Screen+ vol.53

レインツリーの国が公開されて1カ月。

映画、ドラマ関連の怒涛の雑誌ラッシュも終わり、レインツリーの国関連の雑誌を購入するのは、おそらくこれが最後になるのかな。

玉森くんは掲載されていないけど、三宅監督のインタビューが掲載されていて、とても興味深かった。

 

> ー初タッグでしたが、役者としての玉森さんの印象は?

三宅監督「真面目な好青年で、グングン上達していく姿がとても印象に残っています。見ているこちらが面白く感じるほど成長していくのは、すごいことだな、と」

 

監督が面白く感じるほどの成長ってどれほどのものなんだろう。スポンジのように学んだこと経験したことを吸収していく玉森くん。でもきっとそれは自然にできていることではなくて、影の努力があったからこそだということも忘れてはいけない。

 

監督が原作で特にに惹かれたポイントは、エレベーターのシーン。演出でこだわったシーンの一つが、耳が聞こえない方がどんな風に聞こえているか再現したシーンで、何回盛り込むか迷って1回に絞ったそう。このシーン私もすごく印象的で、はっと気付かされたなぁ…。

 

ラストのシーンはあまりにロマンティックで編集しながら照れたらアカン!と自分自身やスタッフに言い聞かせてたそうで(笑)撮影中は全員いい作品を作ることに集中しているから、照れくさくなんて感じていないけど、現場を離れて編集段階に入って見る目が客観的になると、こそばゆい感じに近くなると。

 

>三宅監督「この作品を観た女性の方は、あそこまで強く伸に愛されるひとみを、羨ましく感じる気がするんです。草食系と呼ばれる男性なら、伸がアプローチする姿を恋愛の指標にできるかもしれませんね」

 

三宅監督から語られるレインツリーの国の話がどれもこれも胸を熱くさせる…。雑誌のインタビューや舞台挨拶やパンフ、どれも全て。もっといろいろ聴きたいことがあるんだけどなぁ…。

レインツリーの国、エンドロールに「監督 三宅喜重」と映し出される時が、最後の号泣シーン。素敵な作品をありがとうございましたって感謝して泣いてしまう。