リバース第7話

5月26日

 
リバース第7話。
 
 
・深瀬、深瀬、谷原、浅見、村井、明日香と続いた冒頭のモノローグはなくなり、6話のダイジェストからスタート。6話ラストの深瀬が古川を追いかけたシーンの続きから。結局、何も聞き出すことができずに終わる。ここで、リバースオープニング映像。今回から第2章突入ということで、オープニングにも変化が。
 
・古川の仕事場を訪れる深瀬。古川はまた逃げる。古川は何もしていないのに何で逃げるんだろう。気弱な性格の表れなのかな。追いかけられたら逃げる習性。お互いにおどおどしつつダサい走り方なのも似てるし、また転んでしまう鈍臭さも似てる。
 
・古川に素直に謝る深瀬。古川の大事な友達を奪ったと真摯に頭を下げる。深瀬もつらいはずなのに。でもこれで古川も深瀬に心を許したのかもしれない。
 
・告発文を送ってきたのは、仲が良かった古川ではないかと聞く深瀬だが、古川には嫌味かと思われる。そして送ったのはカワベさんじゃないかと。高校の2年後輩。広沢の三回忌の時、深瀬達を睨みつけていたと。結婚まで考えていた相手を殺されたから当たり前だろと。落ち着いて話を聞く深瀬。古川はカワベさんは、東京にいた時に広沢と3人で何度も会っていたらしい。
 
・古川と広沢の関係について。古川はぼっちの自分に同情しているだけだったと。古川は東京で広沢と過ごすうちに、「東京でも堂々としていて、みんなに好かれて、かわいい女の子と恋愛をする、俺とは別の世界の人間。それに気づいたら、そばにいるのが耐えられなかった。」と思ってしまった。古川の抱える心の闇。最後に広沢に言い放った「しんどいわ。悪いけどもう連絡せんといて。」の言葉が古川にも広沢にも重くのしかかる。古川もこの発言を後悔している。人間は自分と比べて羨んでしまう、自分に自信がないから卑屈になってしまう。愛媛にいた時にはそこまで感じなかったが、東京で過ごす広沢を見て、それまで心のどこかに感じていた闇が大きくなってしまい、劣等感を抱いてしまったのだろうか。そうした人間の弱さが古川に表れている気がする。誰しも、心のどこかかに持ち合わせていそうな感覚。一方、古川からこんな風に言われた広沢はどう思っただろう。去っていく古川を見つめる広沢の表情が茫然としていて哀しそうでつらい。まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかった。きっと広沢はそんなつもりなかったんじゃないかな。深瀬のことも最初は放っておけなかったからかもしれないけど、旅行中に広沢が言ってた「深瀬とゼミ同じになってからはすごい楽しかった」この言葉は真実だと思うんだ…
 
・古川の話を聞いた深瀬。「俺も同じだ。自分だけが広沢の親友で、一番の理解者だと思ってた。でもいろんな人の心にそれぞれの広沢がいる。俺は広沢の何を知っていたのか。」古川に自分の影を重ねる。古川の想いと2話の冒頭モノローグで語っていた深瀬の価値観にも近しいものを感じる。「人間の質は友達で決まる~周りの人間から羨望の眼差しで見られるような友達に囲まれていることに価値がある~広沢と出会うまで俺を取り囲んでくれるような友達はいなかった。それはこの世で最も恥ずべきこと、そう思っていた」
 
・楢崎高校会議室。森下先生から莉子がいなくなったと連絡を受けた浅見が学校へ。まだ莉子とは連絡がつかない。莉子は浅見がサッカー部の飲酒問題で学校に来なくなってから不安定だったと。莉子のことを心配している浅見は教師の顔に戻っている。
 
・みかん畑の広沢父と深瀬。今日の弁当は豪華やなぁと話す広沢父にもう既に涙腺が緩む。こんなところまで来てくれてありがとう、嬉しかったわとお礼を言う広沢父にも涙。広沢母が楽しそういしているのを久しぶりに見たと思いやる気持ちが、一人息子を亡くした悲しみを背負いながらも、2人で前を向いて生きていこうろしていたんだろうな。深瀬自身は、広沢母を疑って、真相を確かめようとここに来たのに、そんなふうに優しくあたたかく接してもらえると、さらに罪悪感が募るんだろうな。深瀬のいたたまれないような表情が印象的。
 
・深瀬の広沢ノート。「広沢由樹は彼女との結婚を考えていた。」何か思いを馳せる深瀬。
 
・松永から広沢の彼女だったカワちゃんが八王子の救急病院でナースをしているという情報を得る。
 
・広沢の実家から帰る深瀬。広沢母は、自分の息子に接するかのように、たくさんのお土産を持たせてくれる。みかんの蜂蜜も。このシーンも胸打たれるものがある。深瀬も、そんなふうに優しく接してくれている両親に対して、ずっと黙ったままでいることに耐えられなくなったかのよう。人殺しの告発文が届いたこと
、このことを調べるために愛媛に来たことを正直に話す。深瀬「本当のことがわかったら、また連絡します。必ず。」と話す深瀬の真剣な目。「その時はすべてを話して謝りたい。俺達自身が10年間隠し続けてきたことも。」深瀬の心の声。「わかった。待っとるけぇ。」とぎこちなく微笑む広沢母。頭を下げる深瀬の表情から、何事かと思うよねお母さん。。
 
・下灘駅から見た奇跡の夕焼けのシーン、とっても綺麗だった。リバースは夕焼けのシーンがどのシーンもとても美しくあたたかい。柔らかなオレンジの光が、そこにいる人たちを包み込むように優しく照らしている。大好きな夕焼けのシーン。
 
・夕陽を写真に撮る深瀬の後ろ姿。美しい景色とマッチして、切なさが募る。美穂子から夕陽の写真が送られてきた時の隠しきれない嬉しそうなお顔も印象的。
 
・深瀬が送ってきたメッセージの誤字「会いたたです」を見て、微笑む美穂子の表情は本物だと思いたい…深瀬に惹かれている、愛おしく思う気持ちが表れている心からの表情に見える…。美穂子も同じ夕陽を見ている。夕陽を送り合う深瀬と美穂子微笑ましい。深瀬から送られてきた夕焼けの写真に想いを馳せている美穂子は何を思うのか。
 
・谷原の病室を覗き込む浅見は友人が目覚めたのをとても喜んでいて嬉しそうなお顔。めっっっちゃくちゃかわいい。一転、谷原と共有した秘密を告白したことを話して谷原と見つめ合った時の申し訳なさそうな表情や、谷原から真実を聞こうとする時の鋭く真剣な表情は、全然違う。。全然違うんだよ。。
 
・谷原のリバース映像。爆発音する何かを見て一瞬固まるも、すぐに証拠隠滅を続ける浅見。谷原は後ずさりして尻餅をついて動けない。そんな中目を合わせた浅見の「もう後には引けないだろ。」震えた。表情、台詞回し震えた…。このシーン本当にすごいよ…極寒の中、大きな扇風機回して吹雪を作ったという過酷な環境下で生まれた、ギリギリのお芝居…。こんなお芝居やろうと思ってもなかなかできない。環境と演技力が化学反応を起こして生まれた奇跡のシーンだよ…
 
・証拠隠滅をする谷原が雪の中から見つけたキーホルダー。「てんとう虫の背中に30と書いてあった。」谷原も浅見も見たことはない。

・カワちゃんの写真に見覚えはなさそうだが、突き落とされた時の話を聞こうとすると覚えてないって!の一点張りで話そうとしない谷原。なぜ。

・谷原の回想。谷原が浅見に電話するシーンから、いきなり浅見が到着するシーンになってるのちょっと違和感感じるんだけど、気にしすぎかな。。電話した時はまだ明るかったのに浅見が到着した頃には暗くなってるから時間はけっこう経ってるはず。この間何があったんだろう…。

・あの藤原竜也市原隼人と引けを取らずに立派にお芝居してる玉森裕太に震える。。この3人だけで成り立ってる緊迫したシーン。本当に一役者として肩を並べてるの胸熱すぎた。。

・明日香に村井が見つかったという連絡。村井は妻の香織に監禁されていた。精神が狂ってしまったかのようなお芝居、狂気の沙汰でホラー。

・見たかった村井。父から「お前の仕事は香織さんの夫でいることだ!」と言われ、本当にどこまでも傲慢な父親。。父にとって村井は自分のための駒のよう。

・小笠原と深瀬のシーン。深瀬が広沢母の事を「あんないい人を一瞬でも疑った事後悔しています」と話すと「じゃあ許す」と答える小笠原。反省する深瀬に優しい小笠原。長野で小笠原の話を聞いたことを話す深瀬、正直すぎるんだけど、否定しなくてもいいぐらい関係が深まったともとれる。小笠原も事件で人生が変わった1人なんですねと聞くと「いや、人生が変わったのは事件のせいじゃない。自分で選んだ生き方なんだ。」小笠原かっこいい。深い。深瀬は何を聞きたかってのかな。どうしてそこまでこの事件にこだわるのか知りたかったのかな。。

・7話は特に小笠原の声のトーンがすごく優しく感じた。深瀬は小笠原を信用するようになったし、小笠原も深瀬を疑わず、とても協力的に。2人とも真相を探るうちにお互いの事を分かり合え、明らかに変化した関係性もすごく胸熱。小笠原の言葉が沁みる。。
 
・クローバーにみかんの蜂蜜のお土産を届ける深瀬。美穂子はお母さんが入院したから、大阪に戻ってるそう。母ひとり子ひとりだから大変だよねと。

・美穂子の母の病室。美穂子の母は越智浩子。

・莉子を見つけた時の浅見先生の、目をたれさせて、肩の力が抜けて、ホッとした表情がとても伝わってきた。本当に本当に心配していたんだね。

・空き缶を投げたのは莉子だと思ってたけど、理由がわからなかった。でも相良をやめさせたかったんだね。サッカー部は年度始めの練習日にビールを飲む伝統があって、それを知っていた莉子はやめさせたかった。

・真剣な表情で莉子の話を聞いていた浅見が素直に謝る莉子を見て、僅かに優しく微笑んで頭ぽんぽんして「ありがとな。話してくれて」と話す一連のシーンの表情が胸を締め付けられる。苦しい。微笑み方っていろいろあると思うけどこの時の浅見はこんな表情をするんだね…玉森くんこんな表情できるんだね。

・浅見と莉子のシーンも、とても印象的で優しくて美しい夕焼けだった。この絶妙な色合いの夕焼けを撮るために、スタッフさんと玉森くんとまゆちゃんは待ち続けたんだよね。夕日でキラキラ光る水面に照らされている正直に話して謝る莉子と頭ぽんぽんする浅見がとてつもなく美しく尊かった。
 
・その後の浅見の何かに想いを馳せて思い悩むような表情まで含めて素晴らしい…。3話で「こういうのは当事者が正直にならないと解決しない。そこまで導くのが俺の役目だしな」と話していたけど未だにごまかしたままの相良の事を思っていたのだろうか…。それとも、ごまかさずに正直に話して謝った莉子の姿に自らを省みていたのだろうか。。どちらもなのかもしれない。

・ずっと気になってたオンエアにはない1話のフォトギャラリーの莉子の写真。これは浅見と深瀬が部室に駆けつけたのを見ている莉子だったんだね。表情も理由も納得。自販機の下を覗く深瀬の奥にスカートを映していたのも細かい演出だった。

・莉子は浅見に好意を抱いているけど、それは恋ではなくて憧れで、恋してるのは相良なのかな。正義感だけでやめさせようとするかな。。そして相良は莉子のことが好きなんだろうな。。

・明日香に仕事の話をされ、「仕事のことまで口出すなよ!」と強く当たってしまう谷原。明日香は明日香で不安で心配だったんだよね。そして谷原は、早期退職を迫られていた。

・美穂子と美穂子の母の会話。美穂子の夕日の待ち受けを見て彼氏からと聞く母とても鋭い。どんな人なん?と聞くと美穂子は、
「間の悪い人。不器用で、ちょっと抜けてて、びっくりするぐらいお人好しな人。なんか肉まん半分こにする時に相手に迷わず大きい方をあげちゃう、みたいな。そんな人。」と答える。美穂子は誰の事を言っているんだろう。。でも「ほんまに好きなんやなぁ。あんたがそんな顔するの久しぶりに見たわ」と話す美穂子のお母さんの言葉が、誰のことなのかを示している気がする。美穂子がこんな顔をするのは久しぶりということは、それまで笑顔で彼のことを話すことはなかった。広沢の事を思っていたとしたら、それは久しぶりの顔ではないはず。久しぶりということは、新しく出会った人、関係を築いた人の事を思っているだとわかる。深瀬を思ってたんだね美穂ちゃん。。

・「ええとこも悪いとこも好きになってからが本番や。この人って思える人にはなかなか出会われへんから、あんた逃したらあかんで。」このお母さんの言葉、美穂子はどう受け止めたかな。。悪いところも好きになってからが本番。深い。。

・美穂子が待受にしてる夕日の写真、深瀬が送った写真と違うように見えるけど、美穂子から送られてきた写真を見る時にチラッと映る深瀬のスマホの画面をよく見るとハッとする。深瀬が美穂子に送った夕日の写真は1枚じゃなかったんだね。。裏の裏の裏をかく巧みな演出すごい。。

宮本武蔵の本をバッグに入れる美穂子。壁に551の紙袋がかけてある演出も意味深。月の写真を撮る美穂子は誰のことを思ってる?何を思ってる?

・明日香から深瀬に電話。谷原が朝から電話しても出ないと涙している。

・谷原を見つける深瀬。明日香があんなに心配しているというのに、浮かれてお酒を飲んでる谷原に苛立つ深瀬。「浅見は酒辞めたのに、谷原は普通に飲むんだね!いい加減にしろよ!」と谷原に怒鳴る深瀬。聞いたことのない大きな声ですごい剣幕。見たことのない深瀬の態度。白けて帰る谷原だが、谷原が読んでいたのはお酒ではなくレモンスカッシュだった。お酒は飲んでなかったんだね。誤解されやすい谷原。。

・すぐに谷原を追いかけて謝る深瀬。広沢の昔の友達の話から聞いた広沢の話をする深瀬。「あいつ野球が上手くて、守っても打っても投げてもすごかったって。1試合に必ずに1本はホームラン打つって。足がめちゃくちゃ速いから盗塁も得意で、よその学校からも一目置かれる存在だったって。」その話に「知ってるよ」と答える谷原。よく谷原のチームの助っ人に来ていて、活躍していた広沢。スポーツを通して分かり合いとても仲の良さそうな2人。「俺きっと広沢とはじじいになっても一緒に遊んでると思ってたよ。でも、突然途切れたんだよ。俺らのせいで。受けたまらんねぇだろ。何であの時、なんで俺って。だから自分に言い聞かせたんだ。広沢も俺らもただ運が悪かっただけだって。そうでもしなきゃ、耐えられなかった。」谷原は谷原なりに後悔して、運が悪かったと言い聞かせることで、自分を保ち必死に生きてきたんだね。。谷原も不器用な人だな。そうやって振る舞うことで誤解されてしまうことも多かったのかな。本心や弱さを隠して、何事もなかったかのように明るく振舞ってきたんだね。

・谷原と深瀬のキャッチボール。谷原、言葉はぶっきらぼうだけど、それは愛ゆえの言葉なのが伝わってくる。明日香が谷原の事を心配していた事を話す深瀬。
谷原「自分の中に強い自分と弱い自分がいてさ。最近はぶっちゃけ圧倒的弱い自分が優位。会社行くの怖くてさ。早期希望退職、勧められてるんだよ。戦力外通告。お前はここに必要ないよって。自信喪失。ってかまぁ、元々自信なんて1ミリもないけど。強がって、見栄張ってさ、結果がこれよ。だせぇな。」
なんて答えていいかわからず、心配そうな深瀬。
谷原「なんだよ。なんか気の利いたこと言わなきゃって?いいよ。なんか聞いてもらっただけで楽になった。」
深瀬「俺でよかったらいつでも聞くよ。」
谷原「ははっ!調子乗んなよ。深瀬のくせに。」
深瀬の気持ちを見越す谷原だけど、弱音を吐き出せる相手がいてよかったね。2人の仲がまた深まった。優しい深瀬とスッキリしたような谷原。笑顔でキャッチボールする姿が眩しかった。

・美しい夕日のカット。帰り道、転落した時の話をする仲の谷原。ホームに落ちた時1人じゃなかった、女の子と一緒だったと。チームのマスコットみたいな子で、たまに誘ってみんなで飲んでた。明日香に誤解されてもめんどくさいからと。仲が深まった谷原は、また一つ真実を深瀬に話す。これで谷原が隠していることは全てかな。手袋してなかったのが地味に気になってるけど…。

・家を片付ける村井。判子が押された離婚届を見つける。

・長野北警察署を訪れる小笠原。当時の後輩、深瀬と浅見が話を聞いた署員に、てんとう虫のキーホルダーに見覚えはないかと聞くと、すぐに見覚えのありそうな返事。この辺りでは有名なものだったのだろうか。

・そこに広沢母が月命日で訪れてくる。小笠原と広沢母は、事件の真相を探るというだけで、こんなに深く繋がっているのかな。。小笠原「私は感謝されるような人間ではありません。それでもね、時々思い出すんですよ。あなたからのみかんが届くたびに、これでいいのか、やり残したことはないのか。そう自問自答しながら生きてきた10年でした。お約束は必ず果たします。いえ、これは自分のためでもあるんです。これが最後のチャンスだと思ってますから。」
小笠原の時間に対する並々ならぬ想い。自分のためとは。この事件の真相に辿り着くことで小笠原は何が得られるのだろうか。

・とうとうカワちゃんを見つけた深瀬。深瀬と名乗るだけで、誰かわかってしまう、情報伝達の早さは田舎ならではか。カワちゃんは、広沢と付き合っていたけど、高校生の時、2週間だけで、結婚とかあり得ないと。実はカワちゃんは、川本さんでカワベさんではなかった…!

・川本「カワベさんは隣のクラスの子。私もカワベさんも、あだ名がカワちゃんだったから、高校時代もよく間違われていました。広沢先輩は私のことなんな好きじゃなかった。でも私が告白して、断れなくて、仕方なく付き合ってただけ。誰にでも優しい人って、結局人のこと傷つけるんですよ。今思い出しても腹立つ。」
深瀬「広沢のことそんな風に思ってる人に初めて会いました。」
川本「みんな自分の見たいところしか見ないから。ホントは知らない顔だって、いっぱいあるのに。」
川本が語る広沢の話はこれまで良い話しか聞かなかったから意外なものだった。でも、優しさが裏目に出てしまったことの表れ。優しくなければ、こんな風に思われない。そして、優しさが傷つけることもある、知らない顔だっていっぱいあるのに、見たいところしか見ないという台詞の真理。。

・深瀬モノローグ「人にはいくつもの顔がある。表の顔、裏の顔、みんないろんな顔を使い分けて生きている。そのことを責める権利なんてどこにもない。」
深瀬、谷原、村井、浅見がスーパーで買い物をするシーン。みんな笑顔でわちゃわちゃしていて楽しそう。嵐の前の静けさみたいな。この一瞬の楽しそうな幸せな時間があるからこそ、次のシーンがさらに映えるんだろうな。急転直下。


・浅見「なるほど、カワちゃんが2人いたのか。」
村井「ややこしいな。」
伏線回収のための丁寧な説明。

・深瀬の家に集まる4人。松永からアルバムが届く。カワベという名前に反応を示す谷原。
深瀬モノローグ「ずっと予感していた。いつか最悪の事態が起きる。」 
ゆっくりとアルバムをめくる深瀬。河部美穂子の写真…!!
谷原「えっ?カワベちゃん?ホームから落ちた時、一緒にいた子。カワベちゃん。この子だよ。」
村井「ちょっといいか。俺も、この子知ってる。うちの事務所のボランティアスタッフだ。」
深瀬モノローグ「罰を受ける覚悟だって、できていたはずなのに…」
おどろおどろしい効果音とともに、それぞれが美穂子との接点が明らかになる映像。谷原の野球の試合を笑顔で見ている美穂子、村井の事務所で指示を受けている美穂子、学校のフェンス越しに浅見を見つめている美穂子、クローバーコーヒーで深瀬と出会った美穂子。広沢の事故現場で手を合わせる美穂子。その美しい顔がさらに恐ろしさを際だてる。
深瀬モノローグ「ようやく解き明かされた真実は、、あまりに残酷すぎた。」
悲痛な深瀬……衝撃の事実発覚…!!谷原の野球の試合後の話から谷原との接点までは予想できたとしても、まさか、村井とも接点があり、浅見のことも見ていたとは。何より深瀬かわいそう。。目を瞑る深瀬の絶望感といったらない。美穂子の彼氏を殺された彼女の復讐劇と思わせるお芝居と演出は圧巻。効果音と共に、畳み掛ける真相のジェットコースターなエンディング。これまでのリバースのエンディングもそうだったけど、1番衝撃的な展開だったのでは。そしてそこから次回に繋がるのがとても上手い。気になって気になって仕方がない。

・美穂子が見つめる先の浅見先生。女子生徒から質問されてる。「数学かー。俺、社会の先生だよ。」社会の先生だよの言い方とか、本当にさりげないお芝居が上手い。このイントネーションだけで、社会の先生だから数学は得意じゃないよっていうのが伝わってくる。それにしても、あさみんやっぱり女生徒にモテモテだね?

・7話ラスト、アルバムを見て、谷原や村井が美穂子との関係を話している時、浅見は何かを確かめるようにアルバムをじっと見ていた。そして美穂子との繋がりを知って驚くのではなく、眉をしかめて何かを考えているような表情だった。思い当たる事があるかのように。このお芝居の意味は…

・4人の反応も異なる。呆然としている深瀬、険しい表情で何かを思い出したかのように視線を動かす浅見、戸惑う村井、哀しそうな谷原。これまで美穂子との直接的な接点は描かれていない浅見だけど、何かあるのかもしれないと思わせられる。そんなことが読み取れるそれぞれのお芝居も魅力的。