リバース第9話

6月9日

リバース9話
 
 
 
 
・小笠原が何者かによって刺されてしまうところで終わった、8話衝撃のラスト。9話は、8話のダイジェストから。刺された小笠原が病室で寝ているシーンからスタート。深瀬は、美穂子に好きでもなんでもなかったと言われて、大ダメージのところ、小笠原まで狙われるという、怒涛の展開に本当にかわいそう。
 
・谷原家。思い詰めたような谷原が、明日香に告発文の犯人が見つかった、俺も知ってる人だったと明日香に知らせる。深瀬がその人から聞いた話をみんなに伝えてと。
 
・告発文の犯人は美穂子だったのに、また深瀬に脅迫メールが届く。「10年前の事件を追いかけるな。警告を無視すれば、次の犠牲者が出る。」
 
・他人行儀で。村井、浅見、谷原夫妻、深瀬みんな勢揃い。この日は、浅見だけでなく、村井や谷原までお酒を飲んでいない様子。さすがに、美穂子が広沢の彼女だったことがわかった、控えているのだろうか。
 
・深瀬は、美穂子と話して告発文を送ったのは美穂子で間違いなかったこと、小笠原が刺されたこと、脅迫メールが届いたことを知らせる。そこに刺されたはずの小笠原が登場。一気に場の空気が変わるさすがの存在感。みんな揃ったの初めてだね。
 
・小笠原は、不正献金でとある議員を追いかけており、その息子が村井だと知って運命でたと思った。小笠原のdestiny…。小笠原は、まだ聞けていなかったことを村井に問いただす。崖下で車が爆発した時、村井はきみはどこにいたのかと。事実をしっている明日香が、哀しそうな目で村井を見る。逃げていく後姿を見た浅見は疑いの眼差し。ここで初めて村井はみんなの正直に話す。浅見から電話をもらった時、川の方に行ったら車が落ちていて、混乱して親父に電話したと。小笠原に「車に火をつけたのは君か」と聞かれ「違います。それだけは絶対にないです。」と真っ直ぐな瞳で答える村井。小笠原をその目を信じた。
 
・脅迫メールを確認した小笠原の想い。「10年前の事件の真相を知られたくない奴が他にいるということだ。広沢くんがお酒を飲んでいたこと。そして、君たちがあの夜見たこと、それを、あの日あの時あの場所で話していたら、こんなことにはならなかったnだぜ。君たちの証言さえあれば、操作が打ち切りになることもなかった。事実から目を反らして何かごまかしたところで、必ずツケは回ってくる。君たちはここからの人生の方が長いんだ。もうごまかすのはやめよう。ここでケリをつけよう。」諭すように話す小笠原はとてもやわらかい口調なんだけど、どこか寂しそう。責めたりせずに、事実と向き合わせようとしているような。そして、未来のためにごまかすことはやめて、胸を張って生きられるように背中を押してくれているようでもある。小笠原の話を聞く深瀬たちは、神妙な面持ち。きっと心に深く響いている。素直で良い子たち。。
 
・谷原のことを心配そう見つめながら、何も言わずに寄り添って帰る明日香。谷原を見つめる目がやわらかく健気。明日香はだまって見守って寄り添う姿はこれまでの明日香とはまた違う一面。
 
・深瀬は美穂子から預かった広沢が浅見から借りていた本を浅見に返す。深瀬と美穂子のことを気にする浅見。
 
・新入社員ぽい人を見て、広沢と交わした言葉を思いだす村井。「向いてる思うよ。村井みたいな人こそ、政治家になるべきだと思う。頼りがいあるし、人を引っ張っていく力もある。誰でもできることじゃないよ。応援してる。」過去に広沢に言われた言葉が、村井の背中を押す。広沢は、みんなにとって前を向く道しるべになっている。
 
・警察から美穂子が出頭したので、告発文を送られた被害者に話を伺いたいと。深瀬は、警察で美穂子とばったり会うが、もう会いたくないと言われてしまい、それ以上なにも言えずに立ち尽くしてしまう。そんな2人の姿を浅見は偶然目撃してしまう。
 
・村井は上司から早期退職を勧められるが「辞める気ありませんから」ときっぱり。家族のために働く谷原かっこいい。そこに、新規プロジェクトを募集するメールが届く。 
 
・3-2教室に入る前の浅見の表情がすごい。哀しそうな、ちょっと教室に入るのが怖そうな、なんとも言えない苦しそうな表情。目や些細な表情の変化だけで、十分それが伝わってくる。守ってあげたくなるような、弱々しさ。このまま泣き出してしまうのではいかとさえ思わせられる一瞬の表情。生徒の前ででは絶対に見せない、本心が一瞬垣間見えている。でも、教室に入るときにはもう立派に教師の顔になっている。この変化…!!玉森くん、本当に微妙な心情の変化を目や表情で細やかに演じられるようになっている。それもとてもナチュラルで、違和感なく。
 
・村井が深瀬の家に訪ねてくるシーン。また夕日のシーン。ずっと父親のお膳立てで生きてきた村井は、父親から独立することが再生になるのかな。10年前、燃えている火をただ見ているたけだったことを後悔している村井。「俺が殺したも同然だ」とずっと思っていたんだね。村井「あの事件のことからも、自分自身の弱さからもずっと目を反らしてきた。この10年一番変わらなかったのは俺だ。間に合うと思うか。昔、広沢に言われたんだ。村井は頼りがいがあって、みんなを引っ張っていける人間だって。でも今の俺は、自分のことしか考えていない。気付いたらどうしようもない大人になってた。それでも、間に合うか。」深瀬は深く頷く。物事を始めるのに遅いことはない。村井はまた深瀬に話を聞いてもらい、背中を押してもらったかのよう。またあたたかい夕日のが二人に降り注いで、あたたかく包み込んでいるかのようで、涙を誘う。
 
・村井は脅迫メールの犯人に心当たりがあると。詳しくわかったら、また報告すると。
 
・楢崎高校。浅見先生が相良を何度も説得しようと試みている。浅見「相良…相良!相良。授業にはちゃんと出ろ。なぁ…なんでちゃんと…相良…!」莉子に呼び止められ振り返るも、去っていく相良を気にして、視線を相良に戻す浅見先生。先生っぽい!莉子は、梶田を連れてきた。相良と浅見のシーンで、ずっと気まずそうにしていた梶田。梶田は「すいませんでした。」と素直に謝った。ちょっと驚いたような浅見先生の表情。
 
・浅見先生の後ろ姿がかわいくてかっこよくて大人の男の人で高まる。ベルトしめて、シャツインしてるスタイルが玉森くん的に新鮮で、体のラインが出てるのがまた良い。シャツとからわかる肩甲骨の天使の羽綺麗。玉森くんもたいがいスタイルいいけど、相良役の鈴木くんのスタイルも良くて、浅見先生が少し小さく見えるのもなんかいい。かわいさ増す。振り返った時に、ふぁさーっとなびく後ろ髪もかわいい。
 
・クローバーコーヒーで話をする深瀬と浅見。浅見ちょっと髪の毛切ったね?前髪短くて、幼くなっていてかわいい。
深瀬「ビール飲んでたの認めたんだ。」
浅見「あいつら言ってたよ。深瀬に感謝してるって。深瀬に言われたことが頭から離れなかったって。『見ないふりしても消えてなくなることはないんです。』後で必ず辛くなる。周りの人を傷つけてしまうこともある。」
深瀬「俺なんかで役に立てたのなら、嬉しいけど。」
梶田が正直にに謝るきかっけは、深瀬の真っ直ぐな言葉だった。浅見は、深瀬に助けられたことになるのかな。
浅見の車に貼ってあった告発文にビールをかけたり、黒板にそれを貼ったのも、キャプテンの相良にやれと言われたと。
深瀬「相良くんとは話せたの?」
浅見「いや、相変わらず授業はボイコットされてる。でもなんとかする。諦めないでちゃんと話し合うよ。」
浅見は相良と向き合うことが一番の課題。諦めないことを深瀬に宣言する浅見の決意。なんとかする。と話す浅見がとても頼もしく、力強く見えた。何かふっきれたのだろうか。。
この話し方もドリボみがある。ラスト、ユウタが廃墟に戻ってきて、弟に母親のことを話すユウタ…。やっぱり、ドリボの経験をすべてのっかって浅見康介を演じている玉森裕太胸熱…。
 
・クローバーのマスターがハマってしまったという蜂蜜。ママから美穂子が大阪に行ってしまうんだってねという話を振られた時の深瀬を見つめる浅見の表情…!優しそうで、やわらかくて、切なげで、お前本当にそれでいいのかって言わんばかりの表情。優しく包み込むように深瀬を見守る浅見…。
 
・帰り道。浅見「で、どうするの?」と深瀬の意思を確認する浅見。浅見は自らの意見を押し付けようとはしない。まず、深瀬がどう思っているのか、どうしたいのか、本人の想いを聞こうとする。アルバムを見た時の応対もそうだったけど、浅見は本人の自主性を重んじていて、こういう接し方は本当に教師に向いていると思う。
深瀬「どうするも何も、もう会わないって決めたんだ。」
浅見「なんで…?…会いたくないって言われたから?」
深瀬「えっ…」
浅見「ごめん…警察で話してるところ、偶然見ちゃった。」
(もう会いたくない、連絡はしてこないでと深瀬に言い放った美穂子が、とても辛そうに苦しそうにしている姿も目撃していた浅見。)
浅見「けどさぁ、あんなの真に受けることないよ。」
深瀬「いいんだ。もともと俺なんかに釣り合う相手じゃなかったんだ。」
何か考え込むような表情の浅見。ポケットに手を突っ込みながら歩く浅見かっこいい。そこに小笠原から電話。
 
・小笠原を刺した男は金で雇われたチンピラだった。小川原に呼び出されて、村井父の講演会の現場に向かう深瀬。浅見もその場に一緒にいたのに、行かなかったんだね。
 
・脅迫メールの犯人は甲野。甲野にはどうしても探られたくない10年前の一件だあった。村井先生が揉み消した広沢の一件。広沢の事件の時、村井父が香織の父朝比奈元大臣の力を借りて捜査を打ち切りにさせた。おかげであの事件は、事故として処理された。村井父はお前を守るためたと村井に言うけど、結局は自分を守るため。事件後、村井と香織は婚約をさせられた。これで真相を完璧に隠したつもりだったが、10年経って、深瀬と小笠原が真相を探り始めたため、なんとか手を引かせようとした。
 
・下手したら死ぬかもしれなかったんですよ!と怒る深瀬の肩をなだめるようにぽんぽんと叩く小笠原がとても穏やか。自分の代わりに怒ってくれる深瀬の気持ちに胸打たれたのかな。
 
・甲野は秘書として村井父を守るためにやったと言うが、実際は後釜を狙っていた。村井父の地盤と表。自分の私利私欲のために。甲野「人にはそれぞれふさわしい場所があるんですよ。」ふさわしい場所。深瀬も2話冒頭のモノローグで、「人間の質は友達の数で決まる。どれだけの人間に好かれているか、信頼されているか、周りの人間から羨望の眼差しで見られるような友達に囲まれていることに価値がある」という考え持っていたと話している。どこか通じる部分を感じる。心のどこかでそうやって自分に価値を見出したり、その価値感が支えになっていたりしないだろうか。誰しも心のどこかで一度は思ってしまいそうな気持ち。。
 
・甲野は最初からよく村井のことをよく思ってなかったよね。谷原が入院した時病院の自動ドアに映った甲野の顔が明らかに村井のことをよく思ってなかったのがわかる。この時からちゃんと伏線はあった。甲野は親の七光りで、大した意欲もなく、政治理念もなく、なぁなぁと過ごしていた村井が憎かった。甲野には甲野の正義があったんだろうな。
 
・甲野のしたことは許されることではないが、発した言葉は、あながち外れていなかったろうし、村井も痛いところを突かれたはず。甲野「あなたはどこまで政治の事を真剣に考えていたっていうんですか。」村井は、香織から逃げ、ことはに居場所をつくり、父親の言いなりになり、好きに生きてきた。でも、そこに村井のやりたかったことはあったのだろうか。10年前にむりやり彼女と別れさせられ、父の駒としてしか見られなかったことで、どこか諦めもあったのかな。村井が本当にやりたかったことはなんだろう。政治家になりたかったのだろうか。
 
 ・屋上からあわや飛び降り自殺か!?な村井に、必死に説得しようとする心優しき深瀬。本当は下が騒がしかったから避難してきただけ。まさかの犯人が身内でもう笑うしかない村井。深瀬はずっと心配そう。でも、村井は「これでよかったと思ってる。すきしした」と。励まそうとするが、うまい言葉がでてこなくて、もじもじしている深瀬が深瀬らしい。
 
・小笠原「村井くんにとって今度の災いが福に転じることを祈るばかりだよ。」
深瀬「きっと大丈夫ですよ。村井なら。」
小笠原「さて、いよいよ残る謎は事件当日だけだ。車を運転していて、崖から転落したんだったらさ、道路に血痕が残ってるのはおかしいだろ。広沢くんは、本当に車を運転していたのか。あの現場には、広沢くん以外の誰かがいたんじゃないか。そうそう。現場に落ちていたテントウムシのキーホルダーのその持ち主の名簿が手に入ったんだ。案外ゴールは近いかもしれない。」
深瀬「何か手伝えることがあったら言ってください。」
小笠原「君はやることがあるだろう。越智さんの処分が決まったよ。厳重注意だそうだ。谷原くんがさ、ホームから転落したのは自分が足を滑らせた、越智さん関係ないって言い張ってさ。あの例の脅迫文についても、あれは親告罪だからさ。君たちが訴えないと、罪として成立しないんだ。」
深瀬「よかった…」
小笠原「そうかな。それはそれで越智さん、辛いぜ。罪を犯した人を傷つけた。だけどそれを償わしてもらえない。案外しんどいことだぜ。」
深瀬「そういうときはどうしたらいんでしょう。」
小笠原「こっちが聴きたいくらいだよ。」
小笠原が視聴者目線で、事件を整理すると同時に、贖罪についても重要な視点を述べている。罪を償いたいが、償わせてもらえない。償えない罪の意識は、どこに向かうのだろう。また、小笠原自身も事件を追うことで、深瀬や浅見たちに親近感や親心のような気持ちが芽生え始め、追い詰めようとする気持ちだけでななくなっているのではないか。最初は、真相をあばくために、敵対するかのように、罪を償わせようとしていたのかもしれない。でも、深瀬たちと関係を築き、真実を知った今は、本人たちも10年前を悔い、前を向いて生きようとしていることを知った今、小笠原自身も深瀬たちに対してどうしたらいいのかわからなくなっているのかな。。また、小笠原自身にも10年前事件を解決できなかったことを悔やみ、広沢の両親に償いたいと思っているのかもしれない。
 
・九条物産株式会社。谷原が新規プロジェクトの企画案を部長直々に提出。パワハラ上司が受け取ってしますが、部長の人柄はとても良さそうだし、谷原に対しても悪くは思っていなさそう。ますます、なぜ谷原が閑職に追いやられているのかわからない。有能な人材にしか見えない。。
 
・楢崎高校。正門前で挨拶に立っている浅見先生。立ち姿ちょっと美しすぎたね?肩から、腰、背中にかけて、緩やかに描くカーブ、背中のラインが美しすぎる。体格もよくて、筋肉もほどほどについている体なのに、しなやかさもある。惚れ惚れする美しさ。相良に対して、諦めないでちゃんと話し合うと言っていた浅見は、相良に対して真正面から向き合おうとしている。挨拶を無視する相良を引き留める。「相良!俺のことはどう思ってもいい。でも、授業には出ろ。こんなこと続けたって、何も変わんないだろう。」相良を諭すように、真剣な表情で伝える浅見。相良は相良で、プライドもあるし、もう引けなくなってしまってもいるのかな。睨んで去っていく。顔をしかめて、困ったように相良の背中を見つめる、ため息をつく浅見。それを見ていた莉子が相良に「ビール飲んでいたこと認めたよ。サッカー部の2年。」と相良に詰め寄る。相良は莉子の手を引っ張っていく。その姿を目撃している浅見。(梶田は、1年3組だったと思うんだけど、、)
 
・相良と莉子。莉子は莉子なりに、今度は自分で説得しようとする。
莉子「やめなよ、こういうこと。」
相良「うぜぇんだよ。浅見のやつ、綺麗事ばっかり言いやがって。俺達の人生めちゃくちゃにする権利あんのかよ。」
莉子「それって、逆恨みじゃん。」
相良「春の大会前に、一回だけビールで乾杯するだけじゃん。毎年やってる伝統行事だよ。そんなちっぽけなことが、俺達全員の夢を壊す理由になんの?」
莉子「嘘ついた自分が、悪いって思わないの?」
相良「思わない!もしインターハイに出れてたら、高校時代最高の思い出になってたはずなんだよ。10年後にも、やっぱあの時嘘ついててよかったって、絶対思うよ。」
相良の本当の気持ち、初めて聞いた気がする。相良には相良の言い分があった。歴代の先輩たちもやってきた、伝統行事。罪の意識も大きくなく、ちっぽけなことだと思っている。でも、罪は罪。罪はごまかしても罪。10年前、嘘をついて、ごまかしたことを後悔して生きてきた浅見には、そうやって生きることの辛さを一番実感している。でも、相良は10年後も嘘ついいていてよかったと思うと、浅見とは真逆の考え。10年罪を抱えていきてきた浅見だからわかる。相良は、まだ経験していないからそれがわからないのか。でも、相良もサッカーに対する熱い想いがあった。浅見は、もしかしたらどこかでこの話を聞いていて、相良の想いを知ったのかもしれない。なんだかんだ、相良と話せてなかったもんね浅見先生。相良の気持ちを知って、浅見先生はどう導くのだろうか。
 
・朝比奈家。親の決めた結婚だからって、香織に寂しい想いをさせていいことにはならないと謝る村井。香織を自由にすることが今の俺にできることだと離婚届を渡す。香織と離婚したら、政治家にはなれないのをわかっていて、もういいんだと何か吹っ切れたよう。香織の好きなようにしてほしい最後の最後にと香織のことを考える村井。香織は香織ですごく寂しそう。もしかしたら、香織は村井のことが本当に好きだったんだろうな。でも、村井は父親の決めた相手を最初から受け入れられず、溝ができてしまった。香織は、姉たちへのコンプレックスから国会議員の妻になりたいと願っていたが、本当は純粋に村井に愛してほしかったのだろうし、父親がなくなった時もなぐさめてほしかったし、必要とされたかったのかな。香織は離婚届、どうするのかな。村井は、政治家の道には進まないのかな。広沢に似合ってると思うと言われた道だけど、父親に頼らずに、本当にやりたいこと、なりたい自分をみつける道に進むのかな。
 
・谷原家。ごちそうになってるあさみん。私もあさみんにご飯食べてもらいたい…。村井のことを甘やかさなくていいんですよ、ほんと情けない、と言い放つ妹明日香の強さ。
浅見「今は辛いだろうけど、一歩踏み出すきっかけになればいいね。」
谷原「俺らもそろそろ変わっていかないとな。おっさんが言ってたじゃん。現実から反らすなって。ちゃんと向き合って、闘っていかないとな。」
浅見「そうだな。プロジェクトの企画、通るといいな。」 
谷原「あぁ。絶対本社に返り咲いてやるよ。9回裏2アウト満塁からの逆転ホームランだよ。」
浅見と谷原のお互いに鼓舞しあう姿良き。居酒屋に行くのではなく、谷原の家っていうのは、また良き。前向きな谷原に、浅見を勇気をもらったんじゃないかな。谷原を見つめる目が優しい。
 
・谷原が提出した企画案を捨てるパワハラ上司。それを目撃していた部長。谷原に光が…!部長がその企画案に目を通し、出来の良さに驚いて、谷原本社に華麗に返り咲いて、パワハラ上司万事休すスッキリ展開くるか…!
 
・クローバーコーヒーのママに頼んで、美穂子を呼び出してもらう浅見。ずっと深瀬のことを心配していた浅見、とうとう具体的に動く…!美穂子を待つ後ろ姿、大きな背中でかっこいい。美穂子に自分だけ会ってなかった浅見、ここで初めて美穂子に会う、初体験のぎこちない雰囲気があるも、年上の浅見がリードして話を進めるのもスマート。本を受け取ったお礼から言う浅見、優しい。
浅見「あの、おせっかいかもしれないけど、もう深瀬とは会わないんですか?」
美穂子「私は彼をだましてたんですよ。私には、彼に会う資格なんてないんです。」
浅見「でも、嘘ついたまま別れるのって、なんか辛くないですか。」
あさみんの声が優しすぎて、溶ける。。玉森くんは恵梨香ちゃんより年下だけど、浅見は美穂子より年上設定なの、高まる。
 
・自宅でコーヒーを飲む深瀬がダサさを極めていてダサかわいい境地に達している。かわいそうかわいいの極み。。傷を負った深瀬には、本当に幸せになってほしい。。美穂子からもらったマグカップで美穂子に想いを馳せているかわいそかわいい。
 
・図書館で小笠原が調べているのは過去の新聞記事?10年前の窃盗犯は、深瀬と浅見が警察で聞いたところ、一網打尽だと言っていたが、その犯人について?長野のNPO法人で配られたテントウムシのキーホルダーのこと?「やっぱりそうか」とつぶやく小笠原、推理が当たっていたんだね。
 
・谷原のノックの仕方。浅見との違い。細かく連打する浅見と、雑にバンバン叩く谷原。性格の違いが出ていて笑う。
 
あさみんななみん「どじょうがでてきてこんにちは~ぼっちゃんいっしょにあそびましょー♪」びっくりした。あさみんかわいすぎて。にこにこ笑顔で一緒におうた歌ってるのかわいすぎ。ななみんが深瀬呼びなのも絶妙にかわいい。しりとりするななみんと深瀬を楽しそうに見てるあさみんかわいい。ななみん応援してるあさみんがちょっと玉森裕太に戻っててかわいい。一緒に乗り物のってるななみんと深瀬パパと谷原パパとあさみんパパかわいすぎてしんどい。自転車の乗り物、深瀬だけ1人なのかわいそうかわいくてしんどい。ゴーカート乗ってるあさみんななみんかわいいの塊すぎてしんどい。おてて振ってるのかわいい。嵐の前の静けさじゃないけど、告発文を送った犯人、小笠原を刺し、脅迫メールを送った犯人が明らかになり、一時だけ流れる穏やかな時間が一際際立つ。
 
・深瀬が谷原に「なんで明日香ちゃんだったの?」と聞くと、「一緒にいたかったからかな。」とナチュラルに答える谷原。一緒に…と考え込む深瀬。
 
 ・帰り道。後部座席で物思いにふける浅見の横顔美しすぎでは??フォトジェニック…!浅見と谷原は、深瀬のために引っ越しをしてしまう美穂子の元に連れて行く。「本当にこのままでいいの?」と深瀬に問いかける浅見の声が優しすぎて。「見送れてよかったよ。」と強がる深瀬に、さらに心配する浅見と、呆れる谷原、また性格出てる。浅見は谷原の方を見て、どうする…ってなってるのがまた関係性が表れていて良い。「深瀬。」浅見は深瀬の名前を呼んでさらに背中を押そうとする。「これで携帯まで変えられちゃったら、、もう二度と会えなくなっちゃうかもね。」「もういいよ。羊飼いでもなんでもなれって言うんだよ。」突き放す谷原。ちょっときつい言い方かもしれないけど、谷原なりの叱咤激励。お互いそれぞれの言葉で、深瀬の気持ちを動かそうとしている。深瀬に救われた2人が、今度は深瀬を救おうとしている。男の友情に目がしたが熱くなる。
 
・二度と会えなくなる…ようやく深瀬の心が動く。 走るのが早くない深瀬が必死に美穂子を探す。道路の反対側でようやく美穂子を見つける。駅の反対側のホームで美穂子を見つけた時みたい。精一杯の声で美穂子の名前を叫ぶ深瀬。「あの…!俺!美穂ちゃんといる時が一番楽しくて!一番幸せで!だから、だまされてても、憎まれてても、俺美穂ちゃんのことが好きだから!だから…」深瀬が必死に真っ直ぐな愛をぶつける姿にきゅんとする。発声は、さすが藤原竜也でさすがだった。が美穂子に届く。美穂子の切なそうに深瀬を見る表情に胸が苦しくなる。深瀬、勇気をだして追いかけてよかったね。
 
・クローバーコーヒーで話をする深瀬と美穂子。美穂子もまた深瀬と話をしたかった。
美穂子「本当は私ももう一度ちゃんと会って話したいと思ってた。こないだ、会いたくないって言ったのも嘘。ひどいこと言ってごめんなさい。私また、同じ間違い繰り返すとこだった。広沢くんにも思ってないこと言ったんだよね。就職しないんなら、別れるって。でも、取り消したくても、謝りたくても、もう二度と会えない。」
深瀬「広沢には、ちゃんと伝わってたんじゃないかな。美穂ちゃんのほんとの気持ち。」
美穂子「どうだろう。想像してもよくわからないんだよね。あの時広沢くんが何を考えてたのか。私ほんとは、広沢くんのこと何も知らないかもしれない。」
深瀬「俺も美穂ちゃんと同じ。広沢のこと何もわかってなかった。手遅れかもしれないけど、もっと広沢を知りたいって思った。このノートをいっぱいにしたい。広沢を死っ知ってるたくさんの人に話を聞きたいって。」
美穂子「これ私も書かせてもらってもいい?」
深瀬「もちろん」
広沢に対する思いを共有し、同じ気持ちでいたことを知り、再び分かり合う道を歩もうとしている2人。
 
・深瀬モノローグ「もう逃げない。これからは過去にきちんと向き合いながら、少しでも前に進みたい。一歩ずつでも、ゆっくりでも。人は変われると信じたい。でも、真実はいつだって容赦がない。」
 
浅見は、夜遅くまで一人でサッカーの練習をしている相良を見つめている。莉子との話を聞いていたかな?相良のサッカーに対する思い、相良なりの言い分を知ったかな?ただ、飲酒がみつかり、出場停止にさせられた逆恨みではなく、根底には相良のサッカーに対する熱い気持ちもあった。高校生特有の一度言ったら引き返せないプライドもあったのかもしれない。浅見が、相良とどう向き合うのだろうか。「誰がどんな理由で貼ったのかはっきりしたら、必ず説明する」相良と約束した言葉。真実がわかった今、浅見は相良に何を話のか。お願いだから、教師を辞める選択をしないでほしい浅見先生。。
 
七海を抱きかかえて自宅に戻る谷原。あたたかく迎える明日香。谷原が必死に守ろうとしている家族。パワハラに耐えていたのも、家族のため。でも、家族のためにも自分のためにも、今の会社で活躍する未来を掴みたい谷原。「転職考えたりもするけどさ…それはちげぇだろ。」転職して逃げるのではなく、今の場所で戦おうとしている谷原。パワハラ上司を見返してほしい。
 
記者にかこまれる父を見ている村井。ずっと自分の意思ではなく、父親の言いなりになっていた。父と決別して自立の道を歩むことが、村井の新たなスタートになるのかな。村井は本当にやりたかったこと、なりたかったこととは。いずれにしろ、自らの決めた道を胸を張って歩んでほしい。
 
・広沢ノートを書き始める美穂子。『広沢由樹は蕎麦が食べられない』広沢は蕎麦アレルギーだった。嫌いというよりは絶対に食べたらダメということ。アナフィラキシーショック。だから広沢は、10年前の旅行の時、みんなと蕎麦を食べずに一人カレーを食べに行った。食べないんじゃなくて、食べられない。広沢は、自分が蕎麦アレルギーだとわかったら、カレーにしようってなるから遠慮したんじゃないと話す深瀬、ちゃんと広沢の気持ちわかってる。深瀬がお酒飲めないことを谷原に責められている時、「体質ってもんがあるだろ」とかばっていたけど、それは自分自身のことでもあったんだね。広沢ノートは、美穂子か借りていく。
 
・クローバーのママが、コーヒーと蜂蜜を持ってくる。変わった味のその蜂蜜は、深瀬が過去に味わったことがあることを思い出す深瀬。表情が強張りはじめる。目をつむって思い出そうとする深瀬。
 
深瀬モノローグ「昔、誰かが言っていた。神様は、乗り越えられない試練は与えない。本当にそうなのか。例えば、取り替えしのつかない罪を犯したとしたら、、」
 
今目の前にある蜂蜜は、10年前、旅行中に深瀬が購入した蜂蜜だった。あの時、広沢に渡したコーヒーに入れた蜂蜜。何か嫌な予感がする。目の前にある蜂蜜のラベルを確認する深瀬。原材料名はちみつ(蕎麦)。「へー蕎麦の蜂蜜」と話す美穂子の口元のカット。
 
深瀬「広沢由樹を殺したのは………俺だった。。」
 
真実はあまりにも残酷。。目を見開いて固まる深瀬。この事実を知っているのは、深瀬だけ。。
 
 
 
 
・10年前のそれぞれの罪、後悔。
深瀬は、迎えに行くという広沢に何も言えなかったこと、蕎麦アレルギーと知らずに、蕎麦の蜂蜜を入れたコーヒーを渡してしまったこと。
浅見は、広沢に迎えに行ってくれる?と言ってしまったこと、助けをすぐに呼ばずに自分の保身のために証拠隠滅をしてしまったこと。
谷原は、飲むと眠くなると言っていた広沢にお酒を勧めてしまったこと、すぐ通報せずに、浅見の弱みをあげ、浅見とともに自らの保身のために証拠を隠滅したこと。
村井は、無理やり迎えに来いと言ったこと、目の前で燃えている車を見ているだけで、助けられなかったこと。
美穂子は、広沢に働かないなら別れると広沢の気持ちも聞かずに自らの価値観を押し付けたまま永遠の別れになってしまったこと。
明日香は、兄の行動に不信感をいだいていたのに、見ないふりをしていたこと。
古川は、本当の友達として接してくれていた広沢に勝手に劣等感を感じ、もう連絡せんとってと冷たい言葉で突き放してしまったこと。
みんな自分が一番大事で自分のことだけ考えて自分の都合のいいように事を運ぼうとして、後悔している。これは、誰しも経験があることではないだろうか。他人事ではないように思う。でも、深瀬は、深瀬の罪は、親切心で良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったパターン。この罪は他の罪と性質が違うように思う。でも、直接的な原因の可能性も高い。法で裁くことのできない罪。。美穂子が出頭した時に、小笠原が言っていた言葉、本人は罪を償いたいと思っていても、その方法がない時はどうしたらよいのか。。
 
・リバースの2つの意味。今はなくなってしまっているけど、ドラマが解禁された時の公式サイトにあったテキスト抜粋。
 
>タイトルは、英語でreverse「逆」「反転」の意味をもち、同時にrebirth「再生」「復活」を表している。このドラマは、視聴者の目線を毎回「リバース」させ、事件や事故の真実を「反転」させるミステリーであり、また亡くなった親友・広沢を軸に登場人物たちが友情や絆を「再生」させていく上質な人間ドラマでもある。
また、若者の目線だけでなく、あの日これは事故ではないと直感した刑事・小笠原(武田鉄矢)の見る「偽り」と「真実」、息子の死を未だ受け入れられない母・広沢昌子(片平なぎさ)の「葛藤」と「赦し」という親目線の反転と再生も描いていく。
 
 タイトルバックにある「birth:Re:verse」の意味。10年前の真相や広沢はどういう人物だったのかを探るために「Re:verse」してきた9話まで。そして真相を知った深瀬達が、改めて10年前と向き合い、どのように赦されるのか、どのように「Re:birth」していくのかをより濃く描く最終話。
罪の意識に苛まれながら生きてきた10年。ごまかして生きてきた10年。広沢の両親に全てを打ち明け謝ることが贖罪につながり、ごまかし続けてきた10年に終止符を打ち、新しい未来が開けるのだろうか。それぞれが抱える問題と正面から向き合うことで、それぞれが描いていた理想の自分に近づくことができるのだろうか。隠してきた事実が自らを苦しめていた。でも正直に話した事で真実が明らかになり、その真実は深瀬達を後悔という苦しみから少しは解き放ってくれるのかもしれない。リバースのサントラ「The future is not set」「The truth shall set you free」のタイトルに込められた願い。
 
 
残された謎
・雪の上に残されていた血痕。誰のもの?
「車を運転していて、崖から転落したんだったらさ、道路に血痕が残ってるのはおかしいだろう。広沢くんは本当に車を運転していたのか。あの現場には広沢くん以外の誰かがいたんじゃないのか。」(小笠原9話)
・30と書かれたてんとう虫のキーホルダー
・窃盗犯との絡み。でも、窃盗犯は一網打尽だったと言っていた。
・谷原の言うことは本当になる。
・広沢の死の真相。アナフィラキシーだったとして、運転中にコーヒーを飲んで苦しくなってカーブを曲がりきれずに転落したとしても、車から投げ出されたりするだろうか、半年後に10キロ先で見つかったというのも不自然。
・車の鍵は結局どこにあったのだろう?別荘に着いた時から車に付けっ放しだったのか?浅見の上着に入ったままだったのか?
・雪で動かなくなっていたはずの車を広沢はどうやって動かしたのか。。
・広沢の遺留品にあった鍵はなんの鍵だったのか。キーレスの車の鍵とは違った。
・広沢はなぜ浅見にキーホルダーは妹にと偽ったのか。
・村井が言っていた、「だから広沢はあんなこともできたのかな」のあんなこととは。
・ずっと気になっていた、公式サイト白のトップページの、雪の上を歩く1人の足跡と、片方の靴。広沢の足跡?でも、靴は広沢のものではなかったはず。。
 
 
リバースの登場人物たちは、利己的で情けなかったかもしれないけど、真実を告白し、過去と自分と真正面から向き合う再生の姿が描かれることで、どのキャラクターも愛着がわきまくって、とても愛おしい。こんなに強く思い入れを持ったドラマは初めて。最終回がとても寂しい。。