リバース第2話

4月21日(金)

リバース第2話 

 
 
・1話と同じく、ビジュアルは現在で場所は10年前の別荘の深瀬のモノローグからスタート。「人間の質は友達の数で決まる。誰に言われたわけでもないのに。そう、思い込んでいた。どれだけの人間に好かれているか、信頼されているか、周りの人間から羨望の眼差しで見られるような友達に囲まれていることに価値がある。広沢と出会うまで、俺を取り囲んでくれるような友達はいなかった。それはこの世で最も恥ずべきこと、そう思っていた。」
深瀬のコンプレックス。心のどこかでこんな風に思ってしまう自分はいないだろうか。。
 
10年前の回想。村井「広沢、スノボ行かね?」浅見「村井んちの別荘がスキー場の隣なんだって。」谷原「今までバイトだ就活だってゼミ仲間で顔合わせられなかったし。」SAでジャンケンしたり、ご飯食べたり、車運転したり、爆発…旅行の回想。
 
・深瀬モノローグ「落ち着け。過去に囚われたくないなら、先に進みたいなら、全部思い出せ。」
 
・リバース映像。広沢の見送る深瀬、別荘を出て行く広沢、振り返る広沢、暖炉、明日香、爆発、電話をかける村井、焼肉、乾杯、お肉を開けて嬉しそうな4人、歩いて別荘に向かう4人、管理事務所を出る4人、雪山を走る車。
 
・車で雪深い山道を走るシーン。
谷原「対向車来たらどうするんだよ」
浅見「ちょっと黙ってて。谷原が言ったことは割とほんとになるって言ったろ。」
谷原「あ、アンテナ立ってる。1本だけど。安心しろ浅見。事故ってもレッカー呼べるぞ。」
 
既にこの内容の発言3回目の浅見。谷原が言ったことが現実になっている?
 
・雪で進めなくなる車。前に押しても後ろに押しても進まない。
浅見「後ろは行くけど、前は無理だな。」
この台詞、後からナレーションで加えた?浅見の口元が動いていない気がする。。前には進まないけど、後ろには進むの?広沢が1人で迎えに向かった時、バックならできたということ?。でも、バックできたとして、この雪山で運転するのは、慣れてる人でもちょっと怖い。谷原がここで車を置いて別荘まで歩くことを提案、村井んちの車だろっと浅見念押し。
 
・用意してくれているグラスや器は5人分。あれ?明日香が来ることは突然決まったことなのかな?
谷原「雪山山荘って言ったら密室殺人だろ。どっかにメガネと蝶ネクタイの小学生いないか探してみようよ。」
浅見「ほんと、意味もなく盛り上げんなよ。」
楽しそうな会話。アドリブだったり、自然な会話になるように、台詞をかぶせたりしたって言ってたけど、この辺りのシーンかな。
 
・14:58の針を刺す時計。
 
・深瀬「これ全部村井のお母さん用意してくれたの?」の問いに、誰も答えてないんだけど、この変な違和感はなに?肉に喜んでたから答えなかっただけ?人間関係を垣間見えるような気も。
 
・浅見「1パックだいたい500グラムだって」谷原「こまけぇな!」浅見の性格を表してるかな?細かくて几帳面。
 
・浅見「深瀬の内定いわーい♪」この言い方ひとつで、楽しさ溢れてて、テンション上がってるのがわかる。ノリが良い浅見。深瀬も嬉しそうだし、広沢も。
 
・谷原にビールを勧められて、酒だめなんだと断る深瀬。その深瀬の様子を見て、最初は広沢は深瀬だけにならないように合わせようとしてくれたのかな。深瀬が谷原に責められてる時も、「そういう言い方しなくてもいいんじゃないかな」とかばってくれてる。浅見は、谷原の不穏な空気を感じ取ってか、一旦下がる。一緒になって酒を無理やり勧めたり責めたりはしない。谷原が明日香の話を持ち出す時の浅見の表情はなんだろう。何かを気にしているような。広沢は明日香と「別に仲がいいわけではない」と言うけど、一緒に歩いてるのにそれはないだろうって、谷原の怒りのスイッチが徐々に入っていく様子がリアル。谷原もちょっと大人気ない。空気読めない。深瀬は場の雰囲気を変えようと頑張ってお酒が苦手になった理由を話し出す。ここで浅見が深瀬と谷原はお水を渡し、「気ぃ取り直して乾杯な」と場を繕い、収束を図る。つまんねぇのと引きづる谷原に、いい加減にしろとでも言うかのように「谷原」と嗜める。最後にまとめるのは浅見なのかな。面倒くさい事を避けていたり、よく言えば平和主義、悪く言えば自分本位な印象も。でも人って多分自分が1番かわいいんだ。
 
・ここで、広沢が「やっぱ飲むよ」と缶ビールを空けて飲み出す。谷原の機嫌を損なわないように、空気を読んだ?でも、乾杯の前に自ら飲み始めるのに違和感を感じた。広沢「俺は単に飲むとすぐ寝ちゃうだけだから。せっかくみんなで来たのに寝ちゃうともったいないと思ってさ。」4人で乾杯。広沢と谷原はビール、浅見は赤ワイン。赤ワイン飲む浅見くん!!
 
・焼肉のシーン。これが本当にキャスト陣のお昼ご飯だったんだよね。かわいい(笑)ご飯を食べているシーンは本当に楽しそうにイキイキと描かれている。塚原監督は、Nのためにのインタビューで、食べるシーンが印象に残る、大事にしていると話していた。エネルギーを摂取することはいろんな意味があると。ゼミ仲間との旅行の食べるシーンがそれにあたるのかな。みんな楽しそう。アドリブもあるかや。浅見も「ぴぴぴぴぴ!ちゃんと焼いてからくえ!」「肉ポリスかよ」(几帳面w)「野菜くえ!野菜野菜!」「検挙検挙!」浅見が谷原に野菜ばっかり勧めてるの笑うw
 
・深瀬が「村井もいればよかったのにな」と話した時の広沢のちょっと空虚っぽい表情。同意するわけでもなく、空を眺める。楽しそうにしていたのに、時たまそんな表情をする広沢。何を考えていたの?
 
・村井の家に遊びに行ったらコース料理が出てくると谷原。谷原は村井の家に行ってご飯をご馳走になるぐらいの関係。これって結構仲良いよね。
 
・16:32をさす時計。
 
・村井から駅まで迎えに来い!と電話。タクシー呼べばいんじゃね?という谷原に「この雪だぞ!タクシーなんか来ると思ってんのか!」と怒る村井。明日香ちゃんもいると知り、谷原はどうにかすると電話を切る。家柄もあってか、村井の権力や影響力は強そう。谷原は好きな人の兄ということで、村井には歯向かえなさそう。
 
・雪道で免許取り立ての広沢じゃ無理。運転できるのは浅見のみだが、拒否する浅見。
浅見「電車できたの?」
谷原「西斑丘高原駅!来るとき通ったろ。」
浅見「俺無理だから」
谷原「全然タクシー来ないってよ」
浅見「ワイン飲んじゃったし」
谷原「この天気であの道じゃ、広沢はキツイっしょ」
浅見「俺も無理だし」
谷原「あんなの飲んだうちに入らないって。ほら、顔にも出てないし。」
浅見「呼気検査受けたら一発でアウトだよ!」
谷原「考えすぎ。こんな田舎で検問なんてやってないよ。」
浅見「100パーの保証はないだろ!俺は絶対行かない。」
深瀬「とりあえずさ、タクシー呼んでみない。」
谷原「頼むよ。浅見ー。いろいろお膳立てしてくれた村井が頼んでるだしさぁ」
浅見「俺は何があっても教師になりたい。こんなことで将来棒に振りたくない!」
谷原「だったら浅見が電話してやっぱ迎えに行けないって言えよ!」
深瀬「ダメだ、全然繋がらない。もう一回かけてみる。」
谷原「俺たちやっと将来掴んだんだって。棒に振りたくないって言ったら、村井も納得するんじゃねぇの。」
浅見「広沢…行ってくれる?」
浅見の思い詰めたみたいな、冷酷そうな表情。この場を収めるにはこの方法しかなくて、仕方なかったのかもしれない。自分を守るためでもあるだろうし、この場で広沢なら頼まれれば断れないという計算もあったのかもしれない。それをわかっていて広沢に声をかけた。この事を浅見はずっと後悔している。広沢に飲酒運転をさせてしまったのは自分だ。飲んだ事をわかっていた、飲んだら眠くなると知っていたのに、行かせた。罪は罪。
 
・話は変わるけど、このシーンの声を荒げる浅見が一瞬ユウタに重なった。ドリボのGet it!の時に、リカとマダムに憤り、怒りや哀しみをぶつけるシーン。あの感情をぶつけるお芝居を経て、玉森くんは浅見康介を演じているんだ、あのドリボがここに活きてる…とか勝手に繋げて高まってしまった。
 
・空気を読んで引き受ける広沢。この場を収めるのは自分が犠牲になるのが1番だと。
 
・村井はタクシーなんて来ないと言って、谷原達に無理やり迎えに来るように言ったけど、1話のリバース映像の中に、駅にタクシーが止まってるカットがあった。そして村井は駅で待っていたはずなのに、吹雪の山の中で妹と何をしていた?どうしたのお兄ちゃん!と叫ぶ明日香と、いいから早く来い!と怒鳴る村井。
 
・「見てくる」とすぐに動き出したのは浅見。物事の状況判断力、行動力に長けているよう。
 
・深瀬が入れたコーヒー。「甘くしておいた」と。1話で落下するボトルが映っていた。深瀬「俺にはなんにもできなかった。友達を見送ることしか。それが最初の、過ちだった。」
 
・なぜ、車は動かなかったはずなのに、広沢を1人で行かせた?誰か一緒に行ってあげればよかったのに。
 
・車のキーは結局どうだったの?浅見のポケット?付けっ放しだったの?付けっ放しだとしてら、几帳面な浅見がそんなことする?
 
・冷静に考えて、3人で前に押しても後ろに押しても動かなかった車を、広沢1人でどうにかできる?
 
・17:15 村井から迎えがまだ来ないという電話。
 
・不測の事態に、深瀬は留守番しててと指示を出す浅見。従う深瀬。浅見と谷原で広沢を探しに。
 
・18:55 浅見から深瀬に電話。
浅見「しばらく、帰れそうにないんだ。」
動揺する深瀬。
浅見「カーブのところのガードレールが壊れてて、車が突っ込んだような跡がある。暗くてよくわかんないけど、崖の下で…何かが燃えてる…。警察には連絡した。着くまではここにいるから。事故かどうかもわからない。広沢かどうかもわからない。」
この時の浅見の表情と声のトーン…!!何か訳ありな状況で、緊迫した空気。電話をしてる浅見、暗い吹雪の雪山の中で、懐中電灯を手にしていない。谷原も尻餅を着くような体制で息を切らし、右手を見つめてて、懐中電灯は手に持っていない。雪の上に置いているのはなぜ。2人はこの時何かをした。。谷原と浅見だけが知っている事実があるのでは?村井が谷原の家で俺に隠してることはないか?と聞き、谷原はないよと答えていたが、嘘をついていた可能性。なんのために?何を隠しているのか。
 
・広沢を探しにいった谷原と浅見の整理
谷原と浅見と2人で広沢を探しに行った。(2話)
「あさみ、あさみ…」と震える声で電話してくる谷原、1人で雪道を走る谷原、1人で吹雪の山中を歩く浅見、「それでも行けって言ったんだよ!」「谷原ー!!」と叫ぶ浅見、吹雪の中息を切らし力無さげな谷原、雪の中倒れ込んで揉み合っている浅見と谷原、谷原が浅見に乗りかかっている、周りには青い車の破片のようなものがある。(1話)
谷原が力なく座り込み息を切らし、右手を見つめている。深瀬に電話する浅見の表情(2話)
 
・深瀬が語る広沢が見つかった時の状況。広沢は車から放り出されて川に流されたんじゃないかって。表情は見えず、バックショット。
 
・全部話した、ビールを飲んでいたこと以外はと告白する深瀬。
・美穂子「友達がお酒を飲んでいたことを、運転に慣れていなかったことも、雪道だったこともわかって、送り出したんだよね。」
深瀬「だけど!…人殺し呼ばわりされることじゃない。」
美穂子「正直に言っていい?隠し事があるのが、罪がある証拠なんじゃないかな。深瀬くんは何も悪くないって思えない。」 
美穂子が軽蔑するかのように冷たく話してるの印象的。美穂子にとっては、十分人殺しに値することだったのかもしれない。信じられない、信じたくない、複雑な気持ちが入り混じっているのか。。深瀬が美穂子に声を荒げるの珍しい。深瀬も自分の身を守りたい、自分は悪くないと言い聞かせることで、過去の過ちとどうにか付き合っているのかな。
 
・2007年8月19日。深瀬「半年の間、俺も浅見も谷原も村井も広沢が無事に帰ってくることを祈ってた。」
本当に?深瀬だけがそう思い込んでいたのでは?3人が同じ思いでいるかどうかなんて、確認していないよね。また、深瀬から語られる広沢像と、浅見、谷原、村井が抱いていた広沢像が同じとは限らない。
 
・先頭を歩くのは浅見。
 
・広沢の遺留品、財布、鍵(この鍵はなんの鍵?村井の車はリモコン式のキーレスだったはず)、学生証。運転免許も。広沢の免許取得日平成19年1月16日。広沢の誕生日昭和59年11月6日。広沢は深瀬や浅見と同い年だと勝手に思い込んでいたけど谷原と同い年だね?2017年生きていれば33歳。
 
・谷原だけ広沢母を見る。他の3人は見ていない。背中を丸めて申し訳なさそうにしている浅見。先頭を切って土下座する谷原。1話ではその谷原を見てから土下座をする浅見のカット有。土下座の仕方もそれぞれ特徴的。涙を流す谷原、震えるような浅見、床に頭をつけ、拳を握る村井。広沢との思い出を涙ながらに話しだす深瀬。3人は土下座をしたまま、思い出して悔やんでる?
 
・深瀬演じる竜也くんの迫真の演技。。涙を流しながら、広沢の最期の日を話す。
 
・深瀬「俺たちは示し合わせて事実を隠したんじゃない。何食わぬ顔で広沢の両親に会ったんじゃない。怖くて、誰も言い出せなかったんだ。」
本当にそう?深瀬は確実にそう思っていた。その気持ちを確かめ合った訳ではなく、深瀬が勝手に思い込んでいることを事実としてしまっている?
 
・谷原「浅見?俺も電話しようと思ってたんだよー。」浅見から谷原に電話。なぜ?頻繁に連絡を取り合っていたのか?谷原の闇。本当は閑職にいるのに、営業職?で忙しそうにしているように嘘をついている。友達には見栄を張っているのか、プライドが高いのか?虚勢を張っている。上司からのパワハラに対しては心底怒っているような。
 
・浅見先生の車のフロントガラスに「浅見康介は人殺し」の文字。ビールがかけてあった。浅見先生はお酒一滴も飲まないという同僚の先生のお話。
 
・浅見「よく生徒達がふざけてするんだよ。靴にボンド入れたり、教師の家にピザ300枚注文したり。よくあるいたずらだし、別に気にしてない。」
この!!玉森くん!!氷の美しさ…。深瀬に対する煩わしそうな気怠そうな対応も、表情と声のトーンでしっかり演じてるのわかる。「人殺しって書いてあった…」と話す深瀬に対しては、一瞬張りピリッと詰めた空気になるのわかるのもわかる。すごい。一瞬敏感に反応するも、すぐに通常のモードに戻る。あくまでも冷静さを保つ浅見。動揺は見せない。
 
・深瀬「酒、辞めたんだってね。」
浅見「うん。一切、やめた。飲む気にもならないし。」
浅見の表情。それだけ後悔しているということの表れか。この言い方も、すごい。本当に飲む気にならないの伝わってくる。ワインを飲むぐらいだからお酒そこそこ好きだったと思うんだけど、。このシーンの時の針の音のような効果音?音楽?はなにか関係があるのか。
 
・指導会議。莉子と相良のアイコンタクトの意味は?2人の関係性は?梶田くんに一瞬焦点が当たるんだけど、もしかして今後彼が正直に話してくれたりなんかする…?飲んでいたのはノンアルコールビールだと言う相良に対して、
「ちょっとまて…」「そんな誤魔化し方はないだろう…!」と声を荒げる浅見。ちょっと哀しそうな憤るような叱るような口振り。すごく先生っぽい。ここで、過去に自分が広沢に言ってしまった言葉を思い出す。すごく辛そうな表情。見ているだけで泣きそうになってくる。浅見「罪は誤魔化しても罪なんだよ。」ここは過去を思い出して、自分を戒めているような、苦しそうな浅見。「悪いことしてないなら、なんであんなに慌てて逃げる必要があるんだ。なぁ、今ちゃんと言わないと絶対後悔するぞ!」声を荒げて、必死に説得しようとする浅見。このシーン、すごく印象的なんだけど、声色を変えて話すことで、最初の言葉は自らを戒め、自らを責めているような表現。「広沢、行ってくれる」事あるごとにこの事を思い出して、その度に後悔の念に苛まれて、同じ過ちを繰り返さないように、必死に生きてきたのが伝わってくる。でも、それだけを示しているわけではないのかな。重く大きな十字架が浅見にのしかかっていて、その重さから逃げないで受け止めて、あれだけなりたかった教師を全うしているようにも見える。浅見の気持ちを考えるととても苦しい。
 
・相良はちょっと悪そうな笑みを浮かべるからなにか企んでいるし、莉子は心配そうな顔をずっとしている。「相良!あさみんはいつも自分を誤魔化すなって言ってるよね。一度嘘をつくとずっと嘘つかないといけないんだから。」生徒にも何度と言ってる浅見の言葉。自分を誤魔化すな。過去に自分を誤魔化したから、ずっと罪を背負って生きてきた。それはきっとすごく辛いことだった。だからこそ、生徒にはそんな人生を歩んで欲しくないという思いで、生徒に指導しているのかな。浅見の苦しそうな顔がとても美しい。
 
・美穂子は「人殺し呼ばわりされることじゃない」と言い放った深瀬のことを許せないよう。美穂子が何かをされたわけでもないのに、ここまで思いつめたようなリアクションをとるのはなぜ?
 
・自転車に乗った黒づくめの人が美穂子を追いかけ襲う。深瀬の動揺しつつも、深瀬なりに美穂子を守ろうと大声をあげるのが愛おしい。不器用さ。
 
・黒づくめの男は2度も深瀬に姿を見せている。これはわざと?隠れて実行することもできたのに、わざわざ姿を見せているようにも見える。
 
・小笠原が深瀬の家で、人殺しと書いてあった貼り紙のことを知る。いろいろ探っている。
 
・都合よく解釈しようとする深瀬
 
・最近お店に変な男の人が来ていたと話す美穂子。美穂子には全てを正直に話さなければ付き合えないと思った深瀬。美穂子への想いは誠実。深瀬に理解を示そうとする美穂子。
美穂子「隠そうって言い出したのは、深瀬くんじゃないんだよね。」
深瀬「(頷く。)隠そうとしたわけじゃなくて、なんとなくみんな、そのことを言い出せなくて…。」
美穂子「みんながなんとなく…。本当にそうなの?他の3人はなんて?」
深瀬「別になにも…」
美穂子「3人は、もともと仲が良いって言ってたよね?深瀬くんだけが知らないことがあるんじゃないの?」
深瀬「そうなんだけど。仲良くも、なんともなかったんだけど。けっこう、楽しかったんだ、途中まで。あんなことになるなんて誰も思わなかった。言い訳だよね。何を言っても」
けっこう楽しかったと話す深瀬が切ない。でも、あの時の深瀬たちは、本当に仲の良いゼミ仲間たちのように見えた。
 
・不倫している村井。村井は父からも叱られ、嫁からも攻められ、心の拠り所がなかった。
 
・村井の不倫の現場の写真を撮ったのは小笠原ではないが、その人と小笠原は繋がっている。裏を取るために尾行はしていた?
 
・村井はあの時の刑事。小笠原は仕事を変えていた。ある県議会議員の不正を追いかけていたら、村井の名前を見つけた。10年前は明教大学経済学部。あの一件で人生が変わったのは、広沢や両親だけではない。小笠原も。事件だ事件だと騒いでいたら、運転免許センターへの内示が出た。それで転職をした。小笠原も運命を変えられた一人。これが執拗に深瀬たちを追いかけ回し、真相を明らかにしようとしていた理由?いまだに事件として調べようとしている小笠原に、あれは事故として調べがついていると強気の村井。深瀬たちのところに行っても相手にされていないはずという確信がある。「俺達4話さなければいけないことは、あの時全部話しました。」全部…。嘘をついているね?
 
・小笠原「君たちとゆっくり話がしたい。あの一件を事故に見せることで一番得をしたのはいったいだれか。それが知りたい。そのためなら俺はなんでもする。」
 
・美穂子は深瀬は優しいという。深瀬くんみたいな人好きですとも。でも、難しいもんですねと。本心は?
 
・「乗らないでぇぇぇえー!!」の深瀬が天才的におもしろかった。。シリアスな雰囲気の中、深瀬のちょっとした言動がかわいさやおもしろさがあって、ほっこりさせられる。老けてる…とかスキップとか、明後日の方向のサッカーボールとか。和む。
 
・人殺しの書かれたビラが広沢から送られてきたんじゃないかと思った深瀬もまた、後悔をしている。思いつめている。広沢が俺たちを責めているんだって。飲酒して、運転も慣れていない広沢を一人で行かせてしまったこと。
 
・小笠原「君はあれをどんな事件だと思っている?何もかも中途半端だよ。状況は不自然なのに操作が途中で打ち切りとなった。ということはだ、どうしてもあれを事故で片づけたいと思ったやつがいるということだ」
もし、谷原、浅見、村井が事故で片づけたかったとして、その力がありそうなのは村井。でも、飲酒していた事実を揉み消したいから事故で片付けたかったの?少なくとも、村井はその現場にはいなかった。もっと他に大きな罪が。。
 
・人殺しの貼り紙を見た時の反応が三者三様。村井は驚きの中に、何かに怯えているよう。浅見は、動揺を隠し冷静さを保とうとしているが、どこか覚悟をしていたかのよう。谷原は驚いたのかもしれないけど、心当たりはあるかと訊かれて、はい。と答えている。即座に何かを企んでいるよう。このそれぞれの反応の違いの意味するものとは。これが過去の出来事のそれぞれの罪に影響しているのか。
 
・例え、飲酒運転だとわかって迎えに行った、行かせたとして、そこで事故にあったとしても、今の状況だけだと事件性はないように見えるが、事件とは?
 
・事故に見せかけた殺人事件の可能性がある。ワイパーを動かしてしまうほど、力が抜けてしまったのを表している深瀬。なぜ小笠原は事件性があると思ったのか?何もかも中途半端とは??
 
・深瀬モノローグ「友達は数じゃない。たった一人、自分を理解してくれる誰かがいればそれでいい。そのことに気付かせてくれたのは、広沢由樹だった。隠すことは裏切ること。俺は10年もの間、広沢を裏切り続けていた。」
 
 
3話予告
深瀬「2人を疑っているの…」村井「谷原と浅見がもし事故った車を落としたとしたら。」何かが落ちたところに、谷原と浅見が覗き込むようなシーン。息を切らす浅見、座り込んでいる谷原。浅見「例の告発文ただの嫌がらせじゃない。気をつけろ。」
 
 
疑問点まとめ
・小笠原が執拗に調べているのはなぜ?もし、下で燃えていた車が村井の車であれば、10年前の取り調べで、別荘と車は村井家のものであるとすぐわかるはずなのに、なぜ小笠原は今更調べてるのか?燃えていた車は村井の車ではない?
 
・事件ではなく事故としたかった人とは?得をした人とは?浅見は、広沢の飲酒運転を黙認したことがバレたら、教員採用に傷が付くと思ったから隠したかった?谷原は、広沢が明日香と仲が良かったのが気に入らなかった?村井は無理やり迎えに来させたことを悔いてる?深瀬も飲酒運転を黙認して、1人で行かせたことを悔やんでる?揉み消したのは村井家?でもいずれも小笠原の言う殺人の理由に結びつかない気も。。
 
・ゼミ仲間のカースト。派手グループに属していた3人。家柄も良く、お金も持っていた村井、大手商社に就職が決まってきた谷原、教員採用試験に受かっていた浅見は、勝ち組の描写。
 
・みんな自分が1番かわいい。罪を犯したくて犯したのではなく、保身のためにそうせざるを得なかった。虚しさ。
 
・村井はなぜ車で来なかった?
 
・深瀬の視点。深瀬の知らないところで繋がりが?
 
・10年経って32歳になった4人。相変わらず冴えない深瀬、罪を背負って生き、学校で問題が起きている浅見、家族に本当のことを隠して生きている谷原、不倫している浅見。地味グループ、派手グループに関わらず、現代で本当に意味で幸せな人はいない。
 
 
生じる違和感、矛盾点
 
・前に押しても後ろの押しても動かなかった車に、広沢一人でどうするつもりだったのか。冷静に考えて、あの状態の車だったら、みんなで動かすまでは手伝わない…?深瀬が後から言っていたけど、ほんと誰か一緒に行ってあげればよかった。あの雰囲気だと深瀬が行くのが自然なのかな。一番仲が良かったわけだから。浅見が「後ろは行くけど、前は無理だな。」とは言っているのは後から加えた台詞かな?口が動いていないような。
 
・最初、深瀬の家のドアに貼ってあった張り紙には、手書き文字で「人殺し」と書かれていたが、美穂子が広沢のところに持ってきた紙はパソコンで書かれたもの。浅見、谷原、村井に対しても、美穂子と同じようなフォントの紙。
 
・ゼミ仲間で別荘に行くことも、深瀬に合わせてお酒を断ったり、かと思えば、谷原の機嫌を取るようにお酒を飲むことにしたり、険悪なムードの中、村井を迎えに行ったり、広沢はその場の空気を読んだり、庇ったり、自分を抑えて周りに合わせることができる、優しくて思いやりのあるタイプの人に見えるんだけど(今のところ)、唯一自己主張したのが、みんなで蕎麦を食べるのを拒否したところ。ここまで協調性を重んじる人が、いくらカレーが好きだからといって、別行動は違和感。谷原は1話で、もっと空気よんで周りに気を遣えっていうの!って言ってたけど、どちらかというと谷原自身の方で、広沢は空気の読める人な気がする。。広沢の楽しそうにしたり、空気を読む優しさだったりする中で、たまに心ここに在らずのような、空虚っぽい表情をしていたのはどうして?
 
・村井はタクシーなんて来ないと言って、谷原達に無理やり迎えに来るように言ったけど、1話のリバース映像の中に、駅にタクシーが止まってるカットがあった。車に乗っている明日香も。そして村井は駅で待っていたはずなのに、吹雪の山の中で妹と何をしていた?どうしたのお兄ちゃん!と叫ぶ明日香と、いいから早く来い!と怒鳴る村井。
 
・広沢の葬式の時に「このことは俺達4人、絶対墓場まで持っていく」と話していたのに深瀬は「俺たちは示し合わせて事実を隠したんじゃない。何食わぬ顔で広沢の両親に会ったんじゃない。怖くて、誰も言い出せなかったんだ。」と話す。飲酒をして運転させたことを墓場まで持っていくのかと思っていたけど、それは示し合わせて隠したのではない。では、4人が墓場まで持っていく秘密とは?
 
浅見の意味深発言
「谷原が言ったことは割と本当になる」「罪は誤魔化しても罪なんだよ」「今ちゃんと言わないと絶対後悔するぞ!」
 
美穂子の真理の台詞
「隠し事があるのが、罪がある証拠なんじゃないかな。」隠し事をしている人は、罪を犯しているから。まさに。
 
 
その他、気になる点
 
・1話冒頭でタンブラーが落下し、ガラスの破片と血に染まる雪。あのタンブラーは、深瀬が「甘くしておいた」と広沢に渡したものだったんだね?なぜ、それだけ落下したシーンが印象的に挿入されているのか。
 
・深瀬の認識と3人の認識が同じとは限らない。深瀬はあたかも自分の考えが3人の共通認識だったかのように話しているけど、果たして本当にそうだったか。確認し合ったわけではないんだよね。例えば、「半年の間、俺も浅見も谷原も村井も広沢が無事に帰ってくることを祈ってた。」「俺たちは示し合わせて事実を隠したんじゃない。何食わぬ顔で広沢の両親に会ったんじゃない。怖くて、誰も言い出せなかったんだ。」深瀬だけ知らない他の3人の秘密、繋がりがあったのではないか。それは他の3人も同じなのだろうか。