深瀬「車って落ちたら必ず炎上するものなの?映画とかなら爆発するけどでもそれはそっちの方が盛り上がるから」
村井「火をつけて落とせばいいだろ!なんで小笠原は事故じゃなくて事件だって言い張ってる?酒のことだけでそんなに言い張るか?」
深瀬「事故じゃなくて、ころ、し…」
村井「バカなこと言った…忘れてくれ…」

・村井は浅見と谷原が事故った車を崖から落としたと疑っている。第一発見者は谷原だったことを村井は知っていた。浅見と谷原は二手に分かれて広沢を捜していた。パトカーが着いた頃には、浅見も現場に到着していた。バレたら内定取り消されるとしたら、事故に見せかける状況が完璧に揃っていたとしたら。村井は知っていたのに、深瀬は知らなかった。4人の関係性。同じ情報を共有していないことに、3対1の構図が垣間見える気がする。

・小笠原が事件だと言い張っている理由を「事故じゃなくて、殺し…」と深瀬が答えると「バカなことを言った。忘れてくれ。」と一気に動揺して、我にかえるような村井。村井も3人には言っていない何かを隠しているはず…。明日香と2人でいったい何をしていた?タクシーは来たよね?

・4人が飲んでいた居酒屋の店名が「他人行儀」。他人に対するように打ち解けない事。秘密を共有したあの種の仲間だった4人がお互いを疑い出したきっかけのお店の名前だと思うとゾクッとする。細工がすごい。でもまだ友情や絆を再生させていく上質なドラマだという紹介に救われてるんだ…

・大学の時、酒で失敗したことあって、一生飲まない誓いを立てているって言ってた浅見先生。それを生徒に話している浅見先生。
禁酒って一生飲まない誓いを立てていたんだね。。それだけ大きな十字架を背負っていて、強く後悔している。一生飲まないということは、一生をかけて償おうとしているのか、一生忘れずに自分を戒めて生きる覚悟をしているのか、罪は罪と厳しく指導し教師を全うすることで赦されようとしているのか。

・莉子に「お前もはやく帰れ。」って、ちょっと怒ったようにでも優しく話す浅見先生。「遅くまで、うろうろしている生徒がいなきゃ、俺も楽なんだよ。」うろうろの強調の仕方がかわいい。2回目の「もう早く帰れ。」優しい。

・莉子「目撃者になってあげようか。サッカー部の子がビール買ってたの見ちゃった。ほんとだよ。誰に言えばいいの?誰に言ったらあさみんが有利になるの!」
手を掴まれて驚いたみたいな表情、目撃した話に反応、真剣な莉子を優しいお顔で見つめる浅見先生。きっと莉子の気持ちわかってるよね。
浅見「言わなくていいよ。」優しく莉子の手を離す。
浅見「こうのは、当事者が正直にならないと解決しない。そこまで導くのが俺の役目だしな。」莉子の目は見ていない。俯き加減で話している。目を合わせていないことで、莉子に話していながら、自分に言っているかのような、過去を思い返しているような。
莉子「あんな嫌がらせまでされて平気なの?」わずかに笑みを漏らす浅見先生。この笑みは生徒に心配されたら世話ねぇなって感じ?なんてことないよって心配してくれる莉子を安心させようとした?
浅見「平気だよ。大人だし。」この!!表情!!儚げ…!!美しい…守りたい気持ちの高まりがすごい。莉子に弱みを見せない、心配させないと強がる浅見先生。本当は大人だからって平気なわけない。でも生徒の前では強くて立派な先生でいようとする浅見のプライド。大人だしという言葉には、莉子気持ちに気づいた浅見の大人と子どもという境界線を引く意味もあったのかもない。

・音楽が綺麗。

・深瀬を買収しようとする相良父。1話冒頭で転職しようとしていたのは、自分を変えたかっからなのかな。だから、相良父から今よりもいい条件を提示されて、人生を変えられるかもしれないと揺らいでいたのかな。ここで、浅見が深瀬を信頼しているところが1つのフックになっているけど、深瀬にとっては即決できるほどのフックではなくて、まだ揺らいでいる。そんなの即決してよ!って思うけど、深瀬にとって浅見はまだそれぐらいの関係ということなのか。。のちに、谷原から広沢が「深瀬は戦ってる」と言ってい話を聞いてようやく決断する。

・「ホントに深瀬は見なくていいもん見るよね」浅見が言っていた言葉を谷原も。明日香と広沢が仲よさそうに歩いていたところ、浅見の学校の生徒が飲酒していたところ、村井の不倫現場、谷原が虐げられてるところ。

・「ごまかすのもそろそろ限界です」「転職考えたりもするけどさ…それはちげえだろ」「いい会社入ったって、一生楽できるわけじゃねぇな」「教師になりたくてなった浅見みたいなのが真の勝ち組だな」深瀬に本音を語る谷原。弱さを隠して強がっていた?明朗快活で分け隔てない谷原だけど、それは谷原がなりたい自分で理想を演じていたのかもしれない。この本音を話すシーンで、谷原は初めて本当の顔を見せたのかも。浅見にも村井にも見せていない顔を深瀬には見せたのかな。

・「自分は負けてるサイドだと思ってる?」谷原は大学の時はそう思っていたけど、今は違う。広沢の「負け組か。深瀬は戦ってるよ。戦ってるうちは負けることはないんじゃない。」という考え方に理解を示した谷原。谷原も悪い人には思えない。「俺ももう少し頑張ってみるわ」谷原も谷原で戦ってる。

・深瀬「やっぱりあの時俺も広沢と一緒に村井を迎えに行けばよかったかなって、そしたら」谷原「そしたら深瀬も死んでたよ。」被せ気味に話す意味深すぎる言葉。この言葉の真意とは…

・村井妻の気迫がすごい。こわい。

・クローバーママのパンに蜂蜜を塗るところをじっと見つめる美穂子。美穂子は、蜂蜜の奥に何を見ているのか。深瀬とのキスの思い出?それともそれ以前に蜂蜜にまつわる思い出があった?深瀬とキスする前の、美穂子が話していた蜂蜜のエピソードが引っかかってたり。もしかして、美穂子は過去に広沢と何か関係があったのでは、、

・深瀬の人間性に惹かれている美穂子。でもどうしても許さない事実もある。美穂子の心の揺れを感じて切ない。深瀬を好きになることへの葛藤。

・親友の告白ー 伝えたい本当の想い
狙われた深瀬たち‼︎告発犯の真の狙いとはー
CM前のテロップが意味深

・深瀬は負けてない、戦ってる。大学の頃広沢にそう思われていたことを初めて知った深瀬。その事実が深瀬を支え、強くしている。広沢が今の俺を見てもまた同じように思ってもらえるように、そう思ってくれていた親友の広沢に恥じぬように。

・「みんな本当に就職したくて就活してるのかな。どういう動機で就活してるのかなと思って。」広沢はあまり就職する気がなく、企業ではなく行政法人を受け、ボランティアというかやってみたいことがあったと言っていた。広沢はいったい自分の将来をどう見据えていたのだろう。

・「就職が人生を変える最後のチャンスのなんだ」と話す深瀬に「最後ってそんなことないんじゃない?深瀬が変えたいって思っているうちは最後じゃないよ。」と励ます広沢。就職で人生を変えられなかった深瀬は、広沢の言葉を胸に美穂子と向き合うことで自分を変えたいと奮起する。深瀬の成長を感じる。嘘をついたり、逃げたりせずに、広沢と向き合って、自分に正直になって、自分を変えたいと。

・深瀬の本心を聞いて、深瀬の人柄に触れて、やっぱり好きだなと思ったのかな美穂子は。胸を締め付けられるような表情からの笑顔。

・再び美穂子に送られてきた手紙は手書き文字で「深瀬和久はお前を不幸にする」と書かれていた。深瀬の家のドアに貼ってあった「人殺し」の手書き文字とは筆跡が違う気がするし、パソコン文字とも違う。犯人は複数いる?

・村井の不倫相手の家に来ちゃった村井妻。野球をする谷原を見つめる広沢母。ホームから突き落とされた谷原。落語の客席で再会する広沢母と小笠原。噺家の台詞「巡礼兄弟のあだ討ちよ。えっ仇討ち」浅見の忠告「気をつけろ。例の告発文ただの嫌がらせじゃない。」怒涛のラスト3分弱

・落語の演目「花見の仇討ち」の意味深すぎるストーリー。4人の仲間、酔って寝てしまう

・小笠原と広沢母はずっと繋がっていた。だから、みかんを持っていた。

・浅見「谷原が、ホームから突き落とされた。気をつけろ、例の告発文、ただの嫌がらせじゃない。」

・リバース3話の怒涛のラスト、衝撃展開の連続で1つ1つがゾッとする。。来ちゃった♡の村井妻の恐怖のインパクトが凄すぎたけど、小笠原と広沢母の繋がり、意味深な落語の演目、そして谷原…。落ち方が前からじゃなくて後ろからなのも気になるんだけど、谷原は何か見てるのかな…。

・予告、莉子ちゃんと相良が揉み合ってるのを仲裁してる浅見先生いたね。。莉子ちゃんは浅見先生を守りたいから相良に詰め寄ったのかな。。

・暗闇の雪の上の血の跡はなに?雪の中を走っている村井の背中はなに?

・この時点で、浅見のところにだけ小笠原は来ていない。なぜ…?深瀬にも谷原にも村井にもかなり執拗に追いかけ回して、調べている様子だけど。。